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令和4年版 厚生労働白書

こんにちは。奈良県香芝市の社労士、宮永香織です。
今回の投稿は、前回投稿の予告通り、令和4年版の厚生労働白書について綴っていきたいと思います。


厚生労働白書とは

厚生労働省が毎年公表している厚生労働分野の白書です。
労働についてのみならず、医療・年金・介護等についても記載されています。
社労士試験の一般常識科目の範囲でもあります。
なお、前回投稿でもお伝えしていますが、先日(8/1)に令和5年版が公表されています。
しかし、今年の社労士試験の範囲は、令和4年版となりますので、今回は令和5年版は割愛し、令和4年版のみの内容とします。

令和4年版 概要

―社会保障を支える人材の確保―

第1部 社会保障を支える人材の確保

第2部 現下の政策課題への対応

当投稿では、主に第2部について述べたいと思います。

私見

第1部私見

第1章 第2節 「これまでの取組成果」において、職業別の状況について述べられています。
個人的に関心が深いのは、「保育人材、放課後児童クラブ職員」(52頁~)についてです。
いずれも「働く人を支える」重要な職業です。
単に「保育所・学童をもっと増やせ」では成り立たない分野かと思います。とりわけ放課後児童クラブ職員の課題は、もっと知られるべきだと思います。

第2部私見

第1章は割愛します。

第2章 働き方改革の推進などを通じた労働環境の整備など

第1節

高齢者や学生アルバイトなど、非正規雇用の全てが問題というわけではないが、正規雇用を希望しながらそれがかなわず、非正規雇用で働く者(不本意非正規雇用労働者)も 10.7%(2021年)存在し、特に25~34歳の若年層で15.6%(2021年)と高くなって いる。

令和4年版 厚生労働白書 187頁

私たち氷河期世代と同様、厳しい状況かと思います。「自己責任」の一言では片づけられない問題かと思います。

第2節

「4 最低賃金・賃金の引上げ等に向けた生産性向上支援」(201頁)に各種助成金が紹介されています。
最低賃金上昇は一見喜ばしいことですが、
使用者側は、
・人件費増
労働者側は、
・扶養に入れるままなの?それとも、外れなきゃいけないの?
等々、注意点もあり一筋縄ではいかないです。

第3章 女性、若者、高齢者等の多様な働き手の参画

第1節
「15 就職氷河期世代の活躍促進に向けた取組み」(248頁~)について
私がまさに氷河期世代です。新卒時の就職活動は大変苦労しました。
新卒時に職を得られないだけでなく、会社の中枢を担う人材が育たない、その年代の空洞化、という弊害が現在起こっています。
氷河期世代の二の舞にならないためにも、上述の「不本意非正規雇用労働者」にも着目が要ると思います。

第3節 「外国人材の活用・国際協力」(P260~)について
丁度先日、社労士会の支部研修で、外国人労働について学ぶ機会がありました。
外国人労働者に対しても当然に同様の法律(労働法等)が適用されるのですが、私は法律のみならず、各国の文化の理解も必要かと思います。
私は以前、中国に3年半程居住したことがありますが、文化、慣習等日本とかなり異なります。また、中国国内でも、各地方でもかなり異なります。
(まあ、地図で見ればあれだけ広大ですもんね。)

おわりに

今年の白書関連の投稿は以上になります。
社労士受験生の皆様は、最後の追い込み、頑張って下さい!!


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