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人生リブート指南(17)湯河原駅前にある「温泉の試食コーナー」それが「手湯」

神奈川県湯河原町の思い出話をもうひとつ。
こちらは温泉地といっても、隣接する熱海のような「ギラギラ感」はありません。
温泉の泉質は非常に高いそうなんですが、あまりそれを売りにしているふうがない。
だから駅前も温泉街とは思えないほど落ち着いてるんですが、それが多分「湯河原らしさ」なんでしょうね。

JR東海道線の湯河原駅舎は昔ながらのひなびた感じ満点なんですが、2017年に全面改修されたという駅前スペースの眺めはかなりあか抜けています。
「新国立競技場」の設計でも知られる隈研吾デザインによる「大屋根広場」杉材をふんだんに使ったもので、木のぬくもりをこれでもかとばかりに感じさせてくれるんです。
広場全体が屋根で守られていますので、雨の日でも濡れることなくバスやタクシーに乗り降りできます。

「湯河原駅前のシンボル」と私が勝手に呼んでるのが「足湯」ならぬ「手湯」。
バス乗り場に並行して設けられた長~~~~い流し台に付いているパイプから、温泉の湯がえんえんと流れ続けているんです。
駅を降りた人はまずそこで「湯河原温泉の湯」に触れるわけで、言うなれば「温泉の試食コーナー」みたいな感じ。

足湯だと靴と靴下をいちいち脱がないと使えませんが、手湯ならば何の準備もいりません。
「電車からタクシーに乗り替える途中でほんの一瞬」とか「バス待ち時間の有効活用に」みたいな使い方も自由自在にできます。
年末に湯河原入りした日、寒風にかじかんだ手を湯に浸けたときの「ほわぁ~とした感覚」は忘れられませんね。

もしも湯河原に移住していたら、「外部から遊びに来た友達に手湯を見せてウケを取る」という遊びができたのになぁ~、と今でもしばしば思います。
まぁ「ウケが取れるから」というだけで移住先を決めることはさすがにできませんけどね。

画題「手だけ浸けても温泉の効能ってソコソコ得られるのかしら?」

手湯


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