見出し画像

魔王の名にふさわしいキレッキレの逆襲 寿人プロ連勝【Мリーグ】

 「魔王」の異名にふさわしいキレッキレの逆襲に魅せられました。

 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人プロが2023年9月29日(金)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第15戦でトップを獲得しました。

 三倍満の一撃で今季初トップを決めた第12戦に続き、連勝のスタートダッシュです。

 寿人プロはトップ目の渋谷ABEMAS・日向藍子プロを追い上げて迎えた南2局1本場の親。先制リーチが実らず、追っかけリーチの日向プロに一発放銃。2着目から3着目に落ちました。

 それでも、持ち前の攻めが冴え、南3局に跳満をツモり、南4局には満貫をあがって逆転勝利しました。

 第15戦はU-NEXT Pirates・仲林圭プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人プロ、渋谷ABEMAS・日向藍子プロ、TEAM雷電・黒沢咲プロの並び順。

 南2局1本場(供託1)で持ち点は南家・日向39900、東家・寿人30000、北家・仲林26000、西家・黒沢3100です。

 リードしていたトップ目の日向プロを寿人プロがじわじわと追い上げ、9900点差まで迫りました。

 親の寿人プロは8巡目に絶好のカンチャンの6筒を引き入れ、いち早く聴牌。2索・5索待ちでリーチしました。

 2索・5索は山に3枚残っていました。

 仲林プロに8巡目、2索が流れ、山には5索2枚だけになりました。

 チートイツの5筒単騎待ちで黙聴していたラス目の黒沢プロが11巡目に赤5索をツモり、5索単騎待ちに変えました。

 黒沢プロは黙聴を続行。残り1枚の5索を寿人プロとめくり合いです。

 寿人プロは13巡目に三萬を暗槓。新たなドラは二萬です。

 トップ目の日向プロが13巡目にラス牌の5索をツモって暗刻にしました。1索・4索待ちで追っかけリーチです。

 寿人プロと黒沢プロのあがりはなくなりました。チャンスがあるのは日向プロだけです。

 寿人プロが14巡目に一発で4索をつかみ放銃。日向プロはリーチ・一発・ドラ1の5200点(+2300)です。

 南3局を迎え、持ち点は東家・日向47400、西家・仲林26000、北家・寿人23500、南家・黒沢3100。

 寿人プロは日向プロに再び突き放され、親番も終えて2着目から3着目に落ちました。

 親のチャンス手をつぶされ、直撃をくらいました。それでも全くひるまず、表情一つ変えずに逆襲するのが魔王の真骨頂です。

 ここからキレッキレの猛攻を見せます。

 いち早く聴牌したのは鳴き仕掛けをしていた2着目の仲林プロでした。10巡目に二萬・五萬待ちです。

 寿人プロがすぐ10巡目に追いつき、六萬・九萬待ちでリーチしました。

 寿人プロは11巡目に一発で高めの六萬をツモ。リーチ・タンヤオ・ピンフ・一発・ツモ・ドラ1の3000、6000です。

 得意の「高速点数申告」でした。

 南4局を迎え、持ち点は北家・日向41400、西家・寿人35500、南家・仲林23000、東家・黒沢100です。

 寿人プロは2着目に浮上し、跳満の親被りとなったトップ目の日向プロとは5900点差。再び射程圏内に入りました。

 ドラの九萬をトイツで持つ寿人プロは7巡目に2枚目の白を鳴きました。イーシャンテンです。

 チャンタの役をつけることも狙っています。

 3着目の仲林プロが9巡目に7索をツモった手牌です。

 仲林プロは赤ドラを2枚持つ絶好の勝負手。浮いているドラの九萬を外し、イーシャンテンに取りました。

 寿人プロは9巡目にすかさず、この九萬をチー。一萬・四萬待ちで聴牌しました。

 寿人プロは白・ドラ3の満貫確定の手。あがればトップです。

 仲林プロが10巡目にツモったのは3筒。

 仲林プロは四萬を切り、カンチャンの4筒待ちでリーチしました。

 仲林プロは宣言牌の四萬で放銃。寿人プロは白・ドラ3の8000点です。

 第15戦の結果は寿人43500、日向41400、仲林15000、黒沢100。

 寿人プロは残り2局の猛攻で逆転トップです。

 スタートダッシュで連勝を決めた絶好調の魔王。少し早すぎるかもしれませんが、今季は個人MVP争いの中心になりそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?