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【感想】映画『二ノ国』

イライラしたけど、結果的に楽しみました。イライラしたけど。

寝る前になんとなくプライムビデオを見ていたところ、「あなたにおすすめ」の一番最初に出ていたのが『二ノ国』。あーなんか前に番宣してたの見たなぁ~と思いながらなんとなく見始めてみました。

見始めて早々思ったこと。

いや、めっちゃハク様やん!

キャラクターしかり、空を飛ぶところとか、木に生えた苔とか、所々でちょっと醸し出されるジブリ感。あとから調べてみたところ、ゲームが原作で、そのゲームのアニメーション部分をジブリが担当してたとか。百瀬義行監督も元ジブリの人で、音楽も久石譲。そりゃジブリ感出るか。

この物語は、高校生の男の子ハルとユウのお話。ハルはクラスメイトのコトナと付き合っています。一方、車いすで生活しているユウ。ユウも本当はコトナのことが気になっています。ある日、コトナが何者かに襲われ、刺されるところからこの物語は始まります。

で、この映画の感想はこの一言に尽きる。

ハル、お前、まじなんなの?

おい、ハル! なぜすぐ救急車を呼ばない?! ユウの「動かしちゃだめだ!」が聞こえないのか?! お前が運ぶより救急車呼ぶ方がよっぽど助かるぞ! お前、そんなに易々とコトナをお姫様抱っこして走れんだったら、ユウをおぶって階段上ってやれよ!

わかってるよ。そこで救急車を呼んだら、開始早々エンドロール流す羽目になることくらいわかってるよ。

でもよ!

お前、ユウに「お前何してたんだよ!」とか言いやがったな?! おいおい…待ってくれよ…それはこっちのセリフだよっ!! お前が電話に出ないのがいけないんだろうが!! 今どきの男子高生なら、着信にもっと敏感であれっ!!

この映画の上映時間は106分。ハルへのツッコミで一気に観きったと言っても過言ではない。おい、ユウよ! 早くハルにぎゃふんと言わせてくれ!

ハルにイライラすること約80分。

ユウの頑張りもあり、やっと自分の過ちに気づいたハル。いやいや…「そういうことだったのか!」じゃないよ笑 お前の頭がもう少し良ければ、ユウの苦労は半分以下だったからな!!

まぁこれでもうイライラさせられることもないだろう。と安心していた矢先、最後の最後で盛大なツッコミを入れざるを得ない状況が発生!

散々かき乱しといて、おいしいとこ持っていきやがったーーーーーーっ!!(いいけどね? ありがとうだけどね?)

まったく…。ハルへのツッコミに忙しかったせいで、敵の話ひとつも聞いてなくて、戻って見直す羽目になったぜ。

敵が襲う理由をつらつら語るくだりはちょっと微妙だったし、最後のオチもつらつらと説明されて(いやお前どこでそれ理解した?ってなった笑)、「あーそゆことね」という感情と「え、でもそれはちょっとなんかおかしくない? それまでのルールとなんかずれてない? え? え?」っていうモヤっとした感情がふわっとしてるうちにエンディングをむかえるけど、最終的には「めでたしめでたし」となるのでした。

このモヤっとした感じはゲームをクリアしたら解決するものなのか否か、私にはわかりませんが、ある意味、楽しんだ106分でした。


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