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優プロ怒涛の連闘連勝で個人MVP王手 翌日に念願のタイトル獲得【Мリーグ】

 「戦闘民族」が怒涛の連闘連勝で個人MVPに王手をかけました。

 2024年3月28日(木)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第213戦と第214戦です。

 U-NEXT Pirates・鈴木優プロが連続でトップを獲得しました。

 U-NEXT Piratesはこの日がレギュラーシーズンの最終日。優プロは個人ポイントでチームメイトの瑞原明奈プロを逆転。1位に浮上しました。

 この日の第213戦で勝利し、「個人MVPへチャレンジを」と、第214戦も続けてチームから送り出された優プロ。その期待に応え、最後のチャンスを見事に生かしました。

◎魂の跳満ツモでラス目から逆転

 優プロは第213戦でラス目から逆転でトップを取りました。

 南2局に魂のこもった闘牌で跳満ツモ。一気にトップ目に浮上しました。

 セガサミーフェニックス・醍醐大プロ、渋谷ABEMAS・松本吉弘プロ、U-NEXT Pirates・鈴木優プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人プロの並び順。

 南2局を迎え、持ち点は東家・松本33900、西家・寿人27800、北家・醍醐20500、南家・優17800です。

 2着目の寿人プロが8巡目に9筒をツモり、いち早くペンチャンの7筒待ちでリーチしました。

 ラス目の優プロが14巡目に六萬をツモった手牌です。

 優プロは東を1枚外しました。トイツ落としで粘り強く逆襲を狙います。

 15巡目に三萬をツモり、もう1枚の東を切りました。

 優プロは16巡目に4索をツモり、無筋の三萬を押しました。5筒・8筒待ちで追っかけリーチです。

 リーチ宣言牌の打牌に力がこもり、鋭い視線から闘志がひしひと伝わってきました。戦闘民族の真骨頂です。

 劇的なあがりとなりました。

 優プロは18巡目になんとハイテイでドラの8筒をツモ。

 裏ドラが1枚乗り、リーチ・ピンフ・ハイテイ・ツモ・ドラ1・赤ドラ1・裏ドラ1の3000、6000(+1000)です。

 ハイテイでドラをツモる強運。優プロの持ち点は30800点となり、一気にトップ目に浮上しました。

 さらに、優プロは南3局の親で決定打を放ちました。

 リーチしていた醍醐プロから黙聴で親満を直撃。タンヤオ・ピンフ・イーペーコー・赤ドラ1の12000点(+1000)です。

 優プロはその後、寿人プロの猛追を振りきり、トップを守りました。

 第213戦の結果は優42800、寿人35500、松本20800、醍醐900。

◎東場の親で高打点の猛攻

 連闘して第214戦に臨んだ優プロは東場の親で猛攻。高打点の一撃を決め、他家を圧倒しました。

 KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典プロ、セガサミーフェニックス・魚谷侑未プロ、渋谷ABEMAS・白鳥翔プロ、U-NEXT Pirates・鈴木優プロの並び順。

 東4局で持ち点は北家・白鳥36800、南家・滝沢24600、東家・優22200、西家・魚谷16400です。

 3着目で親の優プロは6巡目に絶好の赤五萬をツモり、四萬・七萬待ちでリーチしました。

 優プロは8巡目に高めの七萬をツモ。リーチ・タンヤオ・ピンフ・イーペーコー・ツモ・赤ドラ1の6000オールです。

 優プロの持ち点は40200点となり、白鳥プロを9400点差で逆転し、トップ目に立ちました。

 さらに、優プロは東4局1本場に絶妙なあがりを決めました。

 持ち点は東家・優40200、北家・白鳥30800、南家・滝沢18600、西家・魚谷10400です。

 2着目の白鳥プロが10巡目に9筒をツモって7筒を切り、1索・4索待ちでいち早くリーチしました。

 優プロが11巡目にすかさず、この7筒をチー。4筒・西のシャンポ待ちで追いつきました。

 白鳥プロが13巡目に西をつかみ放銃。優プロはホンイツの3900点(+1300)です。

 「デバサイ」の直撃で、トップ目の優プロと2着目の白鳥プロは19800点差になりました。

 さらに、優プロは東4局2本場にリーチ・ツモ・ドラ1・赤ドラ1の4000オール(+600)をあがりました。

 持ち点は58000点となり、大きく抜け出しました。

 優プロはその後も加点して快勝。

 第214戦の結果は優67300、白鳥17800、魚谷10100、滝沢4800。

 この日の2試合を終え、優プロの個人ポイントは437.7で1位に浮上。個人MVPに王手をかけました。

 逆転されて2位のU-NEXT Pirates・瑞原明奈プロ(378.4ポイント)、4位のU-NEXT Pirates・仲林圭プロ(266.5ポイント)、5位のKONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗プロ(215.3ポイント)はレギュラーシーズンを終え、優プロを逆転することはできません。

 チームがあと2試合を残す3位のEX風林火山・勝又健志プロ(305.9ポイント)が一番の対抗馬です。

 6位のKADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳プロ(212.0ポイント)、7位の赤坂ドリブンズ・鈴木たろうプロ(211.2ポイント)、8位の赤坂ドリブンズ・園田賢プロ(205.1ポイント)もチャンスは残されています。

 ただし、優プロと200ポイント超差なので、かなり厳しい状況です。

 与えられた「ラストチャンス」で、素晴らしい結果を残した優プロ。今季はМリーグ初の個人5連勝を果たすなど絶好調でした。

  チームメイトや監督の支え、ファンの応援の声が優プロの偉業につながったと思います。

 U-NEXT Piratesのレギュラーシーズンのポイントは驚異の887.6。セミファイナルの戦いが楽しみです。

 ◇追記=優プロの連闘連勝の翌日、勝又プロが第215戦と第216戦に連闘。結果はトップ、2位で優プロの個人MVPが決まりました。

 

 

 



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