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「ボランティアを辞める ≠ 価値を与えられなくなる」の話。

まず、これからボランティアなどについて書いていくが、前提としてボランティアを否定している訳では全くないし、逆にボランティアを応援したい側であることを伝えさせていただきたい。

ボランティアをして思ったこと・課題点

ボランティア。それは、お金を頂かずに善意に基づいて社会貢献的な活動をすることであるが、一般的には、心やお金に余裕のある人が比較的生活が苦しんでいたり、企業が進んでやろうとしないことをしたりすることが多い。

そして、ボランティアをしていることは社会的に見てもいい印象であり、やっている本人も感謝されることでいい気持ちになる。
今大学2年生の私も、中学・高校時代は積極的にボランティアに参加していたし、大学でもお金を頂かずに高校生への情報発信などを行なっていた。

しかし、経験していく中でいくつかの問題が起きてきた。
それは「多くの場合、モチベやお金の問題で活動が長くは続かない」ということだ。

私自身が大学1年の頃にやっていた情報発信を例にとると、高校生に対してInstagramで毎日5問の単語クイズと、クイズの正解数をエクセルで集計し、ランキング化して載せていた。クイズの内容や問題の出し方、全体のデザインなどに応じて答えてくれる人の数も変わり、回答してくれる人の数をどう増やすかを考えながら毎日1.5時間くらい使っていた。しかし、今はやっていない。結局1年で終わってしまった。モチベが続かなかったり、他のことに時間を使いたい、お金がもらえず厳しくなったなどがメインの理由である。
もちろん、自分の継続力のなさだったり、早期にマネタイズを考えていなかったのも大きい。
ただ、今回言いたいことはそのようなことではなく、ボランティアを継続する難しさと解決方法について考えてみたい。

ボランティアをやめて、お金をもらう。

結論は、
「ボランティアから抜け出し、お金をもらうことは悪くなく、むしろ良い」ということだ。

具体的な説明に入る前に、もう少し噛み砕いて説明すると、ボランティアから抜け出す上で、「誰からお金をもらうか」を一番に考える必要があり、その場合「ボランティアの本来の対象」からはお金をもらわない、ということだ。


清掃活動のボランティアを例に説明していく。

通常の清掃活動は、ボランティアの方々が清掃をする場所に集まり、準備された掃除道具を使って綺麗にし、お疲れ様と言って帰る。
しかし、ボランティアといいつつ、掃除道具・交通費・途中の飲食代などの細かい出費は出ていっている一方で、参加者の収入はもちろんゼロだ。
つまり「ちゃんとした赤字」なのである。
それでは、いくら心とお金に余裕がる人とはいえ、ずっとやりたいかと言われて、Yesと答える人は少ないだろう。

そこで、「お金をいただく」ということを考えるべきなのだ。
ここからが本当の大事なところで、ここまで長くなって申し訳ない。

一番疑問に思うのが、「どこからお金をいただくのか」ということだろう。
結論としては「企業or行政」で、どちらかと言えば「企業」の方が当てはまりやすい

どうやってお金をもらうのか

企業からお金をもらうのか、で何でお金をもらえるのか疑問に思う方もいると思うので、「企業は何に対してお金を払うのか」ということについて考えてみる。

ここでも清掃活動を例にしてみるが、結論を先に述べると、企業が「広告費」や「マーケティングリサーチの費用」としてお金を出すのだ。

これは新しいというか、これまで聞いたことが少ないかもしれないので詳しく説明していく。

なぜ広告費やマーケティングリサーチの費用としてお金が生まれるのか、それは「イベント参加者」にボランティアをすること以外の価値があるからだ。
まず、広告費に関しては「そもそもボランティア活動には人が集まり、人が集まるということは、自社の製品を買ってくれるような機会が生まれる、つまり、そこで自社の商品を宣伝することで買ってくれる可能性がある」ということだ。もちろん、活動自体の規模によってリターンが小さすぎるかもしれないが、個人経営の人からしたら嬉しいだろう。
次に「マーケティングリサーチの費用」がなぜ生まれるかということを、ここでも同様に「イベント参加者」に注目して考えてみたい。すでに思い付いている人もいるかもしれないが、ボランティア活動に参加する人は心が綺麗で、余裕のある人である。その方達に対して、企業が自社の製品についてのアンケートを実施したり、新商品についてのヒアリングをするのだ。優しい方が集まるのでより親身になって答えてくれたり、企業がインタビューをする相手を探す手間もなくなる。そこでお金をいただくのだ。

以上のように、ボランティア活動で企業からどうお金をいただくのかという問いに対しての結論は、
①人が集まることに対しての広告費
②心優しい人が集まるためインタビューなどができるということに対してもマーケティングリサーチの費用
の二つである。

どのような感情を持たれているのか、あまり想像つかないが、そろそろまとめに入っていく。

「ボランティアから抜け出すこと、それは新しい価値を生み出すことにつながる」

これが私がこのnoteを通して伝えたいことであり、ボランティア活動などをただのボランティアの場として捉えるのではなく、別の人にも価値を与えることで、みんなが損をしない場所を作ることが大事なのである。この新しい価値をつくるということが大事なのであり、それが結果としてボランティア参加者、ボランティアをしてもらった側だけのWin-Winだけでなく、企業にとってのWinもあり、企業のWinはまた社員、そしてその家族、そして社会全体の利益につながり、ただのボランティアが社会全体まで影響を及ぼせるようになのだ。

だから「お金をもらうことは悪」として捉えるのではなく「みんなにとっていい新しい価値をつくっている」と捉え、積極的に考える必要があるのだ。

ここの価値の作り方について詳しくは別の記事を書いていきたい。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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