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第38回人工知能学会全国大会2024 参加レポート

こんにちは!株式会社Newbees リードディレクターのyamoです。
Newbeesがシルバースポンサーとして協賛した「第38回人工知能学会全国大会」に行ってきました!
こんなに大規模なオフラインイベントに参加できるなんてとてもありがたいです。今回はDSチームのyuyaさん、bunさんと、プロダクト開発部のtamaさんとともに会場の様子をしっかりとレポートしたいと思います!

スポンサーになった経緯はこちらの記事をご覧ください。


参加メンバー紹介

bun(写真左から1番目)
データサイエンスチーム(以下、DSチーム)。
文鳥を心から愛するデータサイエンティスト。何事も真剣に向き合う姿勢はピカイチ。今回は三重から参加。

yuya(写真左から2番目)
DSチーム。2021年にNewbeesにジョイン。DSチームの若きリーダーとして日々邁進している。

tama(写真左から3番目)
プロダクト開発部。Go言語を用いたバックエンド開発を担当。今回は京都から朝6時に支度をして遠路はるばる参加。

king(写真左から4番目)
代表執行役員COO。元エンジニア。HRチーム・ディレクターチームの管掌上長をしている。保護者担当。

yamo(写真外:カメラマン)
ビジネス開発部。今回は会場の様子を記録する担当として参戦。その傍ら、自分が気になるセッションにもちゃっかり参加。

そもそも人工知能学会全国大会ってどんな大会?

人工知能学会全国大会
一般社団法人人工知能学会が主催するAI研究者向け発表会。AI研究に関する最新の情報や成果の共有、研究者の交流の場として年1回開催される。

募集した研究を口頭発表する一般セッションや、研究結果について発表者と密度の濃い議論ができるポスターセッション、萌芽的なテーマについて発表されるオーガナイズドセッションなどがあり、これらを通じて研究者のネットワーク形成を促進します。また、企業展示ブースには約80社が参加し、デモンストレーションによりサービスの理解を深めることが可能です。

開催期間は2024年5月28日(火)~31日(金)の4日間で、DSチームの2名は3日間、それ以外のメンバーは2日間参加しました。当日の予定をすり合わせるミーティングでは、興味のあるセッションが重なってしまい、どれに参加するのか選ぶのに苦労するほど興味深いテーマが多いと話していました。

会場やメンバーの様子をご紹介

今回の会場は、浜松駅から徒歩5分にある「アクトシティ浜松」で、非常にアクセスしやすい場所にあります。台風の影響で参加の前日は雨模様だったのですが、当日はびっくりするくらいの晴天!
傘を持ち歩くことなく移動できるのは地味にありがたいです。

アクトシティ浜松

受付で参加者全員に配布されるA4サイズのトートバッグを受け取り、会場入りしたのですが、会場案内図をみてわかる通り非常に広いです。
各会議室であらゆるセッションが行われているので、看板前で次の場所を探す方も多く見られました。

誰もいない瞬間を収めるために数分待機しました(笑)

セッション中は撮影や録音が禁止されていたため、その様子をお見せすることはできませんが、立ち見が出るほど満員のセッションもあり、参加者は熱心にメモをとりながら発表に耳を傾けていました。
私は「ChatGPTを用いたSNS不適切書き込み分類の評価」と「ChatGPTを用いた対話型ファッションスタイリングシステム」に参加しましたが、質疑応答の際にChatGPTの課題点について鋭い質問が投げかけられる場面もあり、「議論の場」であることを改めて実感しました。

さて、次は企業ブースを見学しに移動しましょう。とても広い会場なので辿り着くまでに5、6分歩きます。

企業展示ブースの様子

企業展示会場では、大画面を使って説明する企業や、デモ機を展示している企業もあり、見ているだけでもワクワクしますよね。将来的にNewbeesもこのような場で発信していきたいと考えているので、とても参考になりました。

展示スペースの中央には無料のドリンクコーナーや作業スペースが用意されており、待ち時間に仕事をしている人も多く見かけました。

企業展示内の作業スペースの様子

皆さん忙しい合間を縫って来場されているので、こういったスペースがあると時間を無駄にせずに過ごせるのは助かりますね。
おや?遠くに見たことのある顔を発見しました。yuyaさんとtamaさんです!

隠し撮りした後にパシャリ

これからポスターセッションに参加するため合流したようです。bunさんもすでにこちらの会場に入っているとのこと。
ポスターセッションとは、学術会議や学会などのイベントで行われる一種の発表形式で、プロジェクトに関する情報をポスターとしてまとめ、それを会場内で展示します。ポスターの作者と対話ができるので、活発な情報交換がなされていました。
参加者が通路を埋め尽くすような状態の中、bunさんを発見しました!

ポスターセッションに参加中のDSチーム

かなり熱心に研究者の発表を聞いていますね。着席型のセッションとは違い、この距離感で研究成果について口頭説明をしていただけるのでとても貴重な時間だったと思います。

約1時間半ほどのポスターセッションを終えて、次は企業展示ブースを見ることにしたようです。

どの企業ブースで話を聞くのか作戦会議中

闇雲に話を聞くのではなく、目的の企業に向かいます。数ある企業ブースのなかでも、人間科学と情報科学の2軸を研究し、単なるマッチングや予測の実装にとどまらず、新しい推薦システムの形を提案する取り組みを行っている「ミイダス株式会社」に興味津々のbunさん。

疑問点を質問するbunさん

夜には大会参加者の交流会が開催されました。非常に豪華な会場には美味しそうな料理が並び、本大会の委員長による挨拶や、次回の全国大会開催地をクイズ形式で発表するなど、会場は大盛り上がりでした。
パーソナルレコメンデーションに関連する研究者や他のエンジニアの方々と名刺交換をしながら、交流を深めることができました。

交流会の様子

あっという間の最終日がやってきました。午前中の一般セッションに参加した後は「さわやか」でお昼にしようとしていたのですが、大行列だったため諦めることに……。名物の浜松餃子を食べながら、学んだばかりの内容を共有し合いました。
お腹を満たした後は、ポスターセッションと午後の一般セッションに参加し各自帰路に着くのでした。

夢中で餃子を食べるyuyaさんとtamaさん。自宅に帰る前に記念撮影!

出張を終えて、DSチーム内で印象に残ったレコメンド開発について共有しました。ジョブマッチングサービス企業の推薦アルゴリズムを中心に、Newbeesで進めているアルゴリズムの方向性を確認しました。さらに、発展的な話題としてゲーム理論やマッチング理論についても共有し、我々との親和性の高さについて意見を出し合いました。

参加メンバーの感想

yuya コメント

去年はオンライン参加でしたが、今年は現地で聴講させていただきました。
現地では発表や展示をされている方と交流し、良い刺激を受けることができました。現在DSチームが取り組んでいる推薦システム開発に関しても様々な開発アプローチがあることを学び、多角的な視野を持つ大切さを改めて実感しました。研究発表は、話題のLLMに関するものが多く見られました。
急速に発展するLLMですが、その課題は多く現在は改良のため試行錯誤をしている段階のようです。
さらなる進化に期待が持てる分野なので今後も注目していきたいです。
今回学会のリアルな雰囲気を体感することで、オンライン参加のときよりさらにモチベーションの向上を感じました。
特に、他の企業の方や研究者の方と直接対話できるというのは大きなメリットだと思います。
一緒に参加したメンバーとも仲を深められ有意義な時間を過ごせました。
学んだことを業務に活かしより良い開発を目指します。

bun コメント

現地参加させていただいた人工知能学会では、各セッションや企業ブース、ポスターの発表者と意見交換しました。発表者の視点は面白く学びが多いです。 近しい分野の研究者やエンジニアから問題解決のヒントが得られたり、他分野の発表からこれまでと異なるアプローチを取り入れる可能性を模索できました。
開発を進めているパーソナルレコメンデーションの課題を共有できるコミュニティの存在に勇気づけられるだけでなく、ゲーム理論やマッチング理論、心理学的なアプローチなど多角的に取り入れることで精度の高いレコメンドを提案できる可能性を感じました。
会場のある浜松は宿場町の名残もあり、楽器や鰻、餃子など肌(舌?)で楽しめる魅力的な街です。またNewbeesからも参加した5名とは親睦を深められて距離が縮まった時間でした。次回の全国大会も楽しみです!

tama コメント

人工知能学会全国大会に参加するのは昨年に引き続き2回目となります。昨年は全日オンラインでの参加だったため、初の現地参加に胸を躍らせながら浜松へと向かいました。
自分はバックエンドの開発をメインで担当しているので、業務に活かせそうなAIの活用事例やAIと人間との関わり方などに関するセッションを中心に聴講しました。AIの活用という面では、まだまだ実用面での課題はあるものの着実に発展している様子を肌で感じることができ、AIを活用したサービス開発への熱意が一層高まりました。
また、現地参加したことで研究者の方から直接お話を伺えたことも貴重な経験となりました。私が大学時代に専攻していた言語学が専門の方も発表されていて、人工知能学会の裾野の広さに感動しました。
次回の大阪開催が今から楽しみです。

まとめ

実際に参加するまではどのような雰囲気なのか想像できませんでしたが、国内最大級と謳うだけあって、その規模感に驚きを覚えました。多くのAI研究が集まるこの大会は、共同研究の機会や社外でも情報交換ができるつながりを持つための素晴らしい場です。
私たちは、DSチームの採用をさらに強化し、協賛だけでなく、自らの研究発表を行えるようにチャレンジしていきたいと考えています。

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