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どうでもいい人にも好かれて大変だ・・・!?キレイな人は本当にすごい!?(2)

 前に書いたものを遡って読んでいる人がどのくらいいるのかわからないが、小学校3年生くらいの頃から、私の友人には、キレイな人が多かった。平成時代のB'zの名曲「恋心」などでも、男性にとって好みの女性がいたとして、連帯する女性の友人の存在はすこぶる面倒くさい、という説は濃厚に描かれているのだが、キレイな女性のそばにいる、そんなにキレイじゃない女性の友人の連帯、というのはすこぶる面倒な存在だったに違いないと、自虐を込めて思い返しているのだが、身近にいたキレイな人たちの人生というのは、慌ただしいというか、いつも、本当に大変そうだなぁ…と思っていた。

 まず、物心ついた頃から、学校の男性の先生から、やたらに指名をされたりしていたし、高校の頃の塾では、小太りの林家こぶ平似の先生からも、キレイだというだけでやけに指名を受けている友人が印象に残っている。大学の体育の先生の中にも、かわいい人をすごい目つきで見ている先生がいた。同じ英語のクラスだった男性の同級生からも「〇〇先生の目つきがエロ過ぎやしまいか」と度々議題に上がっていた。

 また、大学の寮生活は、外界から閉ざされたかなり特殊な環境下だったとはいえ、キレイな人たちは男性との遭遇率が違い過ぎた。出会っては別れ、出会っては別れ、の頻度が、まず、まるで「キレイじゃない方女性」とは、違うのであった。

 男性は、男性本人が素敵かどうかは一切関係なく、基本的に女性を外見や雰囲気だけで、すこぶる狭量な視野のもとでジャッジすることが多いので、男性の視点のみで「かわいい」「可愛くない」などと、のたまい、キレイだと思われなければ好かれないが、キレイだと思われても、勝手な妄想みたいなものを作り上げられて、極端に美化してしまったりする。また、最近になって、職場で人間関係のもつれにより、辛酸を舐めた経験から思うのだが、「若くてキレイな女性」であるというだけで嫌悪感を丸出しにする、「じゃない方男性・女性」というのも相当数存在するのだ、ということを知った。男性の中にも、キレイな人をキレイなだけで嫌う人、もそれなりにたくさんいるのだった。たやすく、心を奪われ、ちぎっては投げられる、そんな脅威をキレイなひとに感じるせいかもしれない。

「じゃない方女性」の中には、かつて美しかったが、今は加齢のせいなどもあって、意に沿わず「じゃない方」になってしまった女性、という人たちもそれなりにいるような気がする。太古の昔から、描かれてきたように、かつて美しさで世の中を渡ってこれた人たちが、その勝利パターンが全く通じなくなったフェーズに入った時の苦しみは、壮絶なのだと推測される(知らんけど)。更年期もあるし、体調も悪くなるし…これは男女問わずだが、バブル期のひとたちと働くのが辛いように、「かつて得ていたものを気づかぬうちに失ってしまった人々の怨嗟や呪い」というのは、壮絶なものがあると思った(だ、誰の話だよ!)。

 狭い世界の話ではあるが、「お局」的な人の中には、キレイな女性であるだけでキレイな人を無条件に嫌う人、というのがそれなりにいるのだった。逆に「お局」がキレイな人だと、キレイでないために嫌悪感を示されたりもする。また、一口に「キレイ」とか「かわいい」と言っても、後藤久美子(古いか)から沢口靖子(古いか)あるいは松本伊代(古いか)などなど、「キレイ」「かわいい」の中にも、さまざまな雰囲気があるので、どういう人を好みと思うかが、これまた生まれ育った時代など、男女問わず色々なのである。容姿が目立ってしまうひとは立場が難しくなりやすく、これも、なかなか難しい。

 顔立ち、というものは、人生ずっと付きまとうものであるとは思うが、隠しようがないというか、その人そのもの、なわけであって、勝手な幻想を抱いてどうでもいい男性に好かれる、というようなリスクが高まることは、気の毒だなあと思うことも増えた。幼少期から、兄へのコンプレックスから、イキッた男性全般がすこぶる苦手だった立場としても、イキった男性こそ、「キレイな女性至上主義」の意識を強く持っていることが多い。しかし、その男性たちの「イキり」は、若い頃の飲み会や合コン、就職活動の面接、などでは役に立つ重要な特徴なのだろうが、40過ぎて歳をとってみると、上から目線で、すこぶる攻撃的で競争意識が高い上に、弱い立場には寄り添えなかったり、人の話を全然聞いてくれないし、悪ノリが過ぎて大抵あまり面白くないので(私こそ上から目線だが!)ほとほと面倒な男性になり尽くしてしまう、ことも多いような気がする(だ、誰の話だよ!)。彼らは、目線が高すぎるのである。

 キレイな友人たちの様子を見ていると、特に気の毒だと感じたのは、男性の心を奪うスピードが(本人の意に反して)とても早すぎるため、勝手に恋愛のライバルのように思われて、女性から嫉妬をされ尽くしてしまう、というようなリスクも上がってしまうということだった。美しさと鈍感さと強さが同居している女性はいいのだが、美しくて繊細で人の感情を理解できるような人はとても気の毒だと思った。周囲の女性からの嫉妬の感情を感じ取ってしまうからである。

キレイで繊細な人は大変だ・・・そばにいるとよくよく思い知らされた。

B'z 「恋心」
https://www.youtube.com/watch?v=sn5lZ3YojXk

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