世界中で教育を奪われる男子たち。その流れは日本にも(東工大の件)
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朝起きたらこんなツイートが流れていた。
公式Twitterはこんな感じ。
これにはフェミニストも絶賛である。
こうした男子学生から教育の機会を奪う取り組みは全世界のトレンドである。
「女子は教育の機会を奪われている」という陰謀論
「女子は教育の機会を奪われている」というのは、フェミニストの陰謀論である。
いうまでもなく、先進国にそんな国は存在しない。
教育を奪われているのは男子の方だ。
こうした話は、これらの中道左派~右派のメディアだけでなく、(ポリコレに染まりきる前の)リベラル系メディアからも出ている。
日本の男子は?
日本も高等教育への進学率はわずかながら、女子の方が多い。
このグラフ自体は個人ブログからお借りしたが、ちゃんと政府統計が元になっているので、気になる方はブログと大元のエビデンスを確認して頂きたい。
なお、フェミニストらは女性が差別されているかのような印象を作り出すため、しばしば短大や専門学校を除き、四大だけで進学率を判断している。
もしフェミニストやそれに類する左派が「女性は教育の機会を奪われている!」と訴えていたら、四大への進学率だけで判断していないか確認して頂きたい。
ちなみに、この点は男性の事を微塵も考えていない事でお馴染みの、男女共同参画局のページに分かりやすくまとまっている。
ついでに言うと、進路選択においても不遇なのは男子の方である。
ちなみに、こちらも男女共同参画局のデータだ(皮肉な事だが、男性の事を微塵も考えない男女共同参画局には男性差別を示すデータがあるのだ)。
途上国は本当に男尊女卑?
アンチ・フェミニストや男女平等主義者(およびそれに類する人々)でも、途上国は男尊女卑だと思っている無知が少なくないように思える。
だが、途上国においても女子だけが教育を受けられないなんて事は無い。
調べてみれば分かるが、メディア等で「女の子が教育を受けられなくて…」なんて言われている国では、男子も大抵教育が受けられていない。
例えば、日本ユニセフ協会が「女子教育の厳しい現状」と題するレポートで示したデータではこの通りである。
誰がどう見ても、男女格差より都市部と農村部の格差の方が大きいのだが、日本ユニセフ協会を始め、左派がこのデータを見て思うのは「女子は差別され教育を受けられない!」という結論である。
彼らの目線は左傾しているので、一番右側にあるケニアのデータなど見えないのだ。
国やら内容やら雑多に紹介してしまったが、とにもかくにも教育の機会が奪われているのは圧倒的に男子であり、途上国でもだいたい男女半々くらいなので、「女子は教育の機会を奪われている」というフェミニストの陰謀論に騙されないで頂きたいと思う。
幸い、教育に関するデータは統計や論文が色々あるので、気になる方はぜひ調べてみてほしい。
男女平等のパラドックス
女というだけで教育を受けられない事があるだろうか?
先に述べた通り、そんなものは無いのである。
それどころか、女子に自由に教育を受けさせる環境こそが、東工大のリベラリストらが批判する男女格差を生み出しているのである。
それが男女平等のパラドックスである。
男女平等のパラドックスに関してはこちらの要約(ツイート)が参考になる。
より詳しく知りたい方は、エビデンスも付いている以下の記事も読んでみると良いだろう。
なお、こうした主張に対して、フェミニスト(ジェンダー学者)らは「(調査に使われた)ジェンダー・ギャップ指数は男女平等の尺度として不適切!」と主張している。
日頃はフェミニスト御用達のデータも、自分らに不都合な結果を導くとなれば受け入れないのだ。
全世界で男子は迫害されている。
男女平等な社会ほど(≒女性が恵まれているほど)、理系に進学する女性は少なくなる。
そして、今先進国では(程度の差こそあれ)男子の方が教育面で不利な立場に置かれている。
つまり、今回の東工大を始め、連中のやっている事は、公園で暮らすお金のないホームレスから税金を取り、港区で暮らす恵まれた金持ちに生活保護を支給しているのと同じである。
恵まれている人間から、恵まれない人間に教育を再分配しているのである。
アファーマティブ・アクションでないのはもちろん、逆差別ですらない。
これは弱者をより追い詰める迫害そのものである。
総括:教育は女子のもの。男子は高卒で働く
既に世界では男子は迫害され、教育の機会を奪われた。
先進国で無事なのは日本くらいだろう。
だが、紹介したデータや東工大の一件を見ても分かる通り、ここから本格的に男子に対する迫害が始まり、日本でも多くの男子が教育を奪われる。
そして、「男子は特権を持っているのだから高卒で良い」というリベラルな考え方が日本でもスタンダードになる。
世界中の難民受け入れとそれに伴う混乱に、日本が巻き込まれなかったように、男子に対する迫害も日本だけ避けられれば素晴らしいが、望み薄だろう。
なにせ、先のデータ(男女平等のパラドックス)を見ても分かる通り、男女平等な社会が進めば進むほど、女性は理系に進まなくなるのだ。
つまり、このまま男女平等を目指して努力をするほど、女子支援は充実し、男子は迫害される運命にある。
これは避けがたい未来だ。
もちろん、希望が一切ない訳ではない。
上で紹介した「男性はどんどん厳しい立場に追いやられている」の原文(出典となっている記事)を執筆したアンドリュー・ヤン氏は、米国で新党を立ち上げた。
さらに、男性も福祉の対象となるベーシック・インカムを推している。
また、言わずもがなドナルド・トランプ氏はブルーカラーを尊重している。
彼らの様な、地方民やブルーカラー、そして男性にも人権を認める人が出てきているのは希望である。
しかし、福祉の受益者にして、参政権の過半数を持つ女性から、優遇を取り上げることは困難だ。
過去には女性活動家が、戦争に反対し兵役を拒否する平和主義の男性を罵り、無理やり戦場に送り込んだ。
現代でも、男性を対象にした支援や福祉を対し、多くの女性が反対している。
こんな状況でも、政府や行政は男性支援にお金を使わない。
若い男性は相当な期間、迫害に耐えうる覚悟が必要だ。
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