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点数を上げるのが全てじゃない。

この記事は、noteに記事を投稿している、コーヒー好きの英語講師のシータ先生が、セカンドnote『新しい英語の教科書』用の記事として、メインnoteから厳選したものです。過去に読んだことがある人もいるかもしれませんが、ご了承ください。

英語学習の目的は何でしょう?

もちろん、答えは人それぞれ違うと思います。入学試験で必要だから学んでいる人もいれば、資格試験や昇進のためという人もいるでしょう。

これについて、以前から疑問に思っていることがあります。

それは、「英語学習とは、テストの点数を最大化すること」だと思っている人が異常に多いということです。

もちろん、中には頭では点数を上げることではなく、英語の運用能力を上げるためだと思っている人もいます。

しかし、そういう人でも、少しでも高い点数を取ろうと切磋琢磨していたりします。また、点数が高いかどうかで英語力を判断しているのが現状です。

実際、本屋へ行くと、資格試験対策の教材や資格試験で高得点を取るノウハウ本などで溢れています。

「〇〇対策」、「〇〇点を取る方法」などズラーっと新刊が並びます。洋書コーナーよりも、資格試験対策のコーナーの方が広いことに少し気持ち悪さを感じます。

10年以上前から毎週のように本屋の語学コーナーに通っている人間からすると、資格試験対策の熱は収まるどころか、もっと広がっているように感じます。

もちろん、全ての本屋さんに通ったわけではありません。ですが、需要があるから、次々と新しい本が出版されているのは否定できません。

また、本屋だけでなく、インターネットの世界でも資格試験で高得点を取った方がアクセスを集めるようです。実際、語学系のツイッターで人気を集めているのは、資格試験マニア、もしくは、海外に留学している日本人のツイートです。

別に資格試験が無駄だと思っているわけではありません。英語力を正確に測るために試行錯誤して作られたものですし、僕が意見を言えるような立場ではありあません。

ただ、資格試験で高得点を取るために英語学習をすることが本末転倒だと言っているのです。

お金は手段? それとも目的?

似たような現象として、「お金」があると思います。本来、「お金」というのは手段です。お金はモノを買うための道具だからです。しかし、多くの人は「お金」を目的にしています

「お金」を稼げば稼ぐほどよくて、貯めれば貯めるほど幸せといったぐあいに考えている人は多いです。もちろん、お金よりも時間の方が大事だとか、愛の方が大事だと言う人もいるでしょう。

しかし、そんな人でも「お金」は大事だと考えています。その証拠にお金を失ったら、狼狽えます。それは、心の底ではお金は目的だと感じている証拠でしょう。

一方、僕自身はあまりお金に関心がありません。お金には無頓着です。食べる物や欲しい物があれば、お金が必要に感じるぐらいで、それ以上のお金を必要に思ったことはありません。

そういう意味では、お金は手段であって目的ではないのだと思います。

これは、資格試験についても同じです。資格試験は手段(=英語力を測るものさし)であり、目的(=英語力)ではありません。

英語を勉強するからには、手段と目的を履き違えずに学ぶことが大事です。

自分が資格試験のために勉強を頑張って、そこで頂上が見えてきた時、自分の英語力はちっとも高くないという喪失感におちいります。

そうなってしまったら、今まで頑張ってきた何年間は何だったのかと後悔することになるかもしれません。

語学マガジン

僕が英語学習についてnoteに発信を始めたのも、「資格試験対策」について疑問を抱いていたからです。今年の4月1日に発信を始めて、ほぼ毎日記事をコツコツ書いてきました。

資格試験対策などのブログでPV(=閲覧回数)をかせぐのではなく、地道に自分が考える英語学習法や役に立った英語学習コンテンツを紹介してきました。

僕の英語学習について、もっと知りたい方は、無料マガジン『語学マガジン』をのぞいてみてください。マガジンのフォローもできるので、定期的に読んでもらえると励みになります。

最後に

今回は、「点数を上げる英語学習法からの脱却」をテーマにお話しました。

英語学習の手段と目的を考えて行動してみると、自分の英語学習を見直すきっかけになるかもしれません。

過去問や模擬試験問題を解いてみて、試験に慣れておくのは結構ですが、試験対策が英語学習の大部分を占めるようになるのは控えてほしいものです。塾で教えている自分が言うのもなんですが。

おしまい。

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