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初めての心療内科。自律神経失調症になった。

メイクをして、いつも通り会社に行こうとした。

あ、立てない。
私の体は椅子にぴたりと張り付いて、動かなかった。

今日はもう会社を休もう。

体が出社を拒否をしていた。もはや不可抗力だったので、思い切って身を任せてみた。

この状況になったことに対して、心当たりはある。

立てなくなった前日、いつも通り働いていたとき

動悸、手汗、節々の痛み、耳鳴り、耳がこもる感覚が一気に突然襲いかかった。

その日の夜は頭痛で眠れず、次の日も会社を休んだ。

休んだ日は朝から快晴で暖かかった。こんな日はいつもの私ならすぐに家を飛び出したくなるはずだ。

なのにベットから起き上がれない。もう降参なのかもしれない。

その日、人生で初めて心療内科に行った。不調の症状が様々でどこに行けばいいかわからなかったのと、嫌な予感がしたから。

あとは正直、お医者さんからの「休め」という言葉が欲しかった。

そうすれば休める、実家でゆっくり休める。

そんなふうに思ってる時点で違和感だった。

おそらく適応障害、もしくは自律神経失調症です。1ヶ月間休職してください。

私に言われてるとは思えなかった。けれど私はそれ以上に、休むことを強制されたのが嬉しかった。

仕事は頑張りどきで、プレッシャーを感じながらも毎日成果を出したくてとにかく全力疾走をしていた。

苦手な分野もどうしたら上手く、楽しく進められるか工夫をしていた。

そんな中、大好きな彼や大学時代の友人との別れもあった。

失恋で生まれた喪失感を仕事で埋めようとした最中、立て続けに起きた別れ。

私の心はいっぱいいっぱいだったらしい。

何事も前向きに捉えるために、友人が亡くなったことをきっかけに自分の人生を本気で考えていたこともあるだろう。

死を間近に感じたことで私の本心に向き合いたかった。このままでいいのか、これで本当に後悔のない人生になるだろうか。

そんな風に考えていたことが自分の心を更に追い込めてしまっていた。

何も考えない時間が必要だったのだ。

今は、実家に帰りしばし隠居生活を送ろうと思う。せっかくもらった時間、徹底的に休むと決めた。

静かな田舎、自然と猫に囲まれて穏やかだ。好きなもので自分を囲んで、疲れやすさが取れたらウォーキングもしたい。

しばし給水休憩、頂きます。

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