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小学校受験は親の受験、更にそれが、父親の受験だと気づいたら上手くいった

私たちの子どもは小学校受験をして、今でも元気に通ってますが、その前に、幼稚園受験も経験しています。

某幼稚園受験の面接が終わったあと、帰り道でママがこう言い出しました。


ママ「面接をした園長先生は、父親をみて合格かを判断していると思う。感覚だけど…、あの面接で、それをすごい感じた。だから、面接中にパパを立てるような話をしたり、受験を通じてパパを尊敬したエピソードを言った。それ、気づいてた?たぶん、この受験受かったよ。」

パパ「え!?なんでそんなのわかるの?笑 なんか、この人と結婚してよかったとか言い出して、何を話すのかと思ったけど笑」

ママ「なんとなくだけど、園長先生は、パパとの相性で決めていると思う。このパパなら園とうまくやっていけそうかが、大切な基準じゃないかな。だって、この園は入園後も親の協力を多く求める園だよ。それに面接では、園の志望理由から、子どもとの普段の関わり方、園に期待していることなど、主要な質問を、すべてパパにしていたよね。私(ママ)には、補足的な質問しかなかった。如何に、パパが園のことを理解しているか、熱意をもって園を志望しているか、本当に子どもに関与があるかを見ている。ママが子どもの関与が高いのは当たり前だけど、差がつくのはパパでしょ。」

パパ「たしかに・・。」


結果、ママが言った通り、高倍率の幼稚園から合格を頂きました。

その言葉は、その後の小学校受験まで、ずっとパパの頭の中に残っていました。


お受験の先輩家族の結果


私たちの子どもが年中の時、先にお受験をする年長の子をもつママ友パパ友が数組いて、私たちも彼らの受験の結果を見守っていました。

結果を言うと、父親が積極的に参加しているご家庭は、第一志望校から合格をもらっていましたが、あまり積極的に参加していなかったご家庭は、苦戦したり、全敗していました。

この結果をみて、「幼稚園受験のときに、ママが言った言葉、やっぱり当たっているのかな…。」と思いました。


受験後に、先に受験が終わったパパ友たちにノウハウを色々聞いていましたが、超難関校から合格をもらったパパ友は、参観型の塾に必ず出席していました。

学校説明会はパパが積極的に参加したり、願書もパパが書いていたようでした。

某小学校の面接ではコロナで親が1人しか参加できない中で、ママではなく、パパが面接に行ったとも語っていました。

そのパパ友は、大変多忙なお仕事をされていると伺ってましたが、「受験なんてせいぜい1-2年だから。できるか できないかではなく、やるか やらないかだけだから。それに、お受験に協力するという感じだと、サポートの意味合いになるので、主体的にやるのが大事だと思うよ。」と言い切っていました。


なるほど…と思いつつ、自分も来年、子どもが年長の時は、主体的にやらないと、と背筋が伸びた瞬間でした。


小学校受験は、やるかやらないか


そして、私たち家族も、娘、息子それぞれの小学校受験を通じて、「小学校受験は親の受験。更にそれは、父親の受験の要素がとても大きい。」と、結論づけています。

小学校受験が終わり、お受験をしていない友だちと会話していた時、「うちは、仕事が忙しくてお受験なんてできなかったなぁ。」と言われたとき、とても悲しい気持ちになったのを覚えています。

(いや、自分も仕事が忙しくて、毎日4時間睡眠だった。それでも、子どもの受験を優先して、時間を捻出してやってきた。休日も仕事が沢山残ってて泣きそうだったけど、子どもの体験を増やすために、フラフラになりながら色々なところへお出かけもしてきた。忙しいからできなかったは、ただの言い訳で、やらないという選択をしただけだよ。)と、心の中で思ったのも事実です。

本当に、小学校受験は、やるかやらないか、ただそれだけです。

感情的な話は置いといて、父親が小学校受験を主体的にやることの意味をあげてみます。


子どもにとっての逃げ道が作れる


母親にとって、子どもは自分の分身です。

その思考は、小学校受験において、自分ができたことは、子どももできると考えがちです。

参観型の塾では、他の子の出来の良さが全部見えてしまい、自分の子ができていないとき、先に心が折れるのは、子どもではなく母親だったりします。

そんなとき、父親は感情移入しないで、できないという”現象”で見ます。


感情移入しがちな母親に対して、冷静にみてくれる父親は、子どもの逃げ道になりますし、母親と子どもだけで共倒れしていくのを防ぐ意味もあります。


強い受験戦略を立てられる


小学校受験は、勉強ができるかできないかという戦いと共に、精神的な戦いでもあります。

受験まで残りの日数が減っていく中で、他の子に比べて我が子の進度が遅いとか、体操ができないとか、みんなの前で話せないなど、できないところを見ると、どんどん親は焦ります。

母親だけで戦っていると、気持ちを支えることが難しく、夏休み後、退塾/転塾していくご家庭も、中にはチラホラいらっしゃいます。

そして、受験が近づくにつれ、どこのご家庭も”狂気”に満ちてきます。


ここまでやってきたんだ、これだけお金かけてきたので、もう引き返せないと、何が何でも(どこかの)私立小学校にねじ込もうと考えます。

行く学校は、合格してから決めれば(選べば)いいと思いますが、実際、お子様の体力でその学校に毎日通えるのか、ご家庭の家計状況で、本当に通えるのかなど、冷静になって受験校を選別しないといけません。

一校受けるだけでも、その対策の勉強に、願書、面接など、多くの時間がとられてしまいます。

無謀な戦いをするのではなく、実際にそのご家庭/お子様が通える学校なのかを父親の力を借りて冷静に見ながら、夫婦で受験戦略を立てていくのが大切です。


面接官に夫婦の仲睦まじさは伝わる


毎年、何百組ものご家庭の面接を行い、考査をしている小学校(とくに校長先生)には、ご家族の雰囲気は、面接を数分行えば、透けて見えてしまいます。

どれだけ、夫婦で力を合わせて、小学校受験に取り組んできたのか。

母親だけが、志望しているのではないのか。

普段、どれくらい子どもと関与してきたのか。


大切なことは、母親は答えられて当たり前なので、父親にストレートに聞けばわかってしまいます。

阿吽の呼吸とまではいきませんが、同じ方向を向いて戦ってきた同志であり夫婦は、受験での強さは明らかです。

小学校受験が成功したら、それは子どもの頑張り。

小学校受験が失敗したら、それは父親のせい。

それくらいの気概で、取り組むのが良いと思っています。


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皆様のお受験がうまくいきますように。

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