【2/24釣行記録】高松の某漁港

ごきげんよう、拶双魚です。

高松に行って来ました。

少し竿出しするとか言いつつ5時間も粘って結局ボウズでした。

ベイトタックルでのキャストの練習と新しく導入したPEラインでの試投、スピニングタックルの扱いのリハビリが出来たので良いんですがね…

時間帯:15:00〜20:00
風 速:3m/s(北北東)
気 温:9℃→5℃

カサゴやメバル相手に何回ボウズを食らえばいいのか…

もう釣れるビジョンが全く見えないのですが、そうとばかりも言っていられないので軽く分析します。

…といっても魚はおろか、まともなベイトすら見当たらない状況だったので今まで釣れなかった原因を探るだけになるのですが…

メバルやカサゴを釣るために必要な要素(あるいは大きく有利になる要素)として考えられるものは、

・水温が適水温の範囲内にあること
・何らかの形で海中に十分な酸素があり、光量が多くないこと
・根魚の狭い行動範囲(両種とも1日の移動距離は200m程度、カサゴに至っては生涯の行動範囲が半径1km程度とも言われている)内であり、魚が過剰に抜かれていないこと
・その時にカサゴやメバルが食べている餌にシルエットや動きなどが似ているルアーを届けられること

…といったところであるはずなのですが、

①海水温について

普段、僕が釣りをしている岡山県でもそうなのですが、香川も冬の海水温は冷え込みます。

おそらく昼間に計測されたデータでしょうけど、当日は海水温が大体10℃、岡山だと8.5℃ぐらいだったようです。

この日の海水温は日本海側でいえば新潟県、太平洋側でいえば岩手県のそれに並ぶぐらいの冷たさになります。

(ここではWindyの海水温のデータは実測値とかなり離れているようです。内陸を指定すると海岸線から離れるにつれて表示される水温が下がるのと同じ演算を使っているような…?)

…というのも、岡山や香川は瀬戸内海の奥まったところに位置する関係で暖流の影響をほとんど受けないので
冬の気温で冷やされたら冷やされ放題なんですよね。

(かといって夏はしっかり暑くなるので水温の年較差が激しく、このエリアの最奥部にもなると海水魚の種類は極端に少なくなります。)

…話を戻します。

両種の活動に適した(≒食い気がある)水温を見たところ、カサゴの適水温は13℃~18℃、メバルは8℃~22℃だそうです。

カサゴは…水温からして下限を3℃も下回っていたら流石に巣穴の奥で休んでいるでしょうね。

メバルは一応適水温の範囲内ですから香川では狙えたのでしょうが、夜釣りだと昼間に測定されたデータより下がるはずなのでギリギリのラインになると思います。

加えて今回の場所はメバルが減ってきていたようですし、どうやら場所選びから間違えていたようですね…

上手い人はそんな状況でもどうにか釣っているわけですが、そこまでの腕があったら多分こんなことで悩んでいないんですよね…

岡山だとたまに海水温が7℃台になることもあるので、あまり寒い時期にカサゴやメバル(というか夜行性の魚)を釣るのは難しいことだと覚悟したうえでやったほうが良いのかもしれません。
冬の釣りものが冬に狙えないってどうなのさ

今後根魚を狙うなら海水温が下限を割っていないかも含めて確認してから場所を決めて、釣り場に着いたら水温を実際に測るぐらいのことはやっておこうと思いました。

……いや、これは根魚に限らずですね…そもそもこの手の根魚は冷水に強い方ですし。

②何らかの形で海中に十分な酸素があり、光量が多くないこと

鰓(鰓蓋ではなく鰓耙)が比較的小さい根魚は酸素が十分でないとあまり積極的に動かない(≒口をあまり使わない)そうです。
岡山の場合、栄養塩自体は多いのと場所次第で水が入れ替わりにくいところもあるので貧酸素水塊がよく発生します。そのため夏に狙う時は特に(水温もそうですが)酸素がしっかり入る場所を選ぶ必要がありそうですね…

また、光量が多い時は岩陰などに隠れているものの濁りが効いていると出てきて摂餌行動を取ることがあるようです。(アナゴと似たような感じですかね?)
光量が少ない時に頼るのは主に嗅覚らしいですが、そこを考えると濁りの効いた昼間にも匂いで誘えば釣れるかもしれないですね…


③根魚の狭い行動範囲(両種とも1日の移動距離は200m程度、カサゴに至っては生涯の行動範囲が半径1km程度とも言われている)内であり、魚が過剰に抜かれていないこと

カサゴの生涯の行動範囲は特に問題になりそうです。

半径1km圏内に、最低でも
・繁殖に必要な環境(藻場など)
・それぞれの季節を越せる環境
・身を隠せる場所(シモリや消波ブロックなど)
・餌を摂れる場所
・塩分濃度が下がりすぎない場所

という条件が揃っている必要があるわけで…
そこに加えて、魚が抜かれておらず(当然ながら)釣りをしてもいい場所…となると、
カサゴが今のご時世に釣れる場所って限られてくるはずなんですよね…

岡山だと汽水域が多く釣りができる場所は少なく水温の年較差が大きい上に人が多いので、
雑誌に乗るような場所とか、ブログやYoutubeで公開された場所なんかではまず望み薄だと思って開拓に力を入れないと厳しそうです。


④その時にカサゴやメバルが食べている餌にシルエットや動きなどが似ているルアーを届けられること

どこで読んだかは忘れたのですが、胃の内容物を調べたところ、その8割方はカニなどの甲殻類で構成されていたようです。
時期によっても違うのでしょうけど、基本はボトムで水押しが強めのルアーとか匂い付きのワームを使ってアピールするのが良さそうです…が、この辺はもう既に本を読んで分かっていることですね…

カサゴをボトムワインドで狙う場合ですが、隠れ家から出てきて底付近の餌を漁っている時に有効なアプローチであるはずなので
・海中が暗くなっている(安全に摂餌行動を取れる)
・わざわざイカナゴやエビなどを食べに行っている(労力に見合うだけの量を摂取でき、カニを漁るより効率がいい状況)

ということを考えると、糸が水を切って警戒させてしまうことも相まって出しどころを選ぶ必要がありそうですね…

まとめると

①適正水温を意識する
②海中の光量と酸素量を意識する
③行動範囲や生活史を考えた上で有名なポイントは避ける
④その時の食性に合わせたアプローチを心がける

…ということを頭の隅に置いて狙っていこうと思います。


……果たして、岸から根魚を釣るためだけにここまでする必要があるんですかね…

少なくともこの辺では、カサゴも今や各種メディアで言われるほど簡単に釣れる魚では無くなっているのかもしれません。

ではでは。



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