2020年、読んでよかった漫画の「第1巻」11冊
2020年に読んだ漫画。今年出た1巻（もしくは単巻）に限定して挙げてみました。以下11冊です。（goatでも公開してます）
01. 澤江ポンプ『近所の最果て 澤江ポンプ短編集」（トーチコミックス）
02. panpanya『おむすびの転がる町』（楽園コミックス）
03. 和山やま『女の園の星』（FEEL COMICS swing）
04. やまもり三香『うるわしの宵の月』（デザートコミックス）
05. 吉田夢美『彼女が可愛すぎて奪えない』（マーガレットコミックスDIGITAL）
06. 松本直也『怪獣8号』（ジャンプコミックスDIGITAL）
07. 押見修造『おかえりアリス』（週刊少年マガジンコミックス）
08. 山田 鐘人（原作）アベ ツカサ（作画）『葬送のフリーレン』（少年サンデーコミックス）
09. 遠浅よるべ『潮騒のふたり』（フルールコミックス）
10. 新井煮干し子『先輩は女子校生♂』（EDGE COMIX）
11. うすくち『隣の席の変な先輩』（BABY G-Side）
◆短編集
澤江ポンプ『近所の最果て 澤江ポンプ短編集』
「近所に世界の全部があるーーー」
ハダカで笑って、ゆっくり泣いて、近くの遠くまで散歩しよう。
きっと大切になる、10年の月日と17つの物語。
大好きな澤江ポンプ先生の短編集。
癌闘病中で『パンダ探偵社』は休載中なので、きっとしばらくは新刊は出ないんだろうな……と思っていたのですが、デビューから約10年間の作品をまとめた短編集が！
「ハダカヨメ」「怖くない話」「愛のBBQ」「サイコンクエスト」などTwitterやPixivで話題になった作品も多数収録されているので、澤江ポンプさんを知らなくても「あっこれどこかで見たことある」と思う方も多いかも。
澤江ポンプさんはとんでもないユーモアの持ち主だと思ってます。そのおもしろさを短編でたくさん味わえる、最高の1冊です。
panpanya『おむすびの転がる町』
「楽園」からの６冊目のpanpanya作品集。表題シリーズはじめ「筑波山観光不案内」全５本計５５ｐ、「坩堝」「ツチノコ発見せり」「新しい土地」等、著者ならではの描写が輝く１６篇。日記も併収。
panpanyaさんの今年の新刊。前作『グヤバノ・ホリデー』から連作が始まったからか、年々どんどんわかりやすく新鮮に、しかもますますおもしろくなっていてびっくりする。
panpanyaさんの作品は年間でほぼ唯一紙で買った漫画かも（そして電子でも買う）。
◆少女・女性漫画
和山やま『女の園の星』
ある女子校、２年４組担任・星先生。生徒たちが学級日誌で繰り広げる絵しりとりに翻弄され、教室で犬のお世話をし、漫画家志望の生徒にアドバイス。時には同僚と飲みに行く…。な～んてことない日常が、なぜこんなにも笑えて愛おしいんでしょう!?どんな時もあなたを笑わせる未体験マンガ、お確かめあれ！電子版にも本体表紙を収録！
説明不要……どこ見てもみんな挙げてるので食傷地味だが挙げずにはいられない！ 今年は（も！）フィーヤンの年でしたね。
吉田夢美『彼女が可愛すぎて奪えない』
魔王継承試験の為に人間界へ来た悪魔の皇子・シオン。合格する気満々のシオンだったが、その試験では「対象の人間の処女（ハート）を奪う」が合格条件だと知る。童貞悪魔のシオンは、この条件に焦りつつも対象の人間・梅子になんとか接近を試みるが、梅子は一筋縄ではいきそうにないちょっと変わったど天然美少女で…!? 童貞（DT）悪魔×ど天然（DT）美少女のすれ違いすぎる物語、開幕！
2019/12/25一巻発売ですがこれは入れさせて！
上記のあらすじを読んでもこの作品のおもしろさが伝わる気がしない（笑）。主人公2人がめちゃくちゃ可愛いしなによりギャグが最高！
マーガレットだと他に、日下ひかり『はやくしたいふたり』も可愛いです。
やまもり三香『うるわしの宵の月』
『ひるなかの流星』『椿町ロンリープラネット』（ともに集英社刊）の、やまもり三香、待望の最新作！
滝口宵は、容姿端麗・スマートなふるまいで「王子」と呼ばれる女子。少女漫画のヒーローみたい、と憧れられていることに複雑な思いを抱いていた。そんなとき突然出会ったのは、同じく「王子」と呼ばれる一つ上の男子、市村先輩。彼のちょっと失礼な物言いに全然王子っぽくないと思っていた宵だけど…!? ともに「王子」と呼ばれる男女の物語が回り始めるーー！
椿町が終わって、元デザート編集長の鈴木さんが独立して立ち上げた会社スピカワークス所属になったと聞いて、新作はデザート掲載なの……か……！？ と思ったら本当にデザートで始まってなるほどなあと思いつつすごく驚いた……！ めちゃくちゃ最高にときめく漫画です。
◆少年漫画
松本直也『怪獣8号』
怪獣発生率が世界屈指の日本。この国は、容赦なく怪獣が日常を侵していた。かつて防衛隊員を目指していたが、今は怪獣専門清掃業で働く日比野カフカ。ある日カフカは、謎の生物によって、身体が怪獣化、怪獣討伐を担う日本防衛隊からコードネーム「怪獣8号」と呼ばれる存在になる。
「少年ジャンプ＋」で読んでいて楽しみにしていた1巻発売。めっちゃ売れてるみたいだしアニメ化したらいいとおもいます。
押見 修造『おかえりアリス』
亀川洋平、室田 慧、三谷結衣──幼馴染だった３人の関係は、高１の春、突然の再会に揺らぎ始める。“君”でなくなった君が翻弄する、僕たちの性を、セイシュンを。
「僕は一応男ですが／男は もう降りました」
『血の轍』もやってるのに新作〜〜〜！？ と思って読んだらすごい作品でした、しびれた。
山田 鐘人（原作）アベ ツカサ（作画）『葬送のフリーレン』
魔王を倒した勇者一行の“その後”。
魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。
彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは－－
残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは－－
物語は“冒険の終わり”から始まる。
英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚（アフター）ファンタジー！
ファンタジーってほとんど読まないんですが、評判だったので読んでみたら、不思議な読み心地ですごく気に入りました。
◆BL・TL
遠浅よるべ『潮騒のふたり』
1994年―――。あの夏、ふたりの香りに満ちた部屋で……。
誰にも好かれる、人気モノの中学教師、比奈岸（ひなぎし）直弥（なおや）は、八歳年下の新任教師、屋敷（やしき）孝太郎（こうたろう）の教育係となる。
素行不良で逃げ癖のある孝太郎は、直弥のまっすぐな指導に耐え切れず、同性愛者であることを告白し、キスを仕掛け、彼を遠ざけようとする。
しかし、変わらず接してくる直弥との距離は徐々に縮まり……？
時代や季節の空気がにおってくるような作品で刺さりまくりました。
新井煮干し子『先輩は女子校生♂』
サークルの飲み会で知り合った謎の男、阿南（あなん）先輩は自主制作のAVで生計をたてている。フリーターのガクは、流されるままにAV制作の手伝いをさせられ、エロ動画の撮影、編集、ついには女子校生に扮した先輩とのハメ撮りを実践することになって──…まともな職も金もない俺たちは一体どこへ向かうのか？今を刹那く生きる男ふたりの底抜けNO FUTURE DAYS☆
『このマンガがすごい！2021』で藤本タツキ先生がおすすめしていて即買った作品。新井煮干し子先生、一般作品描いてたのかな？ と思ってよくわからずよみはじめたら普通にいつも通りのどエロBLだった。最高に人間が詰まってる。
うすくち『隣の席の変な先輩』
【ＴＬ史上、最狂にド変態。】思い込みが激しい根暗ストーカー×イケメン大好きな普通のОＬ。
――三度の飯よりイケメンが大好き。そんなまゆみが異動してきたのは社内で一番美形が多い営業部。毎日イケメンに囲まれウハウハな日々を味わう彼女だったが、たった一人、まゆみを悩ませる“男”がいた…。隣の席に座る先輩、朝日向明男（あさひな あきお）。まゆみに好意を寄せるこの男は、気持ち悪いほど粘着質なド変態野郎だった！！振り向けば、いつもそこには彼が――。（恐怖） コミックス版でしか読めない描き下ろし漫画も収録。 待望のコミックス第１巻。
「世の中にはこんなに頭のおかしいTLがあるんか！」と感激した作品。今までだったらBLでこういうのやってたと思うのですが、TLでもこういう作品が出るようになったんだな〜！
今年は世の中の皆さんと一緒で『鬼滅の刃』『チェンソーマン』『呪術廻戦』など、ジャンプ漫画たくさん読んだなあ。
1巻じゃない漫画だと、『水は海に向かって流れる』『天国大魔境』『花野井くんと恋の病』『お譲と番犬』『ゆびさきと恋々』『素敵な彼氏』『あした死ぬには、』『北北西に曇と往け』『バーナード嬢曰く。』などなど引き続きおもしろいです。
来年もおもしろいマンガたくさん読みたいです。
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