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「情報氾濫時代」に、情報とどのように付き合っていけばいいのか?(2)

こんにちは、いろさいです。

前回の記事、「情報氾濫時代」に、情報とどのように付き合っていけばいいのか?(1)で情報の性質について書きました。

 情報の性質が分かっていれば、比較的冷静な対応ができるのではないでしょうか。今回この記事では、これを踏まえて私が情報とどのように付き合っているのかを紹介します。情報に対する心得的なものが多いです。


(1)「万人に適合する情報は無い」を理解しておく

 腹痛で苦しんでいる人には「おいしい焼肉屋の情報」は必要ありません。その人に必要なのは腹痛を治す情報です。うつ病になっている人には「営業成績1位になる情報」は必要ありません、その人に必要なのは、うつ病とどう付き合っていくかを知る情報です。犬が好きで猫が苦手な人に「かわいい猫の情報」は必要ありません。その人が必要なのは自分が好きな犬の情報なのです。

このように私たちは、情報についてどこか「万人に適合する」性質があると思い込んでいます。前の記事でも書きましたが、キャベツは体の食べ物ですが、情報は脳の食べ物です。食べ物には、それぞれ好き嫌いやアレルギーがあるもの、興味が特にないものと、いろいろあります。情報も同じです。その人にとって好きな情報、嫌いな情報、アレルギーがある情報、興味が無い情報といろいろあるのです。そして病人にはおかゆを食べさせるように、その人の状態にあった情報を摂取することが大事です。株初心者に「株で1億稼ぐ方法」という情報は、幼児にスタミナ特盛牛丼を1000人分食わせるようなものです。明らかに適合しない情報は消化不良になり、自分の脳を病ませます。食べ物は不適合だと体を壊しますが、情報は不適合だと脳がやられるのです。

自分が読んでいて難しくて理解不能だったり、もしくは不快だったりするものは、今の自分にはふさわしくない情報だと理解しましょう。すべての情報を摂取する必要はないのです。今の時代は情報が氾濫しています。永遠に出てくるビュッフェ(情報)をひたすら食べ続けることをしているのです。食べ物だったら肉体なのでお腹がいっぱいになり「もう食べれない」とストップをかけることができますが、情報は形がない分自分でストップをかけることをついつい忘却してしまいます。それを続けてしまうと情報に自分の頭が乗っ取られてしまいます。ビュッフェなのだから、自分で情報を選べばいいだけの話です。

もう一度言いますが、これらは「すべての情報が自分に適合している」と思い込んでいることから発生してます。情報を見た時に、「その情報を見た自分」に意識を向けてみてください。明らかに「自分にしっくりこない」「見てて不快だ」「興味がない」「今の私に必要ない」といったものはスルーするスキルを身につけてみてください。自分の心に反応しない情報は、どんなに自分が読み込んだとしても結局自分の胆の部分まで入らないので、ただの労力の無駄だったりします。本当に必要であれば、その時にその情報がやってきますので、「今」の自分に集中して「今」の自分の心が触れる情報を選んで摂取してください。

(2)「私はどんな情報を見たいのか?」を意識し、意図してから情報を見る

 情報を見るときには「なんとなく」見ている人が多いのではないでしょうか。なんとなく見ることででなんとなく情報にふれることになり、なんとなく脳が満たされた感じになるかと思います。これは情報を見る意図が「なんとなく今の自分の脳を満たしたい」となっているから、そのような結果になるのです。

情報を見るときは、大まかでいいので「こういった情報を自分は見たい!い!知りたい!」と意図してから情報を見るようにすると、その意図に沿った情報を見つけたり辿り着くことができます。所謂「すべては意識ありき」なのです。自分で意識を放つ、意図するというのはその方向に自分が道筋の旗を立てるのと同じ行為です。意識や意図はそれに到達するためのフラグなのです。なので情報を見たり検索する場合は、何を自分が見たいのかをいつも意識するようにしてください。「かわいい動物を見て癒されたい」「好きなアイドルの良いニュースや記事を見たい」「もっと自分に自信を持てる方法を知りたい」「自分の人生に希望を持てるようになりたい」。見たいものが意識出来たら、そういった情報を見つけるぞ、辿り着くぞ、と意図してください。無意識化で自分の意識レベルがそちらの方向に冴えわたるようになります。

こういったことを自分の中にセットしないと、いつまでも自分の意図とそぐわない情報を拾ったり、そういった情報に振り回されたりします。いつでも人生の主軸は自分自身です。自分が見たい知りたい情報は自分で決めれますし、見たくない情報も自分で決めることができます。誰かのゴシップやアンチ記事を読んでも自分にとって何のメリットもないばかりか、読んだ後は重い感情がずっと居続けて、それを払拭するのにまた新たに情報を追い求めることになります。こうなると情報中毒者の予備軍になります。本当に自分が見たい知りたい情報は何なのか?「情報を見る前に意識し、意図を出す」練習をしていきましょう。これは自分自身に問いかける作業となり、自分をより明らかにしていていくことに繋がります。


(3)「不快な情報は見ない」と決める

 自分が「不快になる情報」というのはなんとなくわかるかと思います。その不快になる情報を「私には必要ないから見ない」と決めましょう。口に出して言うのもいいです。「私は自分が不快になる情報は見ない」と自分自身に宣言しましょう。すると不快な情報に遭遇する率が低くなります。自然に自分が不快な情報を避けようと行動しますし、不快な情報っぽい雰囲気を事前にキャッチし、その情報をクリックするのも防げるようになります。

自分が「明らかに不快な情報」と感じるものは、今の自分に必要のないものです。必要がないから不快と感じるのです。有名人のゴシップ記事、過激な性的表現のあるもの、嫌いな虫の画像、ネットリンチのまとめ記事、知らない人の愚痴SNSアカウント…等、明らかに自分が見て不快と感じる情報のパターンはなんとなくわかっているかと思います。「明らかに不快な情報は自分の人生に必要ない、だからもう見たくないし、見ないと私が決める」という姿勢をもって情報と向き合ってください。自分の人生に似合う相応しい情報が、あなたが出会うべき情報です。不快な情報は見ないと宣言し、それを実行してあげてください。

ちなみに、私は数週間前からニュースポータルサイトを全く見なくなりました。このことで朝の目覚めが以前よりもはるかに良くなったと実感しています。不要な情報を見ない分、いらない情報処理をしなくなったので脳が軽くなったのかもしれません。

(4)情報を見て不快な感情が沸き上がるのは「自分へのメッセージ」

 自分の見たい情報、好きな情報を主体的に選んでいても、自分の中で何か不快な感情が沸き起こる場合があります。この記事を読んだら動画を見たらなぜか悲しい、苦しい、辛い、嫉妬、殺意等が沸いてきてしまった。この場合は「自分が自分に対して何か伝えたいことがある、メッセージがある」と捉えてみてください。例えば好きなユーチューバーの動画を見ていたら、恋人の惚気話をしていてそれに「もやっと」した不快な感情が沸いたとします。この時に「このもやっとした不快な感情は自分へのメッセージだ」と捉えて、何を伝えているのかメッセージのかけらを掴んでみて下さい。「美容系のユーチューバーなんだから、恋愛の話なんかするな」「美容の話が知りたいのに、あんたの恋人の話なんか興味ない」「こんな綺麗な人に恋人がいるのなんて当たり前」「綺麗で人気ユーチューバーで何もかも持っているなんて許せない」「・・・私も自然に惚気話できるような素敵な恋人が欲しい」

自分が興味あり、好きな話題の中で出くわす不快な感情は、自分が自分に伝えたいメッセージを他者を媒体にして伝えてきています。上記の例の場合は「自分も素敵な恋人が欲しい」「でも自分には素敵な恋人ができるはずがない」「だからあのユーチューバーが憎たらしい」「だからもやっとした不快な感情が出た」ということを自分に伝えてきました。この場合、「自分は素敵な恋人ができるはずがない」という信念を持っていることに気が付き、その信念を採用しているから自分に恋人ができないことを理解し、その信念を手放して「自分の素敵な恋人が欲しい!」という望みを持つことを認め許可してあげて欲しい、という自分からのメッセージに気づくことが大事です。「自分にも素敵な恋人ができるという意識に自分を持っていってね」という自分へのアドバイスを不快な感情を通じて伝えているのです。

こういったことは自己対話ができるようになればなるほど、自分が自分に発するメッセージに対する解析度が高くなります。そして不快な感情からメッセージを受け取るのは最終的には大きな喜びになります。なぜなら自分の真の心の声を聴きそれを受け入れることで、自分につながるパイプが太くなりエネルギーが増すからです。自分軸に繋がるというのは壮大なエネルギーとなるのです。

(5)脳のキャパがいっぱいな時は「もう自分に必要な情報は来ないという合図だ」ということを知る

 いろんな情報を見たり漁ったりしていると「脳が疲れてきている。これ以上情報を扱うと脳がパンクするな、脳のキャパが限界にきている」と感じる時がきます。こう感じた時は「もう今の自分に必要な情報は来ないという合図だ」ということを知り、情報を見ることをストップしてください。実際脳がパンク状態なら、これ以上情報を取り込もうとしても取り込むことはできないのは明白です。情報を処理できない状態になった→今の自分に必要な情報がこないから脳がパンク状態になった、という見方もできるでしょう。もう情報を取り込まなくていいよ、というのを「脳のパンク状態」になることで、自分が自分の体でメッセージとして伝えてくれているのです。なので、情報で頭がいっぱいになったら「あ、もう情報を見るなという合図だ」と理解して、自分の脳を休ませてあげましょう。今の情報氾濫時代には、情報はできるだけ取り入れた方が最先端の未来を進める、という勘違いを起こしやすいです。自分の人生は自分で決めれます。最先端の情報が自分の人生を決めるのではありません。まずは自分ありき、です。脳が疲れている状態は自分が外の情報に集中しすぎて、自分軸から離脱している合図でもあります。情報から外れてリラックスしてほっとして安心するような時間を過ごしましょう。

(6)「自分が意図したからその情報がやってきた」という見方を持つ

 すでに上記で述べていますが、この世界は「意識」や「意図」があってはじめてそれに沿ったものが生み出されます。既にあった情報がたまたま自分の目に入ったのではなく、「自分が意識し、意図したから」今の自分の目の前にその情報がやってきた、この見方を採用してください。この意識でしばらく過ごしていると、ある時「自分が意図したからその情報がやってきたんだ」という感覚を感じれる時がやってきます。その感覚を掴むと「自分が意図したからその情報がやってきた」というのを強く実感できるようになります。

この意識を持てると、今ある情報はすべて自分を含めた誰かの創造物の「結果」であり、その結果に執着する必要はない、という視点で見られるようになります。結果に執着しなくていいのは、これからいつでも欲しい情報を創造できるから、という視点でいられるからです。

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結局のところ、情報に振りまわれてしまう大きな理由は「自分の外側にある情報によって、自分の生きる世界や未来が決まる」と強く信じ込んでいるところにあります。現実は自分の思考や意識が創造した結果です。なので、今自分が目にしている情報は、自分がそういったことを思考したり意識したから、今目の前に存在しているだけなのです。現にこの記事を読んでいる人は「情報とどのように付き合ったらよいのか?」という思考や意識があったから、この記事と出合うことになりました。情報との付き合い方について日頃意識していない人は、この記事に辿りつかないでしょう。

すべては「まず自分ありき」です。自分の人生を生きるというのはそういうことです。自分の人生をどのように生きたいか?この人生でどのような体験をしたいか?この肉体をもって何を経験したいのか?まず自分に聴いてみてください。そうしてはじめて、自分の生きたい世界につながるための情報とリンクする土台が創られます。「自由な世界がいい」「自分も周りの人間も幸せな世界がいい」「既存の社会よりもフラットな社会がいい」「年齢性別人種関係なく、皆が自分の気質を発揮できる世界がいい」「まずは自分が楽しいと思える人生を送りたい」「遊んで暮らせるような生活を送りたい」「時間を気にせず仕事できる生活がいい」「場所を選ばないで仕事できるようになりたい」「ワクワクして生きている人たちと繋がりたい」…。自分に聴くといろいろな返しが出てくると思います。その自分の萌芽を道しるべにして、自分が欲しい情報は何か、自分が見たい情報は何か、を自分に聴いていきましょう。自分が欲しくない情報に目を向けるほど、あなたの人生は安いものではないはずです。自分に聴くことは自分に集中する行為です。この姿勢になっていくと、自然と【情報>自分】だった立ち位置が【自分>情報】に変わっていき、大量の情報の波が押し寄せたとしても冷静に対応できるようになっていくと思います。





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