伊達ちゃんとタッキーの連続トップで好発進【Мリーグ】

　Mリーグ2023-24に今季初登場のKONAMI麻雀格闘倶楽部が伊達ちゃんとタッキーの連続トップで好発進です。

　2023年９月21日(木)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第５戦と第６戦で、KONAMI麻雀格闘倶楽部の滝沢和典プロと伊達朱里紗プロが「デイリーダブル」の連勝。悲願の初優勝に向け、スタートからエンジン全開です。

　２人の闘牌はこの日の第５戦に出場予定でインフルエンザのため断念したエースの佐々木寿人プロを勇気づけ、励ますものでした。

◎伊達ちゃんの光る粘り強いくっつき待ち

　第５戦は昨季の個人ＭＶＰ・伊達ちゃんが盤石の打ち回しを見せました。

　KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗プロ、渋谷ABEMAS・日向藍子プロ、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎プロ、赤坂ドリブンズ・鈴木たろうプロの並び順。

　伊達プロは東１局１本場(供託２)に巧みな鳴き仕掛けを見せました。

　持ち点は東家・伊達25500、南家・日向25500、西家・内川23500、北家・たろう23500。

　いち早く聴牌したのは日向プロです。４巡目にカンチャンの４筒待ちのイーペーコーの手で黙聴に構えました。

　たろうプロも６巡目に追いつき、カンチャンの三萬待ちで聴牌。ホンイツ・北・白の満貫確定の手です。

　親の伊達プロは７巡目にドラの２筒をツモ。「123」の三色狙いで粘り強く残し、浮いていた１筒にくっつきました。

　たろうプロは９巡目に四萬を重ね、四萬・六万・九萬待ちに変えました。

　伊達プロは11巡目に「123」の三色確定となるペンチャンの３筒を引き入れ、イーシャンテンです。

　そして、13巡目にメンゼンにこだわらず、７筒をチー。８索の単騎待ちで聴牌です。

　この選択がすばり的中しました。

　内川プロが13巡目に８索を切って放銃。伊達プロは三色・ドラ１・赤ドラ１の5800点(＋2300)です。

　伊達プロの持ち点は33600点となり、一歩リードしました。

　１筒のくっつきを我慢して待ったことや、たろうプロの鳴き仕掛けに対応し、メンゼンの高打点にこだわらなかった柔軟な打ち筋が光りました。

　勝負どころとなったのは東４局。持ち点は南家・伊達37600、西家・日向24000、東家・たろう19300、北家・内川19100です。

　３着目で親のたろうプロが８巡目に２筒・５筒待ちでいち早くリーチしました。

　赤ドラ２枚、ドラ１枚を持つトップ目の伊達プロが12巡目に追いつき、六萬・九萬待ちでリーチです。

　たろうプロが13巡目に一発で九萬をつかみ放銃。伊達プロはリーチ・ピンフ・一発・ドラ１・赤ドラ２の12000点(＋1000)です。

　勝負手では親のリーチにひるまず、果敢に挑む伊達プロの特長が出た一局でした。

　南１局を迎え、伊達プロの持ち点は50600点になり、２着目の日向プロに26600点差つけました。この大きなリードを着実に守り、会心の勝利です。

　第５戦の結果は伊達53600、内川32100、たろう16600、日向－2300です。　

◎タッキーは南３局の親で３着目から逆転

　第６戦はタッキーが南３局の親で連荘し、３着目から逆転勝利です。

　赤坂ドリブンズ・園田賢プロ、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典プロ、渋谷ABEMAS・松本吉弘プロの並び順。

　南３局を迎え、持ち点は南家・松本37600、西家・園田27100、東家・滝沢26600、北家・岡田8700です。

　いち早く８巡目に聴牌したのは３着目で親の滝沢プロです。８索・白のシャンポン待ちでリーチしました。

　トップ目の松本プロが９巡目に追いつきました。１索・４索待ちで黙聴に構えました。

　ラス目の岡田プロも12巡目にカンチャンの５索待ちでリーチです。

　めくり合いを制したのは滝沢プロでした。13巡目に高めの白をツモ。リーチ・白・ツモ・赤ドラ１の4000オール(＋1000)です。

　南３局１本場を迎え、持ち点は東家・滝沢39600、南家・松本33600、西家・園田23100、北家・岡田3700です。

　トップ目に立ち、勢いに乗る滝沢プロは松本プロからリーチ・チートイツ・赤ドラ１の9600点(＋300)を直撃しました。

　滝沢プロはこの連続あがりの「貯金」を活かしました。オーラスは親の松本プロの連荘を阻止するため、リーチしていた園田プロに差し込み、勝利しました。

　第６戦の結果は滝沢41400、松本32300、園田24800、岡田1500です。

　伊達ちゃんとタッキーの連勝に、寿人プロとこの日、出番のなかった高宮まりプロは「自分も負けられない」と闘志を燃やしているはずです。