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沖縄から北海道への子どもたちの旅「Time&Space」誕生のきっかけ③

https://note.com/nephelee_okinawa
↑これまでの投稿

北海道には数度行ったことがあるものの、とかち帯広空港へ降り立つのは初めてのことでした。
すぐにレンタカーで動き出し、すぐに一面の菜の花畑が広がるポジションで写真に収めようと車をおりました。
その時に…「あ。」と私の中にあるアンテナがビビビビビと振動したのです。
「あの時の、アメリカの匂いと同じだ・・・✨」


五感で受け取ったものの記憶

約40年前、私がまだ15-16歳だった頃のこと。
当時では珍しく国際交流を主軸のひとつとしている中高等学校に在学していた私は、生まれて始めて飛行機に乗り、アンカレジ(アラスカ)を中継しアメリカ・ワシントン州のシアトルへ、そしてそこからバスで数時間揺られ、とある小さな町で2週間のホームスティをしました。
その時のお話、そして子どもの成長において「感覚で受け取るもの」がいかに大切か、という話は別の投稿で。
こちらからご覧ください↓

そう、その時に嗅いだあの匂いと、同じ気がする十勝の匂い…。これは何かが私に伝えてきているんじゃないかな、そう思いながら・・・さらにそこから再び車を走らせ、小田切さんがいらっしゃるという大樹町へと向かいました。

初めての「大樹町」

小田切さんがどんなことをされている方なのかは、NepheleeのオフィシャルLINEにご登録いただくとご覧いただける動画がございますので、ここでは詳しく触れずに前へ進みたいと思います。

とても気さくに接してくださる小田切さんの運転で、大樹町の役場から始まり、JAXAの実験施設、SORAという展示研修棟、宇宙港のエリアでは滑走路、ロケット工場、射場、開発現場まで一通りを案内くださり、その箇所箇所で溢れんばかりのお話を伺い、必死でついて行きました。
ロケットの開発から打ち上げまでを事業としているのは、かの堀江貴文氏がファウンダーの会社で、全国から集まるベテランから若手までが生き生きと夢に向かって働いているといいます。しかしあたかもエンジニアリングだけの会社かと思えば、そこには建設に詳しいひと、科学に強いひと、ありとあらゆる職種のプロから初心者まで少数精鋭といった形で集まっている会社のようです。さすが堀江さんがハンドリングしている新しい企業の形、キラキラとしているように感じました。
そして、小田切さんは、ロケットやロケットによってこれから拡大する航空宇宙産業の中心ともなる宇宙港を大樹町から拡げていくために、行政とのタイアップで立ち上がった企業の代表取締役でおられ、航空業界も長く知識も豊富でいらっしゃるので話題は尽きずどんどん引き込まれました。

前回までの投稿で語ったように、私はエンジニアリングに関することで視察と称してそこへ出向いたわけですが、こうして見学をしているうちにガラリと気持ちが変わってしまいました。

「沖縄で育つ子どもたちに見せてあげたい」

沖縄で育つ子どもたちについていくつか前の投稿でも話しました。それに加えてこんな懸念事項も私なりにありました。
わかりやすくするために、敢えて言葉を選ばすストレートな表現でお伝えします。

ひとつは、「情報」が貧困であるということ。
これは、沖縄に限らず地方都市ではよくあることで…。
インターネット社会ではありますが、利用者数も情報も偏っていて視野が狭い状態からなかなか抜け出せていない、またスピード感もなくアップデートも遅い、ということが挙げられます。
テレビも、局数が少ないだけでなく全国一斉放送を見れる時間は限られており、それ以外はローカル番組と、首都圏などで随分前に放映された番組の再放送が非常に多く、それもバラエティやドラマなどが多く時事問題や最先端の情報に触れるものは極めて少ないと感じます。
最近では少し増えてきたものの、新聞も地方紙が最も購読されており内容はやはりテレビ同様に地域の情報が多く掲載されています。
それらは決して悪いことではないけれど、これから広い社会で活躍していくことを夢見て成長する子どもたちにはかなりの分量が足りない気がしてならない、そう思っていました。

そしてもうひとつは、海に囲まれた地域性により、島の中で多くのことを完結するがために、学校や職業の選択肢が少なく、競争の強度もさほどではないために、それほど多くの情報が必要でもない、という状態にならざるを得ないこと。

他にも、国語力(あまり問題にしたくはないが言語についても)が弱点であるという点。
子どもを導く、親も先生方も多くはこういった中で生きてこられたので、それ以外を知ることがあったとしても、導き方がわからない、ということなど。

思いつくだけですが、そういったことがずっと気になっていたことでした。
だから、
私は沖縄で育つ子どもたちの視野を広げ、経験値を上げるために何かをしていきたい、何をしていけばいいのか、と数年にわたり考え続けていたのでした。

この、最先端の航空宇宙産業を私自身も初めて目の当たりにし、そしてそこに広がる大自然を見て、自分が40年前に初めて降り立ったアメリカでの感動・感覚を思い出したのです。

「小田切さん、沖縄の子どもたちに見せてあげたいのですが。連れてくるというのはだめでしょうか?」
そう尋ねました。
小田切さんはすぐに、「いいですねぇ」とおっしゃってくださり、そこからこの2,300キロの距離を飛んでくる子どもたちをすでに思い浮かべながら、せっかく来るならばこの大自然での体験もいろいろと考えたい、などと帰路に着くまで私の思考のダンスは止まらなくて。

これこそが、Time&Space Adventureの始まり、となった瞬間でした✨

それからさらに2ヶ月近く経ち、今度私は3泊で大樹町に滞在し、さまざまなコンテンツを作るため、あちこちの酪農家の方や宿泊施設、博物館や空港設備の会社などを訪問し、プログラムが出来上がりました。
今もそれら訪問先でご快諾くださったみなさんとは、より良い形づくりにご協力いただきながら良いお付き合いをさせていただいておりますし、沖縄の子どもたちのためにこんなにお心を寄せてくださることに感謝がとまらないのです♡

次回は、これらコンテンツをクリエイトしながら同時進行で生まれたTime&Spaceクラスについての投稿となりますが、子どもの成長において「感覚で受け取るもの」がいかに大切か、という話についても今一度下記にご紹介しますので、ぜひご覧ください。


最後までご覧くださりありがとうございます。
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このブログは、
毎年夏休みなどを使って、沖縄から北海道・十勝へ未知体験旅行する沖縄で育つ小中学生のためのプログラム「Time&Space Adventure」と、
その準備として約半年間のお付き合いをさせていただく「Time&Space」クラスのことについて、最近は主にお話しさせていただいています。

子どもたちにかけがえのないプレゼントをしていただきたい、と願いながら、一方で毎日毎日がんばっているママたちを応援するクラスも不定期ですが企画しています。

2025年からは冬季プログラムとして北海道での「雪のある暮らしを見て体験する」コースもスタートします。
オンライン説明会などもご案内していきますので、私たちの発信をぜひチェックお願いいたします♡
それではまた次のブログにて!

プログラムの概要は下記をご覧ください。中程から後半にかけて参加へのオペレーションや費用概算などご紹介しております。

https://note.com/nephelee_okinawa/n/n418b6163897d


インバウンド事業のほかに、学ぶこと・生きることに辛さを感じている子育て家庭をサポートする活動もしています。教わる側だけでなく、教える側のモチベーションも大切にしています。 こうして寄り添ってくださるみなさまのお気持ちも、大切にいたします♡