天王寺今昔

久々に趣味を全開で楽しんだ週末。
市立美術館のある天王寺も久々に歩いてきました。
この街、幼い頃からよく来てますが、本当に変わったところだなと思う。

ここはあべのハルカスの影響?で再開発が進んでて、天王寺公園はてんしばなんて名前がついちゃって綺麗に整備されて、若い家族連れで賑わったりしてて。

ここに来ると思い出すのは、高校生の頃の真夏の思い出。

いや、別に淡い桃色な思い出でもなんでもなく、むしろ鮮やかなブルーな思い出…。

高校時代美術部だった私は、当時高校展という大阪府下の高校生が出品する展示会に出したりしてまして。
それが市立美術館であったので、真夏の暑い日に制服着て搬入に向かってたわけです。

当時の天王寺公園周辺は割と無法地帯で、今は壊滅してしまった例の青空カラオケが普通に行われてました。
ブルーシートの屋根の下で、おっさんたちが意気揚々と演歌を歌うのを聞きながら、制服の私は美術館までの道を駆け抜けた。
錆びた貯金箱とか取っ手の取れた鍋とか、そんなものがズラッと並んでる闇市…いやフリーマーケットみたいなのもあったと思う。
昭和にタイムスリップしたかのような光景に最初は面喰らったけど、高3にもなると普通にスタスタと歩けるようになった…。

そんな天王寺周辺が今やオシャレスポットになろうとしていて本当にびっくりする。
新世界もすっかり観光地になったしなあ。
良い事なんだと思うけど。


まあでも、美術館出たところのこのお城は今でも健在なんだけども…。


ハルカスを望む背後、振り返ると城がある。
ここの一帯(茶臼山古墳界隈)は今でも全く変わらなくて、変わらないということはまあなんかいろいろあるんやろなあ(大人の事情)と察したりするわけですが…。
青空カラオケのファントムたちの最後の抵抗なのかもしれない。

天王寺公園裏を通る美術館までの道が、まさに今と昔との境目。パラレルワールド。
オザケンの歌う並行世界って、もしかしたら天王寺のことなのかもしれない。

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