死にかけて・・・生き延びたから楽しいよ・・・！やりたいことは全てやったる！

　世の中の雰囲気は、割と最悪である。ロシアとウクライナの戦争は長引いている。中国と台湾の関係も悪化している。日本の政治にも明るい要素が見当たらない。物価は上昇しているのに給料は下がる一方。格差が広がり、どうかしている事件が多い。事件の犯人が自分と同世代であることも多い。大好きだった映画館は、どんどん閉館。紙の本屋も無くなるし、私の髪は白髪が増える。目尻の皺も増える一方。トイレは近く、いつも眠いし（それは昔から）理由もないのに、足の甲がぴきんと痛みを放ったりする。

　しかし、自分の人生において、今が一番充実しているのだった。２０代の半ばから３０代の前半にかけて、ずっとそれなりにメンタルの調子が悪かったので、今は、元気であることが嬉しく、毎日がとにかく楽しい。空気がうまい。森永乳業のマウントレーニア・カフェラッテ・エスプレッソが美味すぎる。カフェラッテなのにエスプレッソとはこれいかに！イタリアデハ〜コンナショウヒンハ〜アリマセンヨー！（誰？）

　セブンプレミアムの、チョコの入ったクロワッサンも、どうも別のカフェの看板商品に著しく似ているが、美味しすぎる。セブンプレミアムの、これも、昔からあるチェーンの、昔はよくノベルティをもらえたそんなお店の商品に酷似しているが、オールドファッションもおいしかった。そして、アイスコーヒも、大変にうまい。このまま行くと、世界は全てセブンプレミアムになる。セブンプレミアム・老人ホーム。金の老人ホーム。セブンプレミアム・金の墓。金のハンバーグの美味さにはたまげた。

ちょっとしたことで不安になる癖、色々なことをなぜだか全て忘れてしまう癖は変わらないけれど、今、とにかく、自分史上一番元気である。やりたいことは全てやりたい。文章も書きたいし、映画も見たいし、音楽フェスは行けるだけ行きたい。会いたかった人にも会いたい。

いつまた会えるかわからない。いつフェスが、終わってしまうか、わからない。

コロナ禍を経て、あらゆる物事には、理由なく終わりがあるのだと感じられたことは、葬式仏教徒である自分にとってはとても大きなことだった。

いつか見られなくなるかもしれない。いつか、会えなくなるかもしれない。

そんなわけで、2023年、たくさんの人に会いたい。鼻炎なのでマスクは外さないけれど。

20年前にわけもなく、毎日大笑いしていた日々のあの感覚を取り戻したい。

どうか、絶望の中にも光がありますように。

以上です。