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『ぼくのメジャースプーン』

やふぅー٩( 'ω' )و
今回は、どこかで「哲学」だと紹介されいた本について書く。

辻村深月著 『ぼくのメジャースプーン』 (2023、講談社)


哲学と言われる理由は、これかー!!!!
心理学的要素もあるし、感情(喜怒哀楽)も大忙し。
またもや、とんでもない本を読んでしまった…!!
もちろん、良い意味で。

辻村先生、トークショーとかやってくれないでしょうか。
オンラインでもなんでも。
その頭の中の世界を、私はもっと知りたいです。
お聞きしたいです。

このタイトル、物語の進め方、会話数、言葉の意味…
解釈を語り合ってみたい。
大傑作だ!!!!(これ、私わりと言ってるな)


ざっくり内容

舞台は小学校。
主人公は”力”を持っている。
彼の話す条件付けの言葉に、相手が動くか動かないか。
また、同じ相手に”力”は使えない。
親戚に同じ”力”を持った先生がいるので、話すようになる。

話すようになったキッカケは、主人公の友達が大事なものを失う事件が
起きたからだ。
その子は話せなくなり、学校に来られなくなってしまった。

主人公は、友達から奪った他者への怒りがある。
謝罪しようとする奪った者に対して、主人公のみ面会することとなる。

主人公が最初、”力”に気付いたのは、その友達が関わっていた。
自身のことを知ってから、現状を変えられるのではないかと、
同じ”力”を持った親戚の先生との対話が始まる。

以前のように、好きだった友達が戻ってきて欲しい。
奪った人には、反省して欲しい、謝って欲しい。

最後、ついに主人公は友達から奪った相手と学校で会う。
”力”は同じ相手に複数回使えない。
先生の同意をもらって、3人で5分だけ話す時が与えられる。

自分の”力”を知った主人公は、犯人に何て言うのか考えてきた。

何を言うのか。
効果はあるのか。

感想

正直、私は半分ほど読んだところで外に出た。
走って頭を空っぽにするために。
哲学、心理、感情(喜怒哀楽)どれに相当するのか分からないけど、
私が受け止めきれなくなってしまったから。

結局、しばらく散歩もして…ってなりました。

後半は、シャキッと読みました。
そうか、そうだよな…

絶望と悲しみと、自責の念と…葛藤なんて言葉じゃ不十分な苦しみが
あるんだ。
でも最後の先生の言葉で救われました。

今度から「愛ってなに?」ってきかれたら、この本を渡すか計量可能な何かを渡そう。


すんごい最高です。
この作品は、教科書に載せて欲しいです。


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