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音楽教室ミューレ/おさんぽリトミック

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わたしが主宰している音楽教室ミューレとおさんぽリトミックについての記事です。
運営しているクリエイター

#生きる力

子どもは子どもの中で

親が参加しなくなり、子どもとわたしだけのレッスンになるとホッとします。「子どもと子ども」の関係をそっとそばで見ているだけでいいから。 2011/06/01 子どもは子どもの中で年長ちゃんたちのレッスン、楽しい♪ 私も楽しいが、年長ちゃんたちも楽しくて、スイッチが入ってしまう。 ・・・・で、子どものお決まりパターン。 (1)スイッチが入り、興奮して走りまわる (2)誰かにつまづき、転ぶ (3)泣く誰も悪くない、この興奮連鎖。 今日もこのパターンになったが、はしゃぎすぎた

吹奏楽部に思うこと

わたしの教室の生徒たちは、吹奏楽部に入部する子がたくさんいます。音楽教室だから。演奏会に招待してもらうこともよくあります。 2011/04/23 吹奏楽部 生徒の演奏を観覧する朝、小学校の参観会。昼、H中学吹奏楽部(教え子が出演)演奏会。夕、I高校吹奏楽部(教え子が出演)演奏会。 3階席の端っこ。隣にスポットライト。高過ぎてお尻が痛い。パーカッションに教え子が。去年も行った。キビキビと数多くのパーカッション演奏をこなし、移動する。よく間違えないなー、ポーッとした子だったの

¥100

レッスンをやらないけど参加はしてる子

2011/04/21 やらない子年中クラスちゃん。5月から年長クラスになるので、仕上げとして、やり残したワークをやってる。さっさと出来る子、本の該当ページを開けることすら精一杯の子、いろいろ。 使う本を椅子の上に置いて、使わない本はページを開いて椅子の下に置いておく、というのは、子どもたちが考えたシステムだ。 一人、かたくなにレッスンをボイコットしてる子がいる。私のお尻の周りにずーっといて、ペシペシ叩いて、「先生のお尻、でか!」とか言ってる。 先週も何もやらなかった。

¥100

シールで分かる個性

もうかれこれ10年以上、このデザインでずーっとシール帳作ってるんですけど、別に何も管理しておりません。 「来たら貼る」というシステム以外、何の取り決めもありません。 なので、貼ってるのか貼ってないのか、何枚貼ってるのか、どこから貼ってるのか、本当に子どもそれぞれです。 ママパパには「ここから分かることがいっぱいあるから、余程じゃない限り、何も言わないでね」と伝えてあります。 シール帳からどんなことが学べ、どんなことが分かるでしょうか。 わたしは、子どもは「単なる野放

中1と中2に高校入試をやらせてみたら、とんでもない感想が返ってきた

子どものための教育活動家、坪井佳織です。20年以上に渡り、2歳から18歳まで育つ子どもたちを見つめ続けてきました。 中学生たちが、高校受験のことを自分ごととして考えず、大人が言うことに翻弄されて目標もないままに勉強に振っていく様子を悲しく思っていました。それで、子どもたち本人に向けて、メッセージを書きました。 教室に来ている中学生には、何度も「自分ごととしてよく考えるんだよ」と伝えていました。それで、実際の受験と同じ時間割で過去の入試問題をやってみることにしました。 さ

¥300

つないでいく想い〜生徒が本の感想をくれた!〜

著書を発行してから、保護者様はもちろん、生徒たちからもたくさん感想をもらいます。嬉しい反面、少しどきどきします。「本当のわたしの言っていることと、本の内容が違っていないかな」と。 でも、すごく嬉しいことに、20年前から15年間通って卒業してくれた保護者様から、「15年前から、先生の言っていることとぜんぜん違わなかった」と言ってもらえて、とてもホッとしました。 とはいえ、わたしも未熟な頃から少しは成長しているし、見聞は広がっているので、考えを改めた部分、アップデートした部分

お買い物ごっこで税金を集めたら、とんでもないことが起きた

子どものための教育活動家、坪井佳織です。浜松市で音楽教室を20年間やる中で、子どもの教育について日々模索しています。 子どもが本物のお金でお買い物ごっこをしたらどうなるか音楽教室ミューレで、本物のお金を使って、お買い物ごっこを催しました。その経緯と内容はこちらをお読みください。 本物のお金を使うことは去年からの試みでした。今回、初めて、わたしの提案で「利益の10%を税金として納税する」というシステムを作ってみました。 想定外の利益が出てしまったら、子どもはどうしたか実行

子どもが本物のお金でお買い物ごっこをしたらどうなるか

子どものための教育活動家、坪井佳織です。浜松市で音楽教室を20年間やる中で、子どもの教育について日々模索しています。 お買い物ごっこのはじまり毎年、子どもたちが主催でお買い物ごっこをやっています。かれこれ15年くらいになるんじゃないかなぁ。最初は、衣類やおもちゃの「ご近所お下がり文化」を復活させることが目的でした。それから、近所のお兄ちゃんお姉ちゃんが持ってた、使いかけのシール、錆びついた超合金など、子ども心に「いいなぁ」と憧れたものをもらう場にするため。ペットボトルのキャ

「見せパン」は下着です

浜松市で0歳から大人まで通う音楽教室をやっています。 音楽に合わせて体を動かす「リトミック」を教えています。 4歳くらいになると、スカートを履いてくる女の子が増えます。わたしは、スカートでの参加を禁止にしています。リトミックはある種、運動でもあるので、スカートだと動きにくいということもありますが、もっとも重要な理由は、下着が見えるということです。 小さな子どもは、お気に入りの服ばかり毎日着て、洗濯していなくてもこっちの都合なんておかまいなしに「あれじゃなきゃ嫌〜〜〜」な

はじめまして

はじめまして坪井佳織です。 浜松市で音楽教室を開いています。 わたしはどういうわけか、自分が子どもだったころのことをとてもよく覚えています。特に、なぜだろうと感じたことを。子どもから大人になる過程もよく覚えています。理解できなかったことが理解できるようになったときのこと。後悔も嫉妬も、嫌悪も覚えています。 だから、今、子どもたちに「自分で考え、自分で決めさせ、自分で体験させる」ことが得意です。どんな声かけをすれば、大人の顔色を伺うことなく、子どもが自分を振り返ることがで

ずーっとずっとだいすきだよ(でもお母さんは鬼だよ)

『ずーっとずっとだいすきだよ』は、小学校の教科書にも載っているお話です。飼っていた犬に、「だいすきならだいすきと毎日伝える。そうすると、死んでしまった後も後悔せずに前に進める」というお話です。 わたしは三男を1才5ヶ月で乳幼児突然死症候群で亡くしています。ある晩、発見したときに既に亡くなってしました。 あれもやってやりたかった、これもやってやってない、後悔の毎日の中で、たった一筋の光は「わたしはこの子を全力で愛し、可愛がり、誰とも比べずに愛情を伝え切った」ということでした

勉強が好きな子どもにするには

年長さんのクラスで初めてヘ長調というものを教えたら、今までさんざん「ドがすべてのはじまり」と信じていた子どもたちには衝撃的だったみたいで、この写真みたいに 「ぬぅをおおおぉおおおおおぉう〜〜〜〜!!!」 と大騒ぎになった。 (写真は小3と小4男児に再現してもらいました。名演技です。まさにこうでした) 「ふぁ?! ふぁから始まる・・・だとぉ・・・?!」 って感じ。 すっごく面白かった。 -- 子どもは本能的に「新しい知識を入れて脳を悦ばせたい」と思っていると思

保育と子育ては違う

浜松市0才・1才・2才の親子リトミック【おさんぽリトミック】で、こんな絵本を読みました。 あるくにに、おうじさまがうまれました。おうじさまはなにふじゆうなく、くらしました。ところが、おうじさまはげんきがありません。 おきさきさまは、ケーキをあげたり、ぬいぐるみをあげたり、おいしゃさまをよんだり、いろんなことをします。さいごに、ちいさなへやがかりが「あのね、ママがほしいんだとおもうよ」。 それでおきさきさまは「わたしがママだったわ!」ときづいて、だっこしてあげる、というお

無反応でいいよ

この仕事を始めてからずっと、子どもたちに自分から「わーっ」と近づかない先生でした。 子どもたちにとって、いちばん望んでいることは、自分の親との楽しい時間であって、わたしには何の関心もなくていい、といつも思っています。 そーっと邪魔しないように、パパママに向けられた笑顔を横から見させてもらうだけで十分です。 わたしのやっていることは「give」でしかなくて、それも、決められた曜日の決められた時間に、子どもたちが欲しいと思ってるとは限らない、と思っています。 0才・1才・