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どんなことだって起きる!ミュージカル『メリー・ポピンズ』の魅力

こんにちは!おちらしさんスタッフの水口です。
皆さんは、現在、東急シアター・オーブで上演中のミュージカル『メリー・ポピンズ』は、もうご覧になりましたか?

え?まだ、ご覧になっていない????

あの、マジで、是非、観ていただきたい、頼むから…

ということで、今回はミュージカル『メリー・ポピンズ』の魅力を存分にお伝えしようと思います!

「ディズニー作品って子供向けなんでしょう?」
「映画観たことないし、楽しめるかな…?」
「映画が好きだから、ミュージカル版だとイメージ崩れちゃいそうで心配」
と思っている方にも、絶対に楽しんでいただけるミュージカルとなっていると思います!

左から大貫勇輔(バート)、濱田めぐみ(メリー・ポピンズ)、笹本玲奈(メリー・ポピンズ)、小野田龍之介(バート)※敬称略
ロビー内で一緒に撮影することが出来ますよ!

あらすじ

『メリー・ポピンズ』は、こんなお話になっています。

1910年のロンドン、チェリー・ツリー・レーンに住むバンクス家。

一向に子守が居つかないこの家に、メリー・ポピンズが舞い降りてくる。

魔法で部屋を片付けたり、カバンから何でも取り出したり不思議な力を持つメリーと、煙突掃除屋のバートと過ごす素敵な毎日に、子供たちは大喜び。

一方、父ジョージは銀行でのある融資をきっかけに、苦境に立たされてしまう。

しかしこの出来事をきっかけに、バンクス家は家族の幸せを見つけ、それを見届けたメリーは、また空へ帰っていくのだった。

東急シアターオーブ ミュージカル『メリー・ポピンズ』公式サイト内「ストーリー」より
https://marypoppins2022.jp/story.html

思わずワクワクしてしまう音楽とダンス

まず、このミュージカルを語る上で欠かせないのは、音楽とダンス!

音楽は、映画用に作曲された曲とともに、新たにミュージカル用に作曲された曲が追加される形となっております。

映画版用の音楽は、ディズニーランド内のアトラクションとしてもおなじみの『イッツ・ア・スモールワールド』や『くまのプーさん』などの音楽を手掛けたシャーマン兄弟によるもの。「チム・チム・チェリー」や「お砂糖ひとさじで」などは映画を観たことが無い方も聴いたことがあるかと思います。これらの楽曲はミュージカル版でももちろん登場します!どれもキャッチーで耳に心地よく、一緒に口ずさみたくなるような楽曲ばかりです。

そして、そんな楽曲とともに、欠かせないのがダンス。

タップダンスやバレエ風の場面など様々なジャンルのダンスナンバーが、全幕通してあり、20名近くのアンサンブルメンバーで5分近くある楽曲で踊ります。そして、凄いのが、出演者全員が本当に一糸乱れずに踊っているところ!今回の公演のために集まった出演者たちが、びしっと揃って踊る姿は本当に見応えがあります!!

振付は、世界的に有名な振付師マシュー・ボーンによるもの。男性のみで演じられる『白鳥の湖』や、おとぎ話を第二次世界大戦下に置き換えた『シンデレラ』など、クラシックバレエの演目を斬新な解釈で捉え直したマシュー・ボーン。メリー・ポピンズと彼女が子どもたちを連れて行く先々で目の当りにする不思議な出来事には、ぴったりな振付師といえるかもしれません。

現在、YouTubeで公開されている本公演初日のカーテンコール映像でも、音楽・ダンスの魅力が存分に伝わってきます!

装置と数々の魔法も見応えたっぷり

この他にも、装置や衣裳もとても可愛らしいものばかり!

特に、バンクス家の舞台装置は、本の挿絵のような背景画の中から動いて登場するので、まるで飛び出す絵本のよう!

その他にも、「え、どうなっているの??」とびっくりするような演出が…、いいえ、魔法が沢山登場します。

また衣裳も、メリーとバートが公園を散歩する場面では水彩画のようにカラフル、父・ジョージが働く銀行では厳粛にモノトーンと、登場人物や場面の意味合いがかなり強調されたものになっています。

そのあたりも要チェックです!

どんな世代にも訴えかける物語

そして、何よりもこの作品の魅力は、やはり物語にあると思います。

ミュージカルは、神話や聖書が元になっている物や、エゴイスティックな皇后や、呪いにかかった王子、殺人鬼、著名なミュージシャンが主人公の物など様々にありますが、『メリー・ポピンズ』の場合には、タイトルロールのメリーとともに、バンクス家の4人も主人公となっています。

父・ジョージは銀行員、母・ウィニフレッドは元女優、そして二人の子ども・ジェーンとマイケルと、ありふれた家庭で、観客のわたしたちにとっては先に挙げた主人公たちよりは身近に感じやすい存在です。そして、それぞれの抱えている問題や悩みもまた、身近に感じやすいものだと思います。

自分の持っているおもちゃや世話をしてくれる子守をぞんざいに扱ってしまうジェーンとマイケル。ジョージが理想とする「家庭」に対して違和感を感じながらも上手く伝えられずにいるウィニフレッド。そして家庭内で起きている問題に対して目を向けずにいるジョージ。その4人に対して、メリーが魅せる魔法や伝える言葉から、徐々に家族のあり方が変化していきます。

わたしが作中で特に好きなのが、メリーがバンクス家の人に向けて言う、「どんなことだって起きるのよ、その気になれば」という言葉。「こんなことなんて出来っこない」「わたしには無理なことだから」など、挑戦する前から諦めてしまうことって、年齢が上がれば上がるほど増えていくような気がするのです。そんなわたしたちに向けても『メリー・ポピンズ』は「どんなことだって出来る!」というメッセージを投げかけ、気付きを与えてくれる作品だと思います。

お子さんならメリーの魅せる魔法にワクワクしたり、若い世代なら挑戦する勇気をもらったり、大人なら物語が伝えるメッセージに感動したり、どんな世代にも楽しめるものになっていると思います!

東京公演ではカーテンコールは写真撮影OKなんですよ!

最後に

まだまだ、お話ししたいことは山ほどあるのですが、やっぱり、劇場で観てもらうのが一番かもしれません。

東京公演は5月8日まで、大阪公演は5月20日から6月6日までとなっております。

是非、「どんなことだって起きる」劇場まで足を運んで、『メリー・ポピンズ』を存分に楽しんでくださいね♪

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