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秋の日の装い|おばあちゃんのリング


久しぶりの投稿。


前回書いたホールケーキの記事、思った以上にたくさんの方に見ていただいて嬉しいような恥ずかしいような複雑な気持ち。


気がつけばすっかり秋🍂
いつも自転車で通っている緑道で金木犀の香りがするようになったり、太陽のあたたかい光の中に尖った寒気が混ざっていたりするのを感じるとウキウキする。


秋が大好き。


いつもこの季節は何を着ようか迷うけど、今年は思いがけずお気に入りのコーディネートができた。


2年くらい前、旅行に行くために買ったアイボリーのシフォンワンピース。


可愛いのになぜか自分の体型にイマイチはまっていない気がして、一回着たきりクローゼットに眠っていたのだけど…

ふと思い立ってブラウンのベルトをしてみたらびっくりするぐらい合う!!!しかも体型問題もばっちり解決!!!!

若干脳裏に神武天皇がちらつかないこともないけど、まあそれは見なかったことにする。

神武天皇


今の季節にちょうどいい生地感だし、裾の広がりとか前後でちょっとデザインが違うところとか、お花が透けるプリントとか…
お気に入りポイントがたくさんあるワンピースなので、着こなせるようになってとっても嬉しい!



今日はおばあちゃんと叔母さんとご飯だったので、首元にスカーフをプラスしてちょっと上品にした。

足元もパンプスで綺麗めに
秋になると持ちたくなるブラウンのロンシャン🍂
荷物が多いので過労気味なマリメッコ
セージグリーンに癒される🌿




可愛い格好をするとたのしい。自分が映画の主人公になったみたいに足取りも軽くなる。


最近は今まで滅多に手を伸ばさなかった明るい色の服やアイテムが気になるようになって、自分の人生におけるファッション変革の真っ最中かな、と感じている。

ファッションだけではなくわたしそのものも最近少しずつ良い方向に変化している気がする。

ある本を読んでから自分の身体に意識が向くようになり、白湯を飲んで半身浴をしたり、腸内環境の改善を目標に自炊をしたりするようになった。

合わせて自転車移動も含め日々身体を動かすようにしたら体脂肪率が数%落ちて、みんなに痩せた痩せたと褒められて嬉しい。

栄養が摂れるようになったからか、お菓子も和菓子や気になるお店のものしか食べたくなくなったし、なんだか体力もついてきた気がする。


身体が整うと健やかな精神もハッピーセットのようについてくるもので、鏡の自分をみて微笑んだり自分を褒めたり、不安になった時絶対上手くいく!とイメージするようになったり…(書くとちょっと恥ずかしい)


とにかくなんだか最近調子が良い。
このまま自分を大切にする習慣を身につけていけたら嬉しいな。


⭐︎


遠方から来てくれたおばあちゃんと叔母さんと久しぶりに会ってランチをした。


わたしは昔、母の影響で(今思うと母の病はあの頃既に再発していたのだと思う)おばあちゃんや親戚をすごく怖くて冷たい人で、自分の味方ではないのだと思っていた。


母が入院してしばらくしてからその色眼鏡がやっと外れて、ようやく人と人として自然に向き合えるようになった。

なので今なお会うとあの頃の自分の振る舞いを思い出してしまい、なんとも言えず恥ずかしくて申し訳ない気持ちになる。


そして同時に、今なお苦しみに囚われた母を思って悲しくなり、そんなふうに母を「可哀想な人」にしてしまう自分の傲慢さに苦しくなる。


おっと、危ない。
時折こうやって、思考が坂道のように暗がりに転がり落ちてゆくことがある。

こういう時はかなり偏った認知や思考をしているので、すべて闇に落ち切ってしまう前に自分にストップをかけることが大切だ。


すごく難しいことだ。
どんなに楽しくて幸せな日にも、落とし穴のように突然それは現れる。


思考を止めること、離れることを意識できるようになったのは大きな成長だ。これからの私なら、きっと大丈夫だと自分を信じてあげたい。


⭐︎


話を戻すと、おばあちゃんと叔母さんとの食事はとても楽しかった。会えてよかったと心から思った。

純粋な優しさや気遣い、1人の人間として認めてもらえること、大人として意見を求められたり頼られることがとても嬉しかった。


帰り際、おばあちゃんが好きなものを買いなさい、とお小遣いをくれた。
もう大人なのに、おばあちゃんにとってはずっと変わらず孫なのだなぁと思って涙が出そうだった。


あとどれだけ会えるだろう?おばあちゃんのためにこれから何ができるだろう?と考えながら、
別れた後その足でアクセサリーショップに向かった。

銀行に預けてうやむやになるのも、紙幣として大切に取っておくのも、瞬間的な物欲の衝動に任せて消費物を買うのもぜんぶピンとこない。


おばあちゃんの気持ちをこのまま形にしたい!と思った。

悩んだ末、指輪を買うことにした。
アクセサリーなら身につけるたびにおばあちゃんを思い出せるし、他のものよりもずっと後々まで形に残せると思ったから。

ちょうどおばあちゃんがくれた金額とほぼほぼぴったりの指輪があったので、ありがたく購入させてもらった。


我ながらとても良いお金の使い方ができたと思う。
買ってもらった、と言っていいのかわからないけど、この指輪は間違いなくおばあちゃんと私を繋ぐ思い出になった。

とても愛しい



気持ちと一緒にずっと大切にしようと思う。



長くなったのでおしまい。

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