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フランスにはない?至高のフレンチカレー

これは西荻窪にあるフレンチカレーのお店SPOONさんのスペシャルフレンチカレーを食べた2019年8月18日の記録だ。

人気店かつ休日とあって少々は並ぶようだが、まだ見ぬフレンチカレーのためならばと。店内で一足先にカレーを美味しそうに頬張る先客の幸せそうな表情に期待は高まる一方。

着座・即注文。待たず出てきたフレンチカレーさん。見ておくれ、中央にふんぞりかえった牛肉赤ワイン煮を、このぷりんぷるん加減を。

そもそも、フランスにカレー文化は定着しなかったそうで。19世紀頭、インド帰りのイギリス人が持ち帰ったスパイスに注目したC&B社がカレーパウダーを開発したのが世界中にカレーライスが広まったはじまり。C&B社は当初、食品販売や仕出しをしていたが、なかでもカレー料理が人気だったため、カレー料理に使われていた混合スパイスを一般家庭でも使えるように製品化したのが最初のカレーパウダーだそう。
フランスではフランス料理にカレー風味を加えるアイテムとして利用されるようになるも、カレーライスは好まれなかったようです。

こちらのSPOONさん、フランス料理の敷居を下げ、気軽に食してもらうべく、あえてカレーをメインに勝負しているというスタンスのお店。フランス料理の食材や手法を駆使し、これまでにない天晴れなカレーを提供しているのです。

欧風カレーのように小麦粉を使わず、フォン・ド・ヴォーをベースに野菜、牛・豚肉、飴色玉ねぎが溶けこんだコク深いルー。甘み・苦味をバランスよく感じさせつつも、素材感が残るスパイス使い。さらに豊富な温野菜、上述したトロ肉、噛みごたえのある雑穀ライスが三位一体。それを温玉を崩しながらいただく超贅沢品でござい〼


オリジナルブレンドのスパイスとカエンペッパーで風味変も可。一口目、んんん、これってカレー?新境地、新宝島にたどり着いてしまった多幸感。なるほどこれがフレンチカレーたる所以か!と、うんうん、うなりってるうちにぺろりーの完食。カウンター席でひとり、セボーンって口に出してつぶやきたかったくらい。

ちなみにお値打ち価格の390円をプラスするだけで前菜4種盛りも堪能でちゃう。この日はキャロットラペ、サニーレタス、鴨肉、トマトベースの冷製スープでございました。

サイドメニューにもフランス料理が豊富で、ワインも置いているので、カレーフリークだけでなく、気楽な気分でフレンチを味わいたい人にももってこいなSPOONさんでした。メルシィボークー。

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