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"社会貢献 vs 利益追求"を、本気で考えてみた。

元々の問い

今自分が、高校生を対象にしたイベントを企画しており、その過程で協賛金を集めているのだが、

「もし協賛金が必要な経費を上回ったら、それはどう使うのか」

という問いがとても難しい。

この問いを起点として、社会貢献と利益追求に関して真剣に考えてみた。

今回のイベントでは、こちらから協賛をお願いしているので「相手には協力してもらっている」という考えもある一方で、相手にとってのメリットがなければ交渉しないため、「納得して払ってもらっている」という見方もある。

そうなってくると、このイベントがどういう目的でやっていて、企業に対してどんな見せ方をするのかが大事になってくる。
例えば、本当に社会貢献・ボランティアの一部としてやっています、という感じなのか、自分たちが高校生を抱え、広告を募集している事業として考えるのかなどがあると思う。

元々のイベントの目的は、高校生、大学生、企業に最大限の価値を与えるということがあったのだが、社会貢献的なボランティアだとずっとは続かないから、企業に入ってもらっている背景がある。

前回も同じようなイベントを開催したのだが、それは無料で開催していた。
ただ、そこにかける時間やコストが大きくなり、無料ではやっていけないと気づいたのも事実。
なので、
・お金をどうにか生み出したい
・お金を払ってもらえるような価値をどうつくれるか
を考えてやっているのが今のモデルだ。

そうなると、「協賛金」という名目でもらうとそれの使い道に困る。
協賛としてお金を出したのに、相手の財布の中で勝手に使われては困るというような印象を保たれてしまうのではないかということだ。
ぶっちゃけ、このイベントで自分たちの財布にお金が入るわけだが、代表として自分はこの運営メンバーにご飯をご馳走出来たらいいなと思っている。
これはどこからの出費なのか、分からない。
それも見越して報酬を高めることも出来なくはないし、自分の気持ちなんだから今の報酬から使えばいいじゃん、どっちもある。すげー難しいけどこんな問いを考えられるのはなんか楽しい。

イベントの実行にあたって、ここが一番むずかしいとは正直思わなかったが、自分たちの組織のあり方を決める大事な時期であると思う。


「ゼブラ企業」という言葉との出会い


で、どのような方向性でいくのかを考えてみた。


すると、調べていく中で「ゼブラ企業」という言葉に出会った。
意味は次のようだ。

ゼブラ企業(Zebras)とは、「サステナビリティ」を重視し、「共存性」を価値とするスタートアップのことをいう。「企業利益」と「社会貢献」という相反する2つを両立することから白黒模様の「ゼブラ(シマウマ)」にたとえられている。

IDEAS FOR GOOD

ゼブラ企業とはつまり、利益も社会貢献も大切にする企業という意味ではあるが、これの反対を考えてみるとわかりやすい。
それは「ユニコーン企業」と呼ばれる、「評価額が1,000億円を超える未上場企業」のような利益追求、短期間での市場独占を目指すものである。
自社の利益だけを大事にするかどうかが大きな違いではあるように思えるが、評価額が1000億を超えるような企業はそのくらい価値を生み出していることの表れでもある。実際、メルカリの評価額は設立3年で1000億を超えているが、それは多くの人にとって価値があるからである。みんなが使わないようなものを生み出してもそのような額になることは絶対にない。
考えれば考えるほど難しい。
ただ、大きい違いは社会貢献に対する重きをどのくらい置いているのかということだと思う。
  ゼブラ企業:社会貢献スタート、利益追求
  ユニコーン:利益追求スタート、社会貢献
みたいな感じになるのかもしれない。
これが「答えのない問い」というものなのかと実感している。


で、自分はどう考えているのか


最後に、自分自身の思いはどうなのかということについて考えてみる。
結論、社会貢献の気持ちが強い一方で、それをボランティアとしてやるのは厳しいので、利益を追求しながらやっていくという気持ちが大きい。
ゼブラ企業という言葉が一番ピッタシきた。

さらに、自分自身がマネタイズ・価値を見つけることに少しは強みを見出してきているので、それとも掛け合わせたい。

「ゼブラ企業で高みを目指す」

少し恥ずかしさもある一方でこのような考えが大きいのかもしれない。





最後まで読んでいただきありがとうございました!

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