見出し画像

堀vs優vs松本vs勝又 オーラス激烈な攻防【Мリーグ】

 オーラスに4人の強豪がトップをめぐる激烈な攻防を繰り広げました。

 2024年1月26日(金)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第144戦です。

 南4局にKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾プロ、U-NEXT Pirates・鈴木優プロ、渋谷ABEMAS・松本吉弘プロ、EX風林火山・勝又健志プロの手がぶつかり、劇的な幕切れとなりました。

 第144戦は松本プロ、堀プロ、勝又プロ、優プロの並び順。

 南4局で持ち点は南家・松本34900、西家・堀33600、東家・優29400、北家・勝又2100です。

 松本プロ、堀プロ、優プロの三つどもえのトップ争いとなっています。

 トップ目の松本プロは2着目の堀プロと1300点差、3着目の優プロとは5500点差。ラス目で親番のない勝又プロは素点を回復したいところです。

 あがればトップの松本プロが6巡目に六萬をツモり、いち早くイーシャンテンになりました。

 松本プロは發を鳴けば、四萬・七萬待ちの聴牌に取れます。

 勝又プロも6巡目に3筒を重ね、3索を切ってチートイツのイーシャンテンです。

 堀プロが7巡目にこの3索をポン。イーシャンテンになりました。

 堀プロはタンヤオ・ドラ1の2000点をあがれば逆転トップです。手牌にカンチャン待ちが二つ残るものの、果敢に鳴き仕掛けに踏みこみました。

 一方、連荘を目指す親の優プロは他家の動きに対応し、8巡目に赤5筒をチーしました。

 松本プロは8巡目に8筒をツモりました。場に9筒が3枚切れていて一気通貫が難しいことや、喰いタンに向かった下家の堀プロに鳴かせないため、1筒を外しました。

 勝又プロは8巡目に場に1枚切れの白をツモり、2索を切りました。

 優プロは9巡目に場に出ていない發をツモり、南と入れ替えました。

 すると、松本プロが9巡目に7筒を暗刻にして聴牌。四萬・七萬待ちで迷わずリーチ。この手に勝負を懸けました。

 山に四萬だけ1枚残っていました。

 堀プロは10巡目に危険牌の4筒をツモり、無筋の五萬も押せず、現物の4索を切ってリャンシャンテンに戻しました。

 優プロは11巡目に1筒をツモって4索を切ってイーシャンテン。何とか形式聴牌して、流局に持ちこみたいところです。

 「戦闘民族」が必死の粘りで松本プロのあがりを防ごうとしています。

 堀プロが11巡目に六萬をチー。しぶとく再びイーシャンテンです。

 優プロは12巡目に一萬を引き入れました。初牌の發を押せば形式聴牌ですが、辛抱して現物でトイツの6索を1枚外しました。

 13巡目に1筒を重ね、もう1枚の6索を切りました。

 勝又プロは13巡目に無筋の2筒をツモり、現物の六萬を切りました。

 堀プロは14巡目に三萬をツモり、現物の六萬を外しました。

 「小さな天才」らしく、松本プロに放銃して3位に落ちないよう細心の注意を図りながら、イーシャンテンを維持しています。

 すると、勝又プロが14巡目にラス牌の四萬を重ね聴牌。2筒を押してチートイツの白単騎待ちでリーチしました。

 山に白は2枚残っていました。松本プロのあがり牌の四萬・七萬はなくなりました。

 優プロが15巡目にこの2筒をチー。巡目も深くなってきたので、發を押して形式聴牌に取りました。

 勝又プロがツモるか、堀プロ、優プロからあがれば、松本プロの逃げきりトップです。

 勝又プロが先制リーチしている松本プロから直撃すれば堀プロのトップ。優プロは2位にあがります。

 流局すれば親の優プロが形式聴牌しているのでもう一局です。

 勝負は土壇場で決着しました。

 松本プロが19巡目の最後のツモ番で白をつかみ放銃。勝又プロはリーチ・チートイツ・赤ドラ1の6400点(+1000)です。

 松本プロはトップ目から3位に落ち、放銃直後に一瞬がっくりとうなだれました。

 第144戦の結果は堀33600、優29400、松本27500、勝又9500。

 手に汗握る力強い攻防に魅せられた一局でした。

 

 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?