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【夜宵★日記143】韓ドラ時代劇『イ・サン』
2024/6/13
韓ドラ時代劇『イ・サン』を観おわった。
サンが11歳のとき、王位継承者であった父は、何者かの陰謀により謀反の濡れ衣を着せられ、サンの祖父である第21代王・英祖(ヨンジョ)によって死に至らしめられる。
父を救えなかった無念、また最後に父が残した「聖君になれ」という言葉を胸に抱き、王位継承者となったサンは、民を大切にする賢君である祖父・英祖から、王としての哲学や手腕を学ぶ。
一方で、サンの父を陥れた黒幕とその一派は朝廷内にはびこり、今度はサンの廃位や暗殺を企むのだった。
しかし、陰謀や策略が渦巻く中にあっても、幼い頃に友情で結ばれたソンヨンとテス、頭脳明晰な側近ホン・グギョンなど周囲の人びとに支えられ、幾多の困難を乗り越えていく。
全77話。
一日二話ずつ放映していたので、長いようであっという間だった。
『赤い袖先』でイ・サンの頃の王室相関図をある程度学んでいたので、話がスーッと入ってきた。
(『赤い袖先』に関する記事はこちら↓↓↓)
『赤い袖先』はイ・サンの恋愛、『イ・サン』は基本的にはイ・サンの治世がテーマであった。
そのためか、イ・サン像は、『イ・サン』の方が聖人君子色が強い。
いつも正しくて、私にとってはややおもしろみに欠けた。
『赤い袖先』のイ・サンは、エゴイスティックでときに無様でその分一途で、そういう人間臭いところが私は好きだった。
イ・サンが心から愛した女性、宜嬪も、『赤い袖先』と比べると『イ・サン』の方はいい子すぎて魅力を感じなかった。
これも製作時期が古いせいだろうか。
全体としては、『イ・サン』は政治の駆け引きや権力闘争など見ごたえのあるドラマだったと思う。
細かいところでは、朝鮮の王宮に図画署という記録画の部署があった、というのをこのドラマで初めて知れたのもおもしろかった。
確かに画像の歴史記録は重要だ。
個人的に言うと、『赤い袖先』も『イ・サン』も、サンの祖父である第21代王・英祖が素晴らしかった。
面構えも演技も、重厚で味があって惹かれた。
それにしても思うのは、権力ってそんなにいいもんかねぇ、ということだ。
多くを望まなければ安穏に、ある程度の地位に居座れるのに、権力を求めて人はなぜ死に急ぐ。
権力には責任も伴うのに。
権力の味を知らない者には到底わからない。
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