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容赦ない親の倍満 止まらない魔王3連勝 【Мリーグ】

 容赦ない親の倍満ツモで「魔王」が3連勝です。

 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人プロが2023年10月3日(火)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第19戦でトップを獲得しました。

 接戦で迎えた南3局1本場の親。粘り強く鳴き仕掛けで中のみの手をあがって親番を維持した後、続く2本場に決め手となる8000オールの一撃です。

 「バースデートップ」を目指していたTEAM雷電・本田朋広プロがオーラスの親で跳満ツモ、親満ツモを続けて猛追しました。

 それでも寿人プロは最後に自らあがって振りきりました。

 寿人プロは12戦、第15戦に続き、開幕から個人3連続トップ。勢いが止まりません。

  第19戦はセガサミーフェニックス・茅森早香プロ、EX風林火山・二階堂亜樹プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人プロ、TEAM雷電・本田朋広プロの並び順です。 

 東1局に西家・寿人プロは幸先の良いあがりを決めました。

 5巡目にドラの中をトイツ、赤ドラを1枚持ち、カンチャンの7筒待ちでリーチ。

 寿人プロは14巡目に7筒をツモ。リーチ・ツモ・ドラ2・赤ドラ1の2000、4000です。

 いきなりトップ目に立ち、好調の続く寿人プロに対し、この日が誕生日の本田プロも負けていません。

 東2局に西家・本田プロは8巡目に1索・4索待ちでリーチ。

 親の亜樹プロが13巡目にイーシャンテンで、浮いていた1索を切って放銃しました。

 本田プロは裏ドラが「バースデープレゼント」となる1索で2枚乗りました。リーチ・ピンフ・イーペーコー・ドラ2・裏ドラ2の12000点です。

 東3局を迎え、本田プロの持ち点は35000点となり、寿人プロに2000点差でトップ目に立ちました。

 その後はじりじりとした展開が続き、南場に突入しました。

 茅森プロが粘って連荘して迎えた南1局2本場(供託3)です。

 持ち点は西家・寿人31000、北家・本田31000、東家・茅森27300、南家・亜樹7700。

 いち早く聴牌したのは本田プロ。9巡目にペンチャンの7筒をツモった手牌です。

 九萬を切れば6筒・9筒待ちで聴牌。ただし、6筒であがればジュンチャンの役はつきません。

 本田プロは9筒を外し、ジュンチャン確定の九萬単騎待ちでリーチしました。4巡目に六萬を切っているので筋ひっかけにもなっています。

 自然な選択ですが裏目となりました。もし、6筒・9筒待ちにしていたら12巡目に高めの9筒をツモっていました。

 リーチ・ジュンチャン・ツモの2000、4000(+3600)を逃しました。

 本田プロはさらに不運に見舞われました。13巡目に追っかけリーチしていたラス目の亜樹プロに14巡目に放銃です。

 亜樹プロはリーチ・タンヤオ・ピンフ・赤ドラ1の8000点(+4600)です。

 南2局を迎え、持ち点は南家・寿人31000、北家・茅森27300、西家・本田21400、東家・亜樹20300で接戦となりました。

 東1局の満貫ツモ以来、静かだった寿人プロが流れを引き寄せたのは南3局1本場(供託2)です。

 持ち点は東家・寿人33000、西家・茅森28200、南家・本田18400、西家・茅森28200。

 トップ目で親の寿人プロは必死に連荘を目指し、役牌の中を一鳴きで仕掛けました。

 13巡目にカンチャンの6筒待ちで聴牌にこぎ着けました。

 2着目の茅森プロが14巡目に6索をチー。五萬・八萬待ちで追いつきました。タンヤオ・赤ドラ1の手です。

 トップ目と2着目のめくり合いとなりました。

 さらに、同点で3着目の本田プロも参戦。15巡目に三萬・2索のシャンポン待ちでリーチです。

 勝負どころを制したのは寿人プロです。茅森プロが15巡目に6筒をつかみ放銃。寿人プロは中の1500点(+3300)です。

 貴重なあがりで親番を維持した寿人プロ。南3局2本場に強烈な一撃を決めました。

 寿人プロは5巡目に一気通貫の確定する赤五萬を引き入れ、1索・4索待ちでリーチ。

 6巡目に一発で4索をツモりました。

 寿人プロは裏ドラが1枚乗り、リーチ・ピンフ・一気通貫・一発・ツモ・ドラ1・赤ドラ1・裏ドラ1の8000オール(+600)です。

 さらに、寿人プロは南3局3本場にリーチ・ツモ・ドラ1の2000オール(+900)を加点しました。

 南場の親で大きくリードした寿人プロ。南4局を迎え、持ち点は北家・寿人64900、南家・茅森26100、西家・亜樹5500、東家・本田3500です。

◎本田プロがラス目からバースデー猛追

 ここからラス目の本田プロが「バースデー猛追」を見せます。

 南4局にタンヤオ・ドラ1・赤ドラ1の2000オールです。

 南4局1本場には、リーチしていた亜樹プロとのめくり合いを黙聴で制し、タンヤオ・ピンフ・ツモ・赤ドラ3の6000オール(+1300)です。

 さらに、南4局2本場には、ドラの1筒単騎待ちでリーチしてツモり、リーチ・ツモ・ドラ2・赤ドラ1に4000オール(+600)です。

 南4局3本場を迎え、持ち点は北家・寿人52600、東家・本田41400、南家・茅森13800、西家・亜樹-7800です。

 ラス目から2着目に浮上した本田プロはトップ目の寿人プロと11200点差まで迫りました。

 南4局3本場はリーチした本田プロと寿人プロの2人聴牌で流局。

 しかし、本田プロの猛追もここまででした。

 南4局4本場(供託1)に寿人プロがタンヤオの1000点(+2200)をあがり、ようやく勝利を確定しました。

 第19戦の結果は寿人57300、本田41900、茅森12300、亜樹-11500です。

 寿人プロの破壊力ある攻めはもちろん、本田プロのバースデー猛追も見事でした。
  
 この日の第20戦で伊達朱里紗プロがトップを獲得しました。KONAMI麻雀格闘倶楽部はまたも「デイリーダブル」の連勝です。

 

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