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41歳PTSD貧民おじさんが振り返る、若い時、もしくは金がある時に時間や大金を使っておいてよかったもの

以前、Twitterでもツイートしましたが、今のぼくはこんな感じの生活をしています。

だからといって「ひとは8万あれば生きていける」とか言いたいわけではないです。これはあくまでトラウマからPTSDを発症したぼくのケース(少なくともPTSDが治るまで、まともに働けない&レール外の生き方も体力気力が復活しない限りこれまた厳しいので、少なくとも数年は金のない生活をしなくてはならない)を自分にストレスない形で実践しているだけであって、万人に当てはまるものではないからです。

例えば、ぼくはPTSDの治療投薬で腎肝機能が著しく低下しました。なのでこの約9ヶ月間一滴もアルコールを飲んでいません。でも、アルコールを飲まなくてもストレスをぼくは感じない。お酒の席はみんなでワイワイするのが楽しいから好きだけど、アルコールってぶっちゃけ苦くない?(笑)ぼくはアルコールの味は別に好きじゃないのでストレス無く突然辞められる。でも、ひとによっては「酒が飲めなくてなにが人生だ」というひともいるでしょう。そのひとにとっては今のぼくのような生活はものすごくストレスになるはず。これ以外にも子供がいたり、介護が必要な親がいたりしたら、こんな金額では到底生きていけない。だから、安易に誰にでも◯◯円あれば生きていけるなんて無責任な事は言えないんです。

ぼくは昨年から人生の危機に陥り、自分の人生にとって要らないものを削ぎ落とすことで、支出を大幅に減らして、とりあえず生き延びてきました。しかしながら新型コロナウイルス禍によって、支出を大幅に減らすことを余儀なくされなくなった方も多いのではないでしょうか。ひとはそういった局面に置いて、今の自分の人生にとって何が1番大切で何が必要じゃないのか。切り捨てるべきものとそうでないものを瞬時に判断しなければいけない。それを日頃から理解しておくことが重要なのではないかと思うわけです。

そこで、ぼくが若い頃、もしくは金を自由に使えるくらい稼いでいた頃、時間や大金をかけておいて良かったものを羅列していきます。これらのことを経験しておくと「もうこれは自分の人生に必要ない」「これは自分にとって大切なものだ」と判断する基準ができるからです。

あなたの人生があなたにとって幸せなものになりますように。

◆海外への旅

まず、日本語がない世界でひとり考える時間が作れる。ここで言う「旅」とは、ツアーで観光地を巡ったり仲間とワイワイいく「旅行」とは違う。異国の言葉が溢れる異邦の地の雑踏で孤独を味わうようなものを指す。それによって今まで見えて来なかった自分の内なる欲求がぼんやりと見えてきたりする。海外に行って本当の自分を探すのではなく、海外に行くことで自分の内的世界への理解を深めるのである。

また、異文化に触れることで日本の常識=人類の常識ではないことが身体で理解できる。国が代われば常識も変わるという当たり前のことを頭でわかっていても、実際に体験するのとそうでないのとでは臨場感がまるで違い過ぎるからだ。

例えば、ぼくがよく行っていたカンボジアは1日働いて平均日給が約3ドルだった。かと思えばドバイでは世界最大の噴水ショーが私財で無償で毎日30分置きに開催されていた。NYでは知らない人同士が普通に挨拶をする。ジャマイカの首都キングストンでは、強盗はいない。なぜなら撃ち殺して金目のものを奪った方が手っ取り早いからと言われるくらい、銃社会で命の重さが軽かった。実際、ダウンタウンでぼくが通った道で次の日は当たり前のように銃撃戦が起こった。ジャマイカではAirbnbで色々な家に泊まったが、どこの家も窓ガラスには鉄格子、ドアは鉄格子と2重扉になっていた。

このように様々な国に行くことで価値基準や思想、文化の多様性を理解することができる。カンボジアやジャマイカに行ったことで、自分がたまたま日本に生まれただけでも幸運なことに改めて気が付けたし、逆にタイではおじさんたちが昼間から酒を飲んでのんびりしている姿を見て、日本では中年男性の自殺率が圧倒的に高いが、ここでの中年男性はミドルクライシスといった心理的な負担が少ない国だと感じた。

そして、今は海外渡航できないが、海外の友人ができることで中国、カンボジア、タイ、チェコ、アメリカ、ブラジル等、各国の生の声をmessenger(中国はWeChat)を通じてリアルタイムで聞くことができる。そこにはもちろん日本のマスコミが取り上げていないが、外国では大きな問題になっている貴重な情報もあったりする。今後、万が一日本で住むのが辛くなった時に、海外に友人がいるとかなり心強い。ある種、投資のようなものだともいえるだろう。

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◆銀座の最高級鮨、最高級の鉄板焼き等高級料理

どちらも原価率が高く、素材そのものの美味しさを理解することができる。

銀座の鮨屋がなぜあそこまで高いか。それは優先的に良い素材を仕入れることができる仕組みになっているからだ。つまり素材からして最高級食材なのである。それを一流の鮨職人が何日も寝かしてベストなタイミングでまろやかさを出したり、シャリとネタの絶妙な水分量と硬さで美味しさを引き出している。回転寿司はもちろん、新鮮な漁港で食べられる寿司とは全く別物なのだ。

鉄板焼きも素材の味を理解する上でもっとも効率が良いものだろう。素材の本当の美味しさを理解しておく事は、見栄えはいいが無駄に高くて不味い外食に行こうと思わなくなるし、食べ物の美味しさの上限を知ることで、中途半端に金がかかる飯よりも、逆に安くてそこそこ美味しい自炊で楽しめるようになる。今のぼくはまさにそんな感じだ。夕飯を自炊で大体一食約200円程度で済ませているが、一食2、3千円かけていた頃と食欲に対する幸福度はあまり変わらない。むしろ自炊で野菜を多く取っている分、栄養価的には今の方がはるかに良いだろう。

※銀座の数ヶ月前から予約必須の最高級鮨屋・さわ田(一食あたり大体4〜5万円)

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※最高級鉄板焼・おのでら(一食あたり大体3.5〜5万円

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