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小学校選びがうまくいかないのは、母親は校風で選び、父親が偏差値で選ぶため

今年度、お受験をするご家庭は、もう学校選びを終えられたでしょうか。

受けようか悩んでいる学校にとりあえず出願をしておき、日程に合わせて受けるか受けないか最終判断をすると思います。

とくに、11/1は本命校が重なりますので、時間帯がうまくズレれば2校うけることもできますよね。

また、来年度、お受験をされるご家庭は、ちょうど今 学校選びを本格的に進められていると思います。

年中向けの、説明会も色々な学校で始まっています。

小学校お受験の学校選びについて、お母様とお父様の意見が完全に一致して進められるご家庭はどれくらいいるのでしょうか。


母親は校風で選び、父親が偏差値で選ぶ


よく聞くのが、母親は子どもの性格や雰囲気に合った学校か「校風」で判断しているのに対し、父親は「偏差値」で小学校を判断してしまうため、学校選びで苦労するという声です。

いい会社に入るために、いい大学にでてほしい。

そのために、いい偏差値の小学校に行ってほしいと、会社の採用事情などを理解している父親が「偏差値」という尺度で学校を見がちなのは、理解できます。

小学校受験で、春頃から模試でA判定をバンバン叩き出しているの優秀な子であれば、父親が求める一定ラインの「偏差値」を越えた学校の中から、母親が求める「校風」で決めれば、何も問題はないのです。

でも、なかなかそうはいきません。

成績が伸び悩むお子様では、父親が納得できる「偏差値」の人気校を選ぶことは無謀な選択になり、「校風」で選ばざるを得ないということになります。

この場合、母親は理想の学校選びができますが、父親は「高いお金を払って私立に通うのに、ろくな大学に行けない小学校に行くことに、何の意味があるのか」と不満を抱きがちです。

そもそも、小学校受験をする子どもたちは、受験をしない子も含めた小学生全体と比べると、ずいぶんの上の偏差値の層で構成された集団なのですが、意外と忘れがちです。


小学校受験の偏差値50は、受験をしない子も含めた小学生全体での偏差値60と同じ


小学校受験をするというだけで、親も子も勉強に対する意識が高く、勉強を習慣化している子が多いでしょう。

そのため、お受験塾の模試で偏差値が50だったとしても、受験をしない子も含めた小学生全体で言うと、実際は偏差値が60ほどの力をもっているともいえるのです。

そうはいっても、模試の偏差値は気になりますし、その先の大学や就職も考えると悩んでしまいます。

この問題は、何度も話し合って、母親と父親、更にお子様が「この学校に行きたい」と思える学校を、家族みんなが納得した答えを見つけることが大切ですが、答えが出ない場合は、「入り口が入りやすく、出口が良い小学校」を選ぶというのも手です。


入り口が入りやすく、出口が良い小学校を選ぶ


慶應、早稲田、雙葉といった人気校は、倍率も10倍前後と凄まじく、なかなか合格を手にすることはできませんが、この群の小学校は入り口から入ることが難しく、そのまま小中高と高い水準の偏差値を維持し、高偏差値の大学に入ることができます。

それとは異なり、暁星小学校や洗足学園小学校、桐蔭学園小学校など、倍率が4-5倍の小学校や、宝仙学園小学校のように倍率が2倍前後の小学校のように、入り口はトップ校に比べると入りやすいですが、小学校卒業時に偏差値を大きく上げ、有名中学への合格実績が豊富だったり、系列の高校に進むにつれて偏差値が上がり、大学進学実績がとても良い学校もあるのです。

父親が求めるのは、「いい会社に入るための高い偏差値」であることが多いため、「小学校卒業時や高校で高い偏差値になる小学校」を選ぶというのも良いと思います。

父親は「最終的にいい大学に入れそうな小学校」を選び、その中で、お子様の性格に合った「校風」で学校を選ぶ。

小学校の6年間は、人格形成や人間関係の土台をつくる、とても大切な時期です。

お子様の性格や気質にあった学校で、伸び伸びと成長することが本当は望ましいです。

最優先すべきは、母親が求めるような「校風」で選ぶべきなのですが、なかなかそうはいかない時は、「入り口が入りやすく、出口が良い小学校」を選んでみてはいかがでしょうか。

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