漁師と組合・漁師としてのこれから
漁師と組合・漁師としてのこれから
漁業者が自ら出資して集まった組織が「JF(漁業協同組合)」です。
JFは、資源管理や漁業権管理を行うのが大切な仕事です。
海では、強い者が魚をとり尽くしてしまうと、資源(魚)がなくなってしまいます。
ですから、みんなで力を合わせて、海や漁業資源を守るために作った組織がJFです。
資源が減らないように稚魚(魚の赤ちゃん)を放流したり、魚を獲るためのルールを相談して決めることもします。
また、漁船で使う油を共同で買ったり、獲った魚を市場で共同販売したり、JFの中には、漁師さんたちの貯金を預かる銀行と同じような役割をもっているところもあります。
漁村では、JF(漁業協同組合)はなくてはならない組織なのです。
はい。その通りです。
漁師が魚を市場(組合)に卸します。
その市場で仲買人等が購入して、市場に魚が流通します。
その間に水産加工場を挟むと、加工した魚等になり流通します。
つまり、漁師は仲買人の競りによって、決まった買取金額が収入となります。
仲買人等は、そこに自分たちの利益を乗せて、市場に出す流れです。
まぁ当たり前の流れですよね。
ですが、私の周りでは「魚を食べたくても高くて買えない 」という声も聞きます。
私も買い物で鮮魚コーナーに立ち寄ります。
今何があるか?市場の値段等はやっぱり気になりますからね。
しかし販売されてる中には、漁師的には高すぎないか?というものも、確かにあります。
しかも、その日の競り値が一キロあたり5円の魚をただ第一加工しただけで、200円以上で販売していた時は驚きました。
(ちなみに、この魚は一キロありません)
その他にも、「とれたて新鮮○○産」と銘打って販売している魚があったりしますが、その日はどの港も嵐で出漁していないんです。
「昨日の魚では?」と不思議に思うこともありますね。
これ以上詳しくは書きませんが…
(仲買人が買わなくなれば、漁師は収入を失いますので…誰も大きな声で言えない事実もあります)
組合職員も仲買人がいらないと言ったら、その魚は市場に出せません。
処分対象です。
調理の仕方次第では、美味しい魚もあるのですが…
よく、漁師は魚を無駄にとってるなんて、言われます。
確かにそうだと思います。
漁法にも色々ありますから、本来とらなくても良い魚もとれたりします。
そこに加えて、水揚げ禁止の魚もいたりします。
魚をとると言っても、それぞれの漁法でとれる魚は許可を得てとっています。
許可されない魚は放流しなければいけません。
ですが、仕事中にそれらをすべて放流していたら小さな漁師は時間も体も持ちません。
その上、仕事最中に魚が死んでしまう事もあります。
だったら漁師なんかするなと言われそうですが、こればかりは根本的な改革をしていかないと、変わることは今のところ無いと思いますし、漁師がいるから魚が食べられる、漁師はそれで収入を得て暮らしています。
それを言ってしまえば、農家さんも同じです。
廃棄される野菜等は、農家さんも心苦しいですがあると思いますから…
しかし、特に私が腹立たしいのは、《自分が良ければそれで良し》と、やりたい放題の漁師(特に老害と呼ばれます)です。
只でさえ後継者問題に直面しているのに、これからの事も考えていません。
これらの問題を、どう解決していくか、今後の漁師と組合に求められると思います。
これらの問題に取り組んでいる方々を、目にするたびに、このままではダメなんだと実感する次第です。
現在進行形で、国民の魚ばなれが進んでいます。
結局のところ、有名どころの魚は売れます。
ですが、その他に安くて美味しい魚はいます。
私はまだ跡継ぎレベルで発言力もありませんが、安くて美味しい魚の食べ方等を、伝えることはできます。
NOTEでは、私の地元でとれる魚の美味しい食べ方等を公開していきたいと思っています。
まずは私が出来ることを始めていき、漁師と組合、消費者や後継者にとって、良い道は何か探して行きたいと思います。
ここまでの事は、私なりに分かりやすく
簡単にしたものですのでご了承下さい
最後までお付き合い頂き
ありがとうございました。
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