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成功している人にこそメンタリングが必要な理由(2) 起業家精神の醸成

前回の記事でメンタリングについて解説しました。いよいよ本題です。

では、ビジネスでメンタリングは必要なのでしょうか。

私たちはいつも自分の能力だけで課題を解決しようとします。能力がある無し関係なく、自分の知ってる範囲で小さく動いてしまいがちです。その方が楽だからです。

能力のある人であればあるほど、一人で解決してしまいます。ましてや、成功している人はその経験から類推して目の前の課題に応用することも簡単なので、一人でなんでも器用にこなしてしまいます。

ですがここが落とし穴です。一人でやろうとするワンマン社長は、環境の変化に追いつけずに井の中の蛙になってしまう可能性があるのです。

ビジネスというものはどんどん大きく膨らんでいき、変化していくものです。インターネットが普及した今の世界は、情報の力でビジネス環境が目まぐるしく変わっていきます。環境の変化とともに法律もどんどん変わっていきます。

最近では、LGBTQの考え方をどのように取り扱っていくのか、SDGsやESG✳︎(環境、社会、ガバナンス)といった社会的要求にどう対策を打つのか、働き方改革で残業問題にどう対処していくのかなど。ここ数年におけるビジネス環境の激変ぶりは皆さんも感じられておられることと思います。

つまり、成功している人だからこそ、いつも周囲の変化に備え、競争力を維持し、次の展開に向けて先手を打って動く必要があるのです。

このようなビジネス環境では、流石に一人で全てを解決していくことは難しいです。ビジネスをしている人全員にメンターがつくくらいのことを本来はイメージしたいのですが、少なくとも成功している人は、周囲に複数人のメンターがいて、助言をしてくれるメンタリングを実践すると良いと考えます。その効果について解説します。

メンタリングは、経験に裏付けられた適切な助言をしてくれる集団からのフィードバックです。成功している人は、具体的には経営者や起業家だったりします。成功しているから、実はたくさんの悩みがあるはずです。会社であれば社員に相談できない悩みもあるものです。

一人で悩んで意思決定をしていくことをやめて、メンタリングを利用してみましょう。会社の重要な意思決定は勇気がいるものです。孤独になりやすい経営者や起業家は、勇気の源としてメンタリングを活用するくらいの感覚で良いでしょう。

メンタリングから得られる助言はあくまでアドバイスであり、コンサルティングではありません。なので、ビジネスにおける意思決定のためのいくつかの選択肢を得る程度で考えるべきです。メンターからもらったいくつかの提案から最適な解が見つかってそれを選ぶのか、またはメンターとは違うアイディアを自ら出すのか。それはメンタリングを利用する本人次第です。

メンタリングをしてもらうことは、結果として経営者、起業家として持つべきマインド醸成につながります。起業家精神の真髄は自己決定力と言えます。その能力を鍛えることにつながるメンタリングという手段。

皆さん、メンタリングをもっと身近に実践してみてはいかがでしょうか?


✳︎ESGとは企業経営や成長において、環境、社会、企業統治といった観点からの配慮が必要という考え方

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