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「日本酒の製造年月が分かりにくい」問題

以前、日本酒の製造年月は、上槽年月ではなく、出荷のための瓶詰め年月、と綴りました。

製造年月は上槽年月ではない、というだけでも、分かりにくいと感じる人が多いと思いますが、いろんなラベルを見てたら、製造年月の表示方法が統一されていないことにも気が付きました。
さまざまな表示方法があり、パッと見ただけでは、製造年月がいつなのかすぐに分からない場合があるのです。

そこで、製造年月の表示の現状と解決策について綴ります。

製造年月の表示の現状

製造年月の表示は義務付けられています。
ただ、その方法は次から選べるので、いろんな表示方法があります。

製造年月 令和元年5月
製造年月 1.5
製造年月 2019.5
製造年月 19.5

参考:「清酒の製法品質表示基準」の概要

なぜ、製造年月の表示方法が分かりにくいのか?

表示方法が統一されていないから

まずは、上述のとおり4つの表示方法があり、どれかひとつを選べばよい、となっているので、酒蔵さんや日本酒が造られた年代によって表示方法がバラバラなんです。
特に、いろんな日本酒を飲んで、製造年月を見るようになり、複数の日本酒の製造年月を比べるようになると、「複雑だな」と感じるようになると思います。

具体的に見てみましょう。

西暦なら二桁表示でもよいから

例えば、「12」とあると、西暦と和暦の両方の可能性があり、迷います。
また、和暦については、今なら平成12年でしょうが、将来的には、令和12年という可能性も出てくるのです。

和暦で表示できるから

和暦は、日本固有のものだし、日本酒との相性はとてもよいと思うものの、和暦は、特に、年号がまたがっていると計算しにくいです。
例えば、現在を令和3年とすると、「昭和62年」と書いてあっても、何年前に瓶詰めされた日本酒なのか、すぐに分かる人は少ないと思います。

和暦でも西暦でもよいから

ある日本酒では和暦、別の日本酒では西暦、と統一されていないと、分かりにくいです。
「昭和57年」と「1982年」の製造年の日本酒が並んでいたら、両方とも瓶詰めされた年は同じだ、とすぐに分からない人が多いと思います。

改善策を考えてみる:西暦4桁に統一

そうでないと、上述のとおり、飲み手には複雑すぎます。
そして、何より、西暦の方が、外国人にも分かりやすいです。

西暦4桁に統一していただけたらな、と思います。
酒蔵さんにとって大きな負担になるようなら、まずは、西暦に統一するだけでも。

※ 以前の投稿をふたつに分けて、書き直しました。切り分けた投稿は次の通りです。


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