
クラウドファンディングの可能性
音楽教室ミューレに2才から通い、今、高校生6名と社会人1名が、クラウドファンディングにチャレンジします。
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「クラウドファンディング」とは、「群衆(Crowd)」と「資金調達(Funding)」という言葉を組み合わせた造語で、インターネットを通じて不特定多数の人に資金提供を呼びかけ、趣旨に賛同した人から資金を集める方法です。(以下のサイトより引用)
日本のお金の教育は、
・できるだけ節約する
・余ったお金を貯金して使わない
・お金儲けは悪い人がすること
・お金を請求しないことが美徳
こんな特徴があります。
昔話の中では、貧乏な人の心が美しく、金持ちは意地悪で最後は痛い目に遭います。
わたしも、「できるだけお金をもらわない」方が良いことだと考えていた時期がありました。
サラリーマンの間はそれでもよかったのです。なぜか、給料は「お金をぶんどった」という感覚がないのが不思議です。「給料は高いほうがいい」、これは誰もが当たり前に思うことで、口に出しても大丈夫ですよね。
ところが、個人事業を始めてみて、「なんてお金をもらいにくい世の中なんだろう!!」と気づきました。
あるとき、相場を調べようと思って、「発表会 会費」で検索してみたところ、
「うちの教室の発表会費は○○円なんですけど、高くないですか?」
「それは高いですよ!
必要経費だけじゃなくて、先生が労費を取ってるんじゃないですか?」
という会話がYahoo!知恵袋で交わされていて、びっくりしました。
あぁ、なるほど、先生はタダ働きしろ、ということなんだな、それが世間の感覚なんだな、と。
サラリーマンで休日出勤をして、休日出勤手当が払われなかったら大問題で、誰も働きませんよね。とてもおかしな感覚です。
おそらく、「個人の懐に直接お金が入ることは許せない」のだと思います。
そこで、わたしは、早い時期から子どもを育てるにあたり、お金のことをこんな風に考えることにしました。
(1)お金の使い方を、浪費/消費/投資の3種類で考える
(2)教育費は投資であるから、実質の経費やリターンで考えるのではなく、価値で考える。価値の高いものには、請求された言い値で気持ちよく支払う。
(3)子どもに「お金がないから公立へ行け」という言い方をしない。
(4)子どもの前で、教育機関(学校やならいごと)のお金を気持ちよく支払う姿を見せる。
(5)アートや音楽、文化的な活動などに積極的にお金を使う。
特に(5)は、日本はとてもアートの価値を低く見積もるので、ぼんやりしていると、この価値観が育たないのです。わたしは、子供が小さいとき、「1ヶ月に一度は必ずチケットを購入し、舞台芸術を見せる」という習慣をつけていました。「チケットを購入」がポイントです。
また、公共の文化施設をたいへん頻繁に利用しました。図書館、科学館、博物館などです。毎週のように行きました。ワークショップもまめにチェックして、よく参加しました。
公共の施設は、子どもは無料、大人も安価であることが多いですが、これは「タダ」というわけではありません。
親が働き、納税をし、そのお金がどう使われているか政治に参加し、「文化や教育に正しく使われているか」に目を光らせることによって、個人では到底支払うことのできない、高価で貴重な文化体験を受けることができるのです。
つまり、納税や選挙という投資によって、そのリターンを受けているのです。
ところが、普通は「無料」だと思って利用するから、「教育・文化はタダである」と考えている大人がとても多いのです。
なぜかというと、わたしは、それが「形がないものだから」だと思います。
子どもが小さい頃から、形のないものに価値を見出し、その価値に正しく対価を支払う習慣に身を投じていることにより、得られるものがあります。
それは、「違う扉が開き、そこに広がっている空間に身を置く」ということです。
別な空間なので、「教育・文化はタダで当たり前」と思っている人と、どんなに議論を交わしても、分かり合えることはないのです。
分かり合えることはないのと同時に、子どもにもその価値観は育ちません。
わたしは、子どもたちが幼い頃に、自分は「別な扉を開けて、そちらで生きよう」と決めました。
そうすると何が起こるかというと、同じ空間にたくさんの人たちがいて、教育に関して、「なるべく安く」という感覚がないので、たいへん良質なサービスが提供されるのを、心穏やかに受けることができるのです。「値引きしろ」などと言って、芸術家や教育家に余計な心労を与える人がいないから、どんどん質が上がっていきます。
誤解を恐れずに言うと、この「別の扉」を開けると、子どもがどんどん伸びます。
「お金をかけないとダメということか」と思われるかもしれませんが、端的にそういうことではないのです。
文化と教育は、形がないからこそ、そんなに簡単に割り切れるものではなく、じわりじわりと浸透し、気がついたらものすごく強い根を張っているものなのです。
わたしは、自分の子どもたちもそのように育てましたが、もっと年齢の低い、今の高校生以下の子たちが生きる世の中は、どんどん新しいチャレンジの形が生まれるから、早く、その環境に抵抗がない感覚を育ててやることによって、可能性が無限に広がると思っています。
「自分に価値を見出し、それをマネタイズ(課金化)する力」があれば、何をやっても生きていけます。好きなことを仕事にすることもできます。
その資金調達の新しい形として、クラウドファンディングにはとても注目しています。
いいことばかりではありませんが、早く試して、感覚を得ることで、どんどんうまく使いこなす、もしくは、自分も投資することができると思います。
クラウドファンディングを実行するには、いくつかのサービスがあります。
今回、子どもたちがチャレンジする「Motion Gallery」は、クリエイティブな活動に特化したものです。
こちらが、応援を集めるために制作した動画です。
さて、無形のものにお金を使うとき、そこに「価値」を見出すことができないと、支払うという行動に移せないと思います。
では、このリターンの価値とはなんでしょうか。
わたしは、プロセスとストーリーだと思っています。
クリエイティブな活動のクラウドファンディングは、「自分も楽しむ」という気持ちで、おまつりに参加するようにサポーターになると、とても豊かな体験ができると思います。
もし、活動に共感していただけたらご支援いただけたらもちろん嬉しいですが、まずは、子どもたちの新たな可能性として、関心を持って見てみてください。
面白いと思ったら、拡散にご協力いただけたら嬉しいです。
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