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人間は2種類に分けられる

人間は2種類に分けられる
なんと手垢の付きまくった文章であることか。

私の考える2種類とは、何か困難にぶち当たった時に「もし生まれなかったらこんな苦しみを味わうことなんてなかったのにな」と思う人とそうではない人である。

私は、前者である。

これは人生が懸かった大きな場面だけの話ではない。「ああ今日バイト行くのめんどくさいな」そう思う瞬間も含まれる。「そもそも生まれてこなければ面倒なバイトに行く必要も無いのにな」、私はそう思うのである。

人生において、何かに対して嫌になったことがない人なんてそうそういないだろう。親や友人との関係、お金、進学、就職、恋愛など、ほとんどの人は何かしらで、思い通りにいかない選択を迫られ、嫌になる経験があるはずだ。

私は、その際「そもそも生まれてさえこなければ」と思う人間だ。

そして大半の人間はそう思うものだと思っていた。しかし、周りの友人何人かに訊いてみて驚いた。普通そんなことは考えないらしい。

「そもそも生まれてさえこなければ」、そう思うことのない人は人生楽しいんだろうなと思う。

みんな「生きることは苦しいものだ」と感じているものだと思ってここまで生きてきた。

もちろん今までの人生で喜びや嬉しさも多々味わってきた。それは生まれてきたからこそ味わえたものだということも十分理解している。

自分は普通ではない、そんな希少性を誇るつもりは一切ない。ただ本当に驚いたのだ。

そして、これは自殺願望ではない。死んだらもう苦しむことはないんだろうなと考えたことはあるが、死にたいとは思ったことはない。『ONE PIECE』の最終話を何としても読みたいし、好きなプロ野球チームの日本一をいつか見たいと思っている。

決して死にたいとは思わない。ただ、生きる上での苦しみは全て「生まれてしまったこと」に起因しているのは間違いないと思うのだ。

生まれてきたからこその苦しみを味わうことの是非についてを考えると、どうしても反出生主義に行き着いてしまう。

反出生主義
人は生まれてくるべきでなく、また、子を作るべきでないという思想。幸福に生きているように見える人も、多くの苦痛を味わっており、最大の苦痛であるは避けられない。また、環境破壊や資源枯渇などにより、人類の繁栄が永続するとは考えにくい。ゆえに、子孫の多くは苦痛を味わうことになるので、子孫を残すべきでないと主張する。ショーペンハウアーらが唱えた。
コトバンクより

この考え全てに賛同できるわけではないが、これからまた考えていきたい。

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