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音楽教室ミューレ/おさんぽリトミック

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わたしが主宰している音楽教室ミューレとおさんぽリトミックについての記事です。
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2022年7月の記事一覧

ぼくがまもってあげるね

おさんぽリトミックの最終回に、こんな絵本を読みました。 「ぼく」はテディといっしょに森の中に入っていきます。「だいじょうぶ、こわくないよ、ぼくがまもってあげるから」。 けれど、がお〜っという声、道にまよったみたい・・・、どんどん不安になっていく中、いつの間にかテディが変わっていきます。 0才の赤ちゃんは、100%、親に依存していて、お世話をしてもらわないと生きていけません。 0才と1日、すでに赤ちゃんは、昨日よりもほんの少し、自分の力で生きていこうとします。 1才、

子どもはちゃんと子どもとして生きさせてやる

昭和時代は、「みんな同じこと」を全国で一斉に与えられ、管理されて、それを「ちゃんとやる」ことこそが美徳だった。 それで、ある程度の底上げができて、「大勢の真面目な働きアリ」が社会に排出される。 誰も見てなくても、与えられたことをきっちりやる仕事人が溢れていた。それはそれで、すごい国力だったと思う。 その中で、一部の天才たちがバーン!と世の中に飛び出してきて、「お前ら、目を覚ませ。もっと儲けられるぞ!」とけしかけた。 その一部の人たちは「誰でもできる」とか「学校なんて馬

うちの子、どんな子?

浜松市で、0才・1才・2才の親子にリトミックを教えています。 おさんぽリトミックには、初めてのお子様を連れて、ドキドキ・・・、「うちの子、だいじょうぶかな」「ちゃんとできるかな」「よその子と比べて、どうかな」「ちゃんと育ってるのかな」「あれ?歩いてないの、うちの子だけ?」「体、ちっちゃくない?」「しゃべらないけど・・・」「集中してないの、うちの子だけ」「全然動かない」・・・、いろんな不安を抱えて来られるママやパパがたくさんいます。 おさんぽリトミックは試験じゃないので、怪

人生はオーケストラなんだよ

ミューレの中の子どもたち(大人の生徒も巻き込まれてるけど)の人間関係は、私が理想とする「本当に差別のない助け合いの世界」の縮図になっている。 4歳くらいになったら、日常的に起こるさまざまなことを、舞台上のオーケストラに例えて話して聞かせる。舞台上のオーケストラを、小さな社会に見立てて。 いつもの通り、グループワークをしている最中に、Kちゃんがいかにも気を悪くした顔でまったく話し合いに参加していなかった。 苦労しながらもグループワークは終わり、みんなはその成果に必死で「と