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目標に向かって突き進む姿に夢中!K-POP史上最強のガールズグループが世界を熱狂させるまで。『BLACKPINK 〜ライト・アップ・ザ・スカイ〜』


いまや世界中で飛ぶ鳥を落とす勢いの韓国発ガールズグループ、BLACKPINK(ブラックピンク)。JISOO(ジス)、JENNIE(ジェニー)、ROSÉ(ロゼ)、LISA(リサ)からなるこの4人組は、デビュー4年目となる今年の10月2日(金)に初めてのフルアルバム、その名も『THE ALBUM』をリリースしたばかり。新曲『Lovesick Girls』(発表後、約75時間でYouTube再生回数は1億回以上)や、セレーナ・ゴメスとのコラボレーション曲『Ice Cream』に加え、熱心なファンがかねてから噂していた米国のラッパー、カーディ・Bとの共作『Bet U Wanna』も明らかになり、その勢いは止まりません!そして10月14日(水)から、メンバーの素顔に密着したNetflixオリジナルドキュメンタリー『BLACKPINK 〜ライト・アップ・ザ・スカイ〜』が、いよいよ独占配信開始!言語や国境を超えてBLACKPINKが世界中を熱狂させる理由とは?

世界で快進撃を遂げるK-POP

そもそもK-POPが世界的に流行するきっかけとなったのは、約20年前に活躍した伝説の男性アイドルグループ、ソテジワアイドゥルの存在が大きいと言われています。当時の韓国ではアメリカ的なヒップホップの表現を取り入れた音楽は斬新で、彼らは若者たちの間で熱狂的な支持を得ました。その後、江南スタイルで知られるPSY(サイ)、BIG BANG(ビッグバン)、2NE1(トゥエニィワン)など後続のアーティストたちが続々と米国のビルボードチャートにランクイン。2015年にはハリウッド女優のエマ・ストーンが「K-POPに夢中」、ジェイデン・スミスはBIG BANGのG-DRAGONを「僕のインスピレーションだ」と発言し、アメリカ国内における彼らの人気の高さを証明しました。現在は2013年にデビューした男性ヒップホップグループのBTS(防弾少年団=バンタンソニョンダン、略して「バンタン」とも呼ばれる)とBLACKPINKが、世界の音楽シーンを席巻するK-POPの二大勢力であると考えられています。

『BLACKPINK 〜ライト・アップ・ザ・スカイ〜』を手がけた韓国系アメリカ人のキャロライン・スー監督は、このドキュメンタリーに関わることになるまで、実はK-POPにそれほど詳しかったわけではありませんでした。ところがBLACKPINKのビデオを観て、彼女たちがいかに最先端のアーティストであり、衣装からセットまでいたるところに技巧が凝らされているか、そして何よりもその楽曲の完成度の高さに大きな衝撃を受けたといいます。ニュージャージーで初めてコンサートを訪れた際には、広大な会場を埋め尽くす様々なファンの熱狂と心酔ぶりを目撃し、BLACKPINKがどれほど幅広い客層を魅了しているのかを実感したそうです。

ある時、わたしたちは4人になった〜BLACKPINK、デビューまでの長い道のり

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2020年の始め。韓国・ソウルにあるスタジオにて、新年に収録したレディー・ガガとのコラボレーション曲『Sour Candy』の完成版をはじめて耳にし、感激する4人。韓国の三大大手芸能事務所のひとつであるYGエンタテインメントが、一世を風靡した2NE1以降、満を持して7年ぶりに世に送り出す女性グループということでデビュー前から大きな話題を集めていたのがこのBLACKPINKです。グループ名には、もっとも美しい色であるピンクを少しダークに濁らせることで、「美しいものが全てではない」という意味が込められており、愛称は「ブルピン」、世界各国に存在するファンたちは公式に「BLINK(ブリンク)」と呼ばれています。メンバーの4人は10代で入所し、寮で寝食をともにする共同生活を行いながら、2016年8月8日にシングルアルバム『SQUARE ONE』で華々しいデビューを飾りました。

ドキュメンタリーでは、メンバーそれぞれの幼少期や練習生時代の映像を公開し、また自身の運命を一変させたYGエンタテインメントのオーディションを受けることになったきっかけについてもふれられています。そこで、デビューまでの道のりはけして生やさしいものではなかったということが、本人たちの証言から明らかになります。デビュー時点で歌もダンスも最高レベルとなることを目指し、数年に渡ってほぼ休みなく行われるレッスン。家族と過ごすことも、普通の学生生活を送ることもかなわず、激しい競争とプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、親しい仲間が次々と去っていくのを目にする日々。互いを励まし合いながらも、過酷な環境に耐える毎日の中では、弱音を吐きたくなる時だって当然ありました。それでも、インタビューで4人が口を揃えて語っていたのは、「わたしはやめない」ということ━━。

当初は7人から9人ほどの大所帯となることが予定されていたBLACKPINKでしたが、ある時この4人でパフォーマンスの練習を行ったところ、ぴたりと合った息が高く評価されてスクリーンテストとデモ音源のレコーディングをすることに。4人が並んだ様子は、まるで姉妹か家族のようだったそうです。「普通なら『もっと歌いたい』『センターがいい』と思うものだけど、わたしたちの場合はだれもが自分の役割を理解していて、グループのためにベストを尽くせるの」とJENNIが語れば、プロデューサーのTEDDY PARK(テディ・パーク)も「歩き方から話し方、ファッションもそれぞれ。全員がバランスを補完しあっている」と、彼女たちの多様性を認めます。

辛い環境を乗り越えて夢を追いかける姿、多彩な背景を持ち、国際色が豊かであることや、メンバー同士が本当に仲が良いそのシスターフッドも、世界中のファンを熱狂させるグループの大きな魅力となっているのでしょう。一度聴いたら耳を離れない刺激的なメロディと、圧巻のダンスパフォーマンス、ヘアスタイルも次々と変える4人の媚びない個性的なルックスが人々を魅了し、彼女たちは瞬く間にスターダムに登りつめてゆきます。

ついにコーチェラへ!そして尽きない夢を追い続ける

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本ドキュメンタリーでは、LISAの故郷であるタイ・バンコクを起点とし、アジア・北米・ヨーロッパの国々を9ヶ月かけてまわったBLACKPINKの2019年世界ツアーにも同行。K-POPのガールズグループとして史上初の出演となったアメリカ最大規模の音楽祭典、コーチェラ・フェスティバルの舞台裏へも潜入して、名実ともに世界的なアーティストとなる彼女たちの軌跡をたっぷりと追いかけます。

大快挙となったコーチェラの出演に加え、メンバー全員がそれぞれ有名ブランドのファッションアイコンとしても活躍するなど、デビュー4年目にしてすでにだれも想定していなかった高みにまで到達したように思えるBLACKPINK。しかし、本人たちはまったくそうは捉えていないようです。スー監督によれば、彼女たちはこのような大きな成功を手にしても、いまだ道の途中にいると感じており、もっといろいろな経験を積みたいと考えているのだとか。自分たちのいる場所が、入れ変わりの激しいショービジネスの世界であることも冷静に受け止めており、「まだまだ皆さんにお見せしたいものがある」とJENNIは言います。

この作品が描いているのは、4人の少女が困難に直面しながらも信頼できる仲間を見つけ、努力して夢を叶えていくという、どこにでもあるようなシンプルな物語でもあります。そこにいるのはスーパーアイドルのBLACKPINKではなく、泣いたり笑ったりしながらも自分の頭で考えて成長していく、ごく普通の愛すべき二十代の若者たち。飾り気のない彼女たちの人間くさい姿は、きっと多くの人々を惹きつけることでしょう。

次々と新しい道を切り開くBLACKPINK。今後も彼女たちの動きから目が離せません!

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