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「パックロッドのすすめ」...という名前の記事って案外多いですよね

パックロッドのすすめ」って誰が言い出したんだろう…
気になって夜しか寝られません。

ごきげんよう、拶双魚です。

諸事情あってパックロッド大好きになった拶双魚も、
パックロッドをひたすら推してみます。


そもそもパックロッドとは?

パックロッドとは3本以上に分割できる仕舞寸法の短いロッドのことです。その仕舞寸法の短さはロッドに長所と短所の両方をもたらします。
光ある限り闇もまたある、というわけです。

どんな道具でも言えることでしょうけど、長所と短所を踏まえたうえで上手く活かしてやって初めて道具を使ったと言えるのではないかと思います。
メーカーが宣伝する長所にばかり釣られているようでは道具に使われているに過ぎないような…いえ何でもありません

パックロッドの長所

バッグに隠しきれること

パックロッドの長所はやはりこれに尽きます。

仕舞寸法がおよそ50cm未満になるパックロッドはリュックサックに収納しきることも出来ます。

リュックサックに収納すれば、傍目から釣り人には見えない格好で釣り場に向かうことも出来ます。

釣り人に見えない格好で釣り場に向かえば、人に知られたくない穴場に着くまで目立たなくて済みますよ。

自分の足で開拓した釣り場の一つや二つ、誰にだってあると思います。
せっかくの穴場も人に知られたら、釣り荒れたりとか最悪の場合マナーの問題などで釣り禁止になるかもしれません。そんなの嫌ですよね?

それと、釣り道具を荷物に仕舞っておくことで何かの用事の合間にちょっと竿出し…なんて芸当も出来ちゃいます。

釣り以外の出先でナブラが見える時、釣れそうな状態の魚がいる時…手元に竿さえあれば、と思ったことは無いですか?

パックロッドがあれば、そんな痒い所にも手が届きますよ。

ランガンが楽

小さくまとまって持ち運びやすいことでランガンもしやすくなります。

仕舞寸法の長い竿は移動中どこかにぶつけたり、車のドアに挟んだりなどで破損するリスクがあるため狭い道を通る時や運ぶときに気を使いますが、パックロッドはモノにもよりますがリュックの中にまで仕舞い込めるので安心して移動できます。
あまり気を使わなくて済む分、移動中精神的に疲れづらく移動先で集中力を切らしにくいというメリットもあります。


パックロッドの短所

継ぎ目の存在による弊害

曲がり方の綺麗さは継ぎ目のない(少ない)ロッドと比べると劣ります(それでも現行モデルは昔のものと比べて随分と改善され、設計次第で普通に使う分には気にならないぐらいにはなりましたが…)。

また、硬さが均一でないためパワーロスが発生し感度、パワー伝達力、強度がそうでないものより劣ります。

(テレスコピックの場合)元径が太くなる

構造上仕方のないことですが、テレスコピック(振り出し竿)の場合入れ子構造になるのでどうしても一番外側になる元の部分は太くなります。

2m前後のショートロッドなら問題ないですが、パックロッドで長さを求めるならマルチピースを選んだ方が安心かと思います。(テレスコピックでも元径がある程度細いものはあるのでモノによります)

(マルチピースロッドの場合)フェルール部分が摩耗しがち

これはフェルールワックスを塗れば解決しますので大した問題ではありませんが、手間に感じる方もおられるかもしれません。

パックロッドの持ち味を活かし、欠点を補う運用方法

小さく収納できることで釣りをする際のフットワークを軽くしてくれるパックロッドですが、収納のための継ぎ目の存在によってパワーロスなどの欠点もあります。

僕なりの運用方法について書いてみます。
フットワークと収納性重視で仕舞寸法50cm未満のパックロッドを使い、リュックサックに入れます。
この際、比較的かさばらないベイトリールを使うことが多いです。
道具はなるべくシンプルかつコンパクトにします。
ツールは多機能プライヤーぐらいにして、ルアーもサーチ向けのスプーン数枚とフォロー用のルアー数個(浮かぶもの、底で止めて誘えるもの)のみにまとめます。
いくつかの場所に目星をつけて、小回りの効く自転車で移動し到着したらサーチ&フォロー、駄目そうなら見切ってすぐ次に移動…という流れで進めることがほとんどです。

抜けアタリとかラインテンションの変化を感じ取って掛けるような釣りには元々向いておりませんので、反響感度でアタリを取って釣る前提で水中の糸が比較的直線状になる比重の高めなPEを使っています。

他にもやりようはいくらでもあると思いますが、使い続けた結果今の環境にはこれが一番合っていると感じております。

おすすめのパックロッド

…と言っても、おすすめなんて言えるほどたくさんの種類を使ったわけではないですし(いろいろ試せるほど裕福ではないもので)、使ったことのあるモデルの簡単なインプレになりますが…

リバティクラブ ライトパック 10-180
(DAIWA)

仕舞寸法:45cm
全長:1.87m
カーボン含有率:28%
適正ルアーウエイト:5~15g
実売価格:7000円

大体7割ぐらいグラス素材で出来ているグラスコンポジットのテレスコピックロッドです。
仕舞寸法は45cm。
穂先がグラスソリッドなので程よい柔らかさで穂先がよく入ります。
穂先の仕様のおかげか、0.2gのジグヘッドに1.8インチのワーム(0.6g)を付けただけのジグ単(計0.8g程度)も楽に飛ばせるので適正ルアーウエイト下限よりずっと軽くても割と問題なく扱えます。
グラスコンポジットでよく粘るのでやろうと思えばそこそこ重いルアーも扱えて、対応できる重量の幅が広く汎用性が高めです。

しばらくメインで使っていたロッドですが、
軽量ジグ単でオイカワの幼魚を釣ったり
スプーンやワームでナマズやニゴイを釣ったりもしました。
雑に強くて汎用性の高いコンパクトロッドです。

アジメバアーミー+アーミーベイト0.9インチ(ヤリエ)で…直結した方が良かったかもしれない
スプーンでナマズ
ジグヘッドワッキーでニゴイ。手尺で70cm前後ぐらい

ZoomSafari 665M(Abu Garcia)

仕舞寸法:44.6cm
全長:1.9m
カーボン含有率:95%
適正ルアーウエイト:9~28g
実売価格:10,000円

仕舞寸法44.6cmのベイト用コンパクトロッドです。

Mクラスで9〜28gの適合ルアーウエイトですが5gのルアーも扱えますし、気をつければ倍の重量でもやってやれないことはないです。

タモを忘れて55cmのナマズを抜き上げることになったこともありましたがピンピンしてるので強度的にも申し分ないと思います。
(写真は撮ったのですがスマホの不具合で上手く保存されなかったのでその時の参考画像はないです)

2号PEと30LBのリーダーにビジョンワンテン(megabass)…今思うとバランスが悪い

モバイルパック746TUL(DAIWA)

仕舞寸法:46cm
全長:2.2m
カーボン含有率:91%
適正ルアーウエイト:1~6g
実売価格:約12,000円

※まだ十分には使い込んでいないので後でまた加筆します

7ft台で穂先がチューブラーのUL…と思ったのですが穂先を触ってみた感じ強めのLクラスぐらい硬いイメージがあります…
他に持っているULのロッドがソリッドティップのものだけなので比較も出来ませんし、そういうものなのかもしれませんが。

7ft以上のテレスコピックの割に元径が細く、振り抜きがシャープな感じです。
仕舞寸法は46cm。

同社のレガリスと配色が近く、よく似合います。
(23レガリスが発表された時の在庫処分特価で18レガリスを買いました。20レブロスより安く買えた)

ZMSC-464L(Abu Garcia)

仕舞寸法:41cm
全長:1.3m
カーボン含有率:95%
適正ルアーウエイト:2~8g
実売価格:約10,000円

水路等の小場所でベイトフィネスをやる時に使っています。

4ft台後半で4本継、仕舞寸法は41cmです。

ベイトフィネス専用ロッド等と比べると硬い…のかな?という感じです。
ベイトフィネス専用のリールは持ってませんのでフィネススプールを組み込んだアルファスSVTWで使っていますが、この組み合わせで投げられるルアーの下限は1.2gのスプーン(流石に飛距離が10m前後になるので小場所のみの運用になります)でした。
エステルラインとかを使うような繊細な釣りでなければ、メバルとかアジを狙ったライトソルトにも使えると思います。

用水路沿いを歩いていると、今となってはなかなか見られない大きなドンコが居たので思わず…
こういう時にサッと出してサクッと釣れるのもパックロッドの魅力ですね。

ZMSC-765L(Abu Garcia)

仕舞寸法:52cm
全長:2.3m
カーボン含有率:95%
適正ルアーウエイト:2~15g
実売価格:約12,000円

比較的広い場所でベイトフィネスをやりたい時に使っています。

仕舞寸法52cm、7ft台後半のLクラスベイトロッドです。
このぐらいになってくるとリュックによっては入りきらなくなってきます。

Lクラスのパックロッドと言えど、70cm越えの鯉をきっちり獲れるぐらいには強いバットパワーを持った竿ですので強度面は問題ないと思います。

ZoomSafariのLクラスベイトモデルには、これと先程紹介した464Lの間に565Lもあるのですが先径が少し太いのと継数が464Lより1個多いことで好みに合わず購入しておりません。


パックロッドをバッグに忍ばせて、ちょっとした時間に竿出ししてみませんか?

ではでは。

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