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20210104|山本直樹『田舎』

今野書店始め。ここの入り口にあるアルコール吹きつけマシーンが好き。手を入れるとフシャーと噴射される。どこもこれになるといい。

1Fの新刊コーナーをみるも、どの本も読みたくならない。最近いつもこうで嫌になる。奥に進んで文芸誌の表紙をぼんやりみる。「小説新潮 2021年1月号」(12/22発売)に掲載されている、小川哲の短編「小説家の鏡」に占い師が出てきておもしろかったと聞いたので冒頭を立ち読み。あ〜これは読みたい……と思ったけど¥1100もするのでやめてしまった。

B1のコミックフロアへ降る。きのうがジャンプコミックスの発売日だったので、『チェンソーマン(10)』『呪術廻戦(14)』(この2つはKindleで購入済み)『僕のヒーローアカデミア(29)』『Dr.STONE(19)』『ワンパンマン(23)』など名だたるタイトルが平台に並んでいて、こりゃ〜すごい、と思う。

入ってすぐの西村ツチカ選書コーナーを通りすぎて、今野書店コミック店の店員の趣味コーナー(店員が読んで欲しい本!……みたいなタイトルがついてるコーナーがある)をみると、山本直樹『田舎』が棚にさしてある。「わ」と思わず声が出る。

都の不健全図書に指定され、Amazonに取扱い停止されていることでも話題になっていましたが、実は山本直樹はトラウマになってて『レッド』も最後まで読めてなくて……。しかしこれはただの傑作エロ漫画だと信じて購入。

帰宅してさっそく読むと、冒頭からざっと300ページ、全編セックスしていて驚く。驚くほどセックスしかしていない。緻密な田舎の情景と、ピュアでナチュラルな性描写。はーたまげた。『レッド』後の新作がこれとは、さすがです。

やっぱり『レッド』ちゃんと読破しなきゃ。

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