英単語の使い分けは、オススメしません。

この記事は、noteに記事を投稿している、コーヒー好きの英語講師のシータ先生が、セカンドnote『新しい英語の教科書』用の記事として、メインnoteから厳選したものです。過去に読んだことがある人もいるかもしれませんが、ご了承ください。

最近、本屋に行くと単語の使い分けについて書かれた英単語帳が売られていました。

それも、1種類ではなく、かなりの数の本が置いてありました。流行りなのでしょうか。イラストや漫画で単語の使い分けを紹介している類のものです。

これは、多くの人が「英単語の使い分けに興味がある」ということを顕著に表しているのかもしれません。

では、僕の意見を言います。

そういう本で勉強するのは結構だし、興味があるのはとても良いことだと思います。ただし、英語学習の際に、英単語の使い分けにこだわり過ぎるのはよくないです。

そういう本や記事を読んで、ネイティブの視点を知る事で自分の英語学習に生かせることができる場合もあります。

よくある例として、see,look,watchの違いがあります。

このニュアンスの使い分けについては、中学生向けの教材などにも載っていたりします。実際、僕も塾でこの使い分けについて説明すると、「なるほど」と興味を示してくれる子達もいます。

もちろん、それをきっかけに英語に関心を示してくれる人が増えるのは嬉しいことです。

ただ、先ほども言いましたが、こだわり過ぎるのは百害あって一利なしです。

気になりすぎて、ネットの記事などのニュアンスの違いを求めても、納得のいく答えが返ってくるとは限らないからです。

それでは、日本語で考えてみましょう。

「すばらしい」と「すごい」の違いを説明できますか?
また、どのように使い分けますか?

このように聞かれても、返事に困りませんか!?

「すばらしい」と「すごい」は意味は同じだし、使い分けにもこだわりはないからです。状況に応じて、無意識の内に使い分けているものだし、ひとつの結論を出せる話ではないからです。

日本語でもそうなのに、ましてや、英語という学習者にとって馴染みの薄い言語では、尚更わからないことが多いです。

また、ネイティブに答えを求めたところで、その人なりのイメージや使い分けは教えてくれるかもしれませんが、一般化できる物ではなかったりします。

冒頭でお話した本屋で出版されている物は、あくまで違いが分かりやすい単語を紹介しています。なので、全てにそれを当てはめようとすると、膨大な時間がかかります。

もちろん、それが趣味だったり、学問的に追求したいなら構いません。しかし、英語学習のためだったら、オススメしません。

すでに出版されている本を買うぐらいに留めておきましょう。

単語のニュアンスは状況で決まります

単語のニュアンスや意味は、状況の中で決まります。

先ほど紹介した、「すばらしい」と「すごい」の例も、発話状況があってはじめて、使う言葉を選びます。

言葉の選択は、状況に応じて決まってくるということです。これは、英語においても同じです。

だから、僕は、英語を学ぶ際、状況を踏まえた英語学習を大切にしています。

最近は、映画や海外ドラマなどの映像を使って、英語学習を行う人が増えてきました。これも、単語帳にあるような無味乾燥な例文ではなく、登場人物が話す英語には、必ず状況が含まれているからです。

脳内シュミレーションで英語学習

以前、「英語はゲームのように学ぼう。」というnoteを書きました。我ながら、自信作です。

そこでは、無味乾燥な英文や英単語の日本語訳を覚えるような学習ではなく、状況とセットで英語を学んでいくシータ先生なりの方法をご紹介しました。

まだ、読んでいない方はぜひご覧ください。

おしまい。

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