ペンネームの由来

「浅野タケル」

 これが私の名前。漢字で書くと、「建」になる。実名のように見えるが、そうではない。ペンネームだ。

 今日は、紛らわしい私のペンネームの由来について話していきたい。

名字の由来

 名字の「浅野」は、松の廊下で吉良上野介に切りかかり、その日に切腹した赤穂藩主浅野内匠頭に由来。

 切腹した人の名字なんて縁起でもない、と思った人がいるかもしれないが、この名字にした理由は、これだけではない。

 実家の家紋が彼の家老で、死後仇を討った大石内蔵助と似た家紋を使っていたこともある。

 簡単にまとめると、家紋が大石内蔵助に似ている、大石内蔵助の主君は浅野内匠頭だった、よし、浅野を名乗ろうといった感じだ。特に深い意味はない。

名前の由来

「タケル」という名前は、日本神話の英雄倭建命(やまとたけるのみこと)に由来している。

 倭建命は12代景行天皇の皇子。兄を素手で倒したことから、父である景行天皇にその才覚を見出され、九州や出雲、関東の従わぬ人(まつろわぬひと)の征伐に行かされた。その中でも、女装して油断したクマソ兄弟を討ち取った話や、火に囲まれたとき、草薙剣を使って火打石で火を起こし、火の力を弱めて難を逃れた話は有名だ。だが、伊吹山の神を素手で倒そうとしたが、ボロ負けしてしまったうえ、毒気に負けたのか病気に。苦しさに耐えながら、歩いて大和へ帰ろうとしたが、伊勢国(現三重県)の能褒野で没した。

 日本武尊も浅野内匠頭と同じ「悲劇のヒト」であるわけだが、なぜ、「タケル」という名前を選んだのか? 

 それは、日本武尊のように、知勇、あるいはそのどちらかを持った人物になりたいと思ったからだ。

 日本の歴史書『古事記』に、「人から名前をもらうことは、その名前を持っている人物の力をもらうことになる」という記述があることからわかるように、名前にはパワーがある。

 このことを知った私は、「それなら、立派な人の名前をもらって、そのパワーにあやかろうではないか」ということで「タケル」という名前に決めたのだ。


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