小学校時代のいじめの話①

小学校5年生のある日から、いじめにあっていた。

いつからか、明確な日付は覚えていない。

女子からは完全に無視され、いつも一人で行動していた。

授業で「○人組になって」と指示されても必ず余ってしまうようになった。

男子からは虫の死骸を頭にのせられたりした。

毎日地獄だった。

どうしてこうなってしまったのか、わからない。

ただ、小学校生活において自分をだせなくなったきっかけは鮮明に覚えている。

小学校4年生まで遡る。

『いつでもしっかり、真面目に生活しなさい』『先生のいうことは絶対に聞きなさい』そう親にしつけられてきた私は、小学校生活ではいわゆる【良い子】だった。

宿題を忘れたことは一度もないし、先生に呼ばれれば『はい!』と気持ちの良い返事をする、挨拶をしっかりする。

授業中も、常に姿勢を伸ばして座り、まるで見本図のようだった。

目立たない・おとなしい性格で『人に嫌われたくない』という気持ちが人一倍強い子どもだったので、友達が嫌がるようなことはせず、人に合わせてばかりの子どもだった。

休み時間は、たまに誘われれば校庭で遊んだが、特別に仲が良い子がいたわけではなかったので、基本的には教室で一人静かに趣味の絵を描いていた。

何人かは『瞳ちゃん、絵うまい!』『セーラームーンかいて!』と言ってくれたりしたことは嬉しかったし、安定した学校生活が送れていたと思う。

そんなある日、いつものように教室で絵を描いていたときクラスの活発な生活の女の子が唐突にこういった。

『瞳ちゃんていつも姿勢よいよね!なんか、お嬢様みたい。【瞳ちゃん】っていうよりも【瞳 様】ってかんじ!』

その瞬間から、クラスでの私のあだ名は【瞳 様】になった。

男子はふざけて『瞳様~』とからかってくる。

何かをすれば『瞳様はこんなことしないよ~』褒められれば『さすが、瞳様!!』

私は、今まで普通に接してきた周りの友達と、一気に距離ができてしまった感覚になりとても怖くなった。

子どもがつけた『瞳様』というあだ名ひとつに私は縛られてしまっていた。

徐々に朝、学校に行く前に腹痛がするようになってしまい、学校をたびたび休みがちになった。

小学校5年生でクラス替えがあったが、心機一転、という訳にもいかず、度々体調不良で休みがちだった私は、新しいクラスでの友達作りのきっかけを完全に逃してしまった。

この時点でももう、クラスでも『なんか休みがちなやつ』という位置づけ・差別が始まっていたのだと思う。

朝学校に行こうとすると発生する腹痛、頭痛はますます酷くなった。

そしてちょうどこのころから【過敏性腸症候群】を患い、授業中の腹痛・ガス漏れの悩みも私を苦しませた。

そう時間はかからない内に、先述したようないじめが始まったのだ。

長くなるので、続きはまた次回に書きます。


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