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「結婚」という人生のゴールに辿り着けない

「未婚率が上昇し、少子高齢化が~」というニュースを見ることも増えてきた今日においても、やはり大抵の人は結婚するのだろうと思う。

結婚はその人の社会性を保証するものだ。
あぁこの人は誰かと一緒に生活することが出来る協調性を持った人間なんだな、と周囲の人間に思ってもらえる。
「結婚できる人間」というのは立派なステータスだ。

そして、自分は結婚できる人間ではないという認識を最近固めつつある。

結婚するということは、残った人生をその人と共に過ごす、という約束でもある。
自分の残りの人生の方向性を確定させるものなのだ。

万が一結婚する機会が訪れたら私はこう思うだろう。
「自分はこの人と結婚するために今までの人生を生きてきたのだろうか。〇〇で生まれ、△△をやって、✕✕に進学し、□□で働いてきたこの人生は、この人と結婚するためにあったのだろうか」

こう思うくらいなら結婚しない方が良い。あまりに相手に失礼だ。

逆に、「この人と結婚するために自分は生きてきたんだ」と思える人と出会うことが出来たら結婚してもいいのかもしれない。

しかし、私は知っている。そんな人と出会うことはきっと無いだろうと。そもそも、そういう出会いのために労力をかけたくないと思っている。


「結婚」というゴールは自分には無理だろう。
「結婚」という自分のそれまでの人生を肯定する機会には恵まれないだろう。

きっと自分の人生に納得することも無いのだろうと思う。もはや結婚しようがしまいが。

それでも周りの結婚した人たちは概ね幸せそうだ。
自分には手に入れられないものを手に入れた彼らの幸せを心から祝福したい。

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