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オッサンの 逃げるスピード 凄すぎる!厄介ごとから全力で逃げる…!

 昨日、職場の派遣の方と、この話題になりました。いろいろな職場で大変な経験もしたが、女性の方が意外と正義感がある人が多く、日本の組織(その方は研究所などでかつて働いたことがあるらしい)の、オッサンの、厄介なことを人に押し付けて、何か面倒くさそうなことがあったら、絶対に関わらないようにする姿勢は見上げたものというか、さらには別の人に責任をおしつけて、なんとしてでも優位なポジションに居続けようとする様は、本当に凄い!という話でやんややんや、きゃっきゃきゃっきゃ、と盛り上がってしまいました。

 ティムバートンの映画マーズ・アタックでも(最近の映画だと思っていたがすでに古典)白人の男性はあまり役に立たず、認知症が進むおばあちゃんがかなり重要な役割を担っていたという鋭い描写があった記憶があります。

 自分の父親には人生単位で本当にお世話になってきたとは思っているのですが、家族内での問題に関してはまさに「石化する父(by第一人者の先生)」という感じで、シャッターを完全に下ろす傾向があり、そのことが家族間の問題を一層ややこしくしたと思っており、生涯にわたって許せないと今でも確信しています。しかも、おそらく、石化が自然すぎて、本人はその責任を、一切自覚してすらいないことでしょう。そしてなぜ父がそこまで石になりきれたのか…それは自分の立場を「社会的に上の人間」だと確信しており、その上であるという確信から、妻や子供たちの抱える悩みなどは、「下」の存在の悩みであるからして、自分のような上の立場の人間は何一つ関わらなくてもいいという意識があったからに違いなく、(と言っても家族の中で「上」であるようにはまったく扱われていなかったという矛盾)彼がなぜそこまで自分の存在を上だと確信できたかというと、ひとえにそれは「仕事をしていたから(妻は主婦として遊んでばかりだったのでその妻の生きる糧、子供への学費その他もろもろ費用もすべてねん出)」「学歴が地方都市の小さな世界の中ではひときわ上だと(本人が勝手に)確信していたから」なのでありました。(※本人に聞いたわけではないが)
 
 また、暇すぎた母親が狂気に走る原因の大きな部分に、この「父親が完全に石化する」状況が一因となっているとも思うのでした。一生懸命単語の暗記をしたり、部活動などの残酷な縦社会を生き延びる上で身につける、「上の立場の人に対しては全力で従い、そこの上下関係における重要な活動とは関係なさそうなことからは、全力で逃げる、あるいは「下」だと思った人(多くは女性、あるいは立場が弱い人)に厄介なことを全て押し付ける」という生き延び方には、何やら、国家レベルで多大な問題があると思うのでありました…。

以上です。


 

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