英語の先生に怒られたこと。
この記事は、noteに記事を投稿している、コーヒー好きの英語講師のシータ先生が、セカンドnote『新しい英語の教科書』用の記事として、メインnoteから厳選したものです。過去に読んだことがある人もいるかもしれませんが、ご了承ください。
「英単語の暗記は無意味だと思います」
昔、塾の先生にこんなことを言ったことがあります。
当時は中学生で、語学のことなんか右も左も分からなかったのですが、学校や塾で習っている英語に疑問を抱いていて、どうしても英単語を暗記する理由を知りたかったのです。
先生は、こんなふうに返しました。
「単語覚えないと、できるようにならないよ。ほら、この単語知ってる?」
先生は、難しい英単語を例にあげ、問題を出してきました。
「分かりません」
「ほら、単語を暗記するのは大事なんだよ」
正直、「子供騙しのようなインチキなやり口だなぁ」と思いました。
全ての英単語を知っている人間などいないからです。
日本人でさえも、知らない日本語はあるし、日本語博士でさえも、知らない言葉はあるからです。
英語ならなおさらです。
「英単語を暗記するよりも、使いこなす方が大事だと思います」
僕は、渾身の一撃をぶつけました。正直、これなら言い返されないだろうと思いました。
「いや。まずは意味を覚えないと、使えないでしょ」
先生は、理解を示そうとはしませんでした。
僕たちは単語の意味を知らない
日本語で考えてみましょう。
僕たちは、日本語の単語の意味を知りません。聞かれたら、頭の中から絞り出すことはできても普段は意識にも上がりません。
日本語の単語の意味を言語化しなくても、使い分けができているからです。
それでは、問題です。
【問題】「イメージ」の意味はどっち!?
① 想像
② 印象
答えれますか!?
「イメージ」は「想像」という意味なのか、「印象」という意味なのか。
どちらでしょう!?
答えは、両方です(笑)
状況によって、「想像」という意味にもなるし、「印象」という意味にもなります。
では、例文で確認してみましょう。
① イメージしてみてください。
② 怖いというイメージがあります。
①は「想像してみてください」で、②は「怖いという印象があります」と置き換えることができますよね。
おそらく、この問題を両方答えだと即答できた人は少ないのではないでしょうか。状況で考えてみて、やっと分かることだからです。
つまり、僕たち日本人は、日本語の単語の意味を知らないのです。僕たちは、日本語の単語の使い方を知っているだけなのです。
状況に応じた英語表現を学ぶ
英語でも同じです。
僕は、英語でも状況に応じた英語表現を学ぶべきだと考えています。だから、英単語の意味だけを覚えるような学習法では意味がなく、いろんな状況の中で英語に触れていくことが大切だと思います。
この方法で英語を学ぶと、英単語の意味を必死に暗記している時間をたくさんの英語に触れる時間に割くことができます。
より実践的で、より手軽に英語を学ぶことができるのです。
まさに、誰もが続けられる英語学習だと思います。
語学マガジン
シータ先生は、note上で『語学マガジン』を運営しています。
今回のような、シータ先生が書いた英語学習に関する記事をまとめたり、note内で見つけた他のクリエイターさんの語学学習記事をまとめています。全て無料で読めます。
まだの方は、ぜひマガジンのフォローをお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?