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登頂記

高い山だった

しかし私が登れる高さだったのだと
頂上でお茶を飲みながら気がついた

山の上は清々しい匂い
びゅうびゅうと強い風

アルミホイルに包んできた
焼き鮭のおにぎりを食べる

遠くを見る
山が見える

次に登るべき
この山よりも
高く険しい山

体の奥が燃えてくる
魂の在処を自覚する

踏み出す
向こうへ

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