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「情報氾濫時代」に、情報とどのように付き合っていけばいいのか?(1)

こんにちは、いろさいです。

インターネットやSNSの普及により、私たちは一日で摂取できる情報量が圧倒的に増え、今ではスマホ片手にいつでも好きな時に好きなだけ情報を得ることができるようになりました。それと共に情報の波に飲み込まれる人も増え、何が自分にとって必要な情報なのか、そもそも今見ているその情報は正しいのか?といったように情報の取り扱いに右往左往し、そのことで振り回されている人も多々見かける印象があります。

私はSNSの台頭時期に、「情報中毒」に陥ったことがあります。一日中情報を漁り「自分が知らない新しい情報はないか?」「これからの時代に必要な情報はないか?」「誰もまだ知らない新しい動きの情報はないか?」といった感じに、インフルエンサー的な人の発言や情報(この時はまだインフルエンサーという言葉も無かった)をとにかく追い、その情報を頭に詰め込むことで時代の流れを把握しているという勝手な満足感で自分を満たしていたのです。

そんな日々を続けていくと、明らかに体調やメンタル的な部分がおかしくなり、それを自覚してからは意識的に「情報制限」や「情報断食」をするようになり、自分なりの情報の付き合い方を模索し、今は自分なりの情報との付き合い方を確立できるようになりました。

私が情報中毒に陥った時よりも、今の方がさらに情報量が増え、そのことで心身が疲弊している人や、人生の路頭に迷っている人が多いかもしれません。この記事では、私なりの情報の捉え方や付き合い方を紹介していきます。情報とどのように付き合っていけばいいかの一つの考え方として参考にしてみてください。

まず、情報の特性について記します。

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(1)情報は知識を分断した欠片である

  情報は占星術では「風」の元素に当たります。「風」の元素というのは分離や分断作用があります。全体から一部を切り取りそこをピックアップするということです。タロットでは風の元素は「剣」で表されており、より風の元素のイメージがつくのではないでしょうか。風は吹くとすべてをばらばらにします。まとめて停めてあった自転車が大きな風が吹いた後、ばらばらに倒れている光景を見たことがあるかと思います。このように「風」というのは、ばらす作用があるのです。

つまり、知識の根源の大元があり、そこから一部切り取って拡大して表出するのが「情報」になります。「風」の元素はどこまでも細かくすることができますので、情報も細かくしようとすればするほど細かくすることができます。よく誰かの発言でSNSが炎上しているのを目にしますが、よくよく見てみるとその人の一部だけの発言を切り取りそれを拡大解釈させることで、勘違いを発生させ炎上させるパターンだったりします。ネガティブな感情に訴えかけた方がアクセス数が伸びると判断している、マスコミの手法の一例なのかもしれません。

(2)細かく分断された情報ほど「賞味期限が短い」

 知識の大元から切り離され、細かくなればなるほどその情報の賞味期限は短くなります。キャベツは丸々保存したら日持ちしますが、カットしたキャベツはすぐ使わないと足が早くなるのと同じです。キャベツは体の食べ物ですが、情報は脳の食べ物なのです。

賞味期限が短い情報は、情報サイクルが早い場所でよく使われます。例えば月刊の女性ファッション誌では先月号は「黒色がおしゃれ」と言っていたのに、今月号は「白色がこれからのトレンド!」と書いてあるのは珍しくありません。その時に新鮮で刺激ある情報を伝えるのがトレンド誌なので、情報の賞味期限が短いことは関係ないのです。

ファッション誌や月刊誌等については問題ありませんが、自分の根源的な知識や情報を追い求めるなら、細かくされた情報を拾うよりかは、その大元の情報にアクセスするといいです。例えばファッションについてより深く知りたいなら、なぜファッションが生まれたのか?こういったファッションはどのように生まれるか?といったことを追究しているファッション学を学ぶ方が有益です。大元の情報や知識に触れれば、あとで自分で細かく知識に落とし込むことも可能となります。

頭に入れておいてほしいのは、細かい情報の発信側はその情報の信憑性についての保証をしてはくれません。賞味期限が短いことをどこかで理解しているからです。細かい情報を受け取ってそれを信じた側の責任になります。大元の情報を発信している人は、それについて長期に研究している人なので自分の名前の元で発信していますし、自分の発言に責任と自負を持っています。大元の知識を得てそれを追究するというのは、世界の根源的な力に触れることになるので、それを研究している人を力強くさせるのです。

(3)情報は揺らぐ性質がある

 情報=「風」の元素と説明しましたが、風が吹くと揺らぐように、情報にも揺らぎの性質があります。つまり発信された情報について、ある時は「正しい」が、ある時は「間違っている」ということが成り得るということです。戦争中は「戦争はお国のために良いことである」とされてきたことが、令和時代では「戦争は人の命を奪う悲しい行為である」とされます。また、ある人にとって戦争は「自分の国の優位性を示すために必要な行為だ」と捉え、ある人にとっては「国に優劣はないので戦争をするのは愚かな行為だ」と捉えるかもしれません。時代の主流思想や、その発言者の信念や信じていること、大事だと思っていることによって正しさや間違いは違ってきます。そのことが揺らぎの大きな性質に繋がっていることも理解してくと良いです。

(4)情報は、この世界を構成する要素の一部である

 占星術ではこの世界を「四元素」に分けて説明しています。「火」「地」「風」「水」の四元素です。この四元素が均等にそろってこそ、バランスの良い、そして自分の人生に「陰」を作らない人生を展開させることができます。

・「火」は創造の炎です。自分の情熱やエネルギー、やる気、生み出す力です。人間の根源的な創造的エネルギーも意味します。生命力が強く生きる根源的エネルギーに繋がります。

・「地」は自分の体、感覚、今ここに焦点を当てる作用です。美味しいと感じる、熱いと感じる、痛いと感じる。自分の体なので自分という肉体を持ってしか理解できない「個」としての存在に焦点を当てます。

・「風」は知識、知恵、情報です。いろんな知識を得て自分のものしていくことで自分の視野や世界を広げることができます。知識は横に広がるので、知識や情報によって世界中の人をつなぐ作用もあります。

・「水」は感情、情感、心です。嬉しい、悲しい、寂しい、楽しいといった自分の感情を意味し、それを大事にする作用です。人と心を基盤にした触れ合いを築くことができ、安心感を感じることができます。

つまり、情報はこの世界の構成要素としての、四元素の「風」の元素の一部に過ぎない、ということです。情報ばかりに気を取られて生きるということは、自分の人生の4分の1の部分しか過ごしていないということになるのです。その人の気質によって、四元素の偏りはあるかもしれませんが、あまりにも偏りすぎるとその人の人生に「陰」の部分を作ってしまい、その「陰」から偏った元素からの攻撃をうけることになります。なぜなら使っていない元素は「自分の陰」でしか存在できなくなり、それを統合させようと働くからです。情報はあくまでもこの世界の元素の一部と理解して、「火」や「地」や「水」にも意識を向けてみるといいでしょう。

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この記事では、情報の性質について上げてみました。情報の特性を理解してみると情報について冷静に捉えなおすことができ、情報に振り回されることが無くなるかと思います。情報に振り回されるというのは、どこかで「情報がすべてである」と思い込んでいるところがあるからです。しかし上記にも上げた通り情報はすべてではありません。「情報がすべてである」という考え方や信念を採用しているから「情報がすべてである」という人生を体現してしまっているだけです。情報も良いですが、創造の「火」も自分の感覚を味わう「地」も心を満たす「水」もいいものですよ。すべて味わって楽しめる人生の方が私はお徳だと思っています。

長くなりましたので、今回はここまでにしておきます。その2では私なりの情報との付き合い方を記していきます。


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