シェア
夜中の
2022年1月20日 23:15
高い山だったしかし私が登れる高さだったのだと頂上でお茶を飲みながら気がついた山の上は清々しい匂いびゅうびゅうと強い風アルミホイルに包んできた焼き鮭のおにぎりを食べる遠くを見る山が見える次に登るべきこの山よりも高く険しい山体の奥が燃えてくる魂の在処を自覚する踏み出す向こうへ
2022年1月6日 15:31
こんな雪の日には星を煮込むに限る暖炉はあたたかく犬はまるくなり星はほろほろと煮崩れる今朝はなにかに疲弊し病んでいたような気がしたが透き通る星の香に魂が洗われていくようだったさて夕食の準備はできた窓に寄れば音のない白と銀の世界君はどこかで遭難ごっこでもしているだろうか大きなかたいパンを両手に雪まみれで星を食べにくるかもしれない夜まで少し眠ろう静かな、静かな、午後