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堀プロが細い攻めつなぎ逆転条件満たす値千金400、700【Мトーナメント】

 将棋に例えれば、細い攻めを懸命につなぎ、逆転条件を満たした値千金の400、700です。

 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾プロがМトーナメント2024予選1stステージD卓を勝ち上がりました。 

 堀プロは第2試合のオーラスで難しい選択から正解を導きだし、予選2ndステージに進出しました。

 D卓はKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾プロ、BEAST Japanext・鈴木大介プロ、日本プロ麻雀連盟・藤島健二郎プロ、最高位戦日本プロ麻雀協会・相川まりえプロが対戦しました。

 2戦の総合ポイント上位2人が勝ち上がります。

 第1試合の結果は藤島68.7、堀7.4、相川-26.1、大介-50.0。
 
 第2試合は藤島プロ、堀プロ、大介プロ、相川プロの並び順。

 南4局で持ち点は南家・藤島37000、東家・相川32500、西家・堀17200、北家・大介13300です。

 藤島プロの総合ポイント1位通過は確定的。

 現状で総合ポイント3位の堀プロは400、700のツモあがりか、相川プロから1000点、藤島プロ、大介プロから2000点の出あがりで、総合ポイント2位の相川プロを逆転して勝ち上がりです。

 堀プロは2巡目、自風の西を一鳴きしました。 

 まだ、西のみの1000点の手。逆転条件を十分満たしていません。

 堀プロは3巡目にドラの九萬をツモり、4巡目に4索を重ねました。

 6巡目に場に1枚切れの白をツモり、ドラの九萬を外しました。

 堀プロは白の重なりやツモあがりで点パネの400、700を視野に入れるとともに、相川プロが聴牌できなかったとき、聴牌・ノーテンで逆転できるよう手を進めています。

 いち早く聴牌したのは、トップを独走している藤島プロでした。

 7巡目に9筒をツモり、役なしのカンチャンの七萬待ちです。黙聴に構えました。

 藤島プロは9巡目に6筒を引き入れ、9筒と入れ替えました。

 タンヤオ・赤ドラ1の手に変わり、出あがりできます。

 藤島プロがツモあがりするか、堀プロ、大介プロのいずれかが放銃すれば相川プロの勝ち上がりとなります。

 相川プロが振り込めば、堀プロの逆転です。

 一方、堀プロは9巡目に一萬を重ね、白を切りました。

 堀プロは白を見切ったものの、ポン材が増え、点パネしやすい形になりました。懸命に逆転の道をつないでいます。

 10巡目に4索を暗刻にしてイーシャンテン。聴牌したときに、必ず点パネする手になりました。

 堀プロは12巡目に一萬をポン。カンチャンの五萬待ちで聴牌です。

 ツモればもちろん逆転。赤五萬ならば、出あがりできます。

 堀プロは13巡目に五萬をツモ。西の400、700で、藤島プロとともに予選2ndステージへの進出を決めました。

 逆転条件を十分満たさない鳴き仕掛けの西のみの手から、細かく攻めをつないで400、700をあがりました。

 「小さな天才」の異名にふさわしい切れ味鋭い打ち回しでした。

 

 

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