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のら庭っこ便り#010 2023 7/2-9 壱 生きつなぐ日々
梅雨のはずなのに、雨が降らない。
一方で、一気にたくさんの雨が降って、せっかくの作物が水びたしになってしまった地方もある。
社会でも、いろんな偏りが困りごとを引き起こしていますが、雨の偏りも、わたしたちを悩ませている、今年の夏。
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例年なら一度寒さが戻ってくるところですが、今年はずっと気温も湿度も高いまま。
空は青いけど、体力も奪う暑さ。
ここでの草整理のしごとがなかったら、1週間まるまる屋内で過ごしていたかも、な日々を送っています。
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一方で、梅雨がほとんどないことで、長い雨が原因の病気が出なかったり、トウモロコシの成長は去年より逞しい印象もありました。
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毎年、育てる場所を微妙に変えるため、気候以外の条件も変わってしまいます。タネをおろしたり、苗を植えるタイミングも、カレンダー的な時期は同じでも、生育が安定するまでの環境は同じではないでしょう。
だから、育ちの違いが、天気なのか、土なのか、育て方なのか、わかるようでわかりません。
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残念ながら、翌週見たら枯れてしまっていました。
ただ3年目の夏となると、工夫が必要なんだろうなあというものと、放っておいても育つようなものの違いは確認できたように思います。
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やっぱり、豆自体が食害されにくいタイプの豆は育てやすいですね。
ダイズはすぐ食べられてしまいましたが、インゲンやソラマメ、ラッカセイ、スナップエンドウは、食害ゼロではないですが、防除しなくても収穫まで元気でいてくれます。
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少なくすると、その分合体したのか?というサイズになる。
また、ホースラディッシュやキクイモのように勝手に生えてくる、既に雑草化している植物も。
キクイモは、冬場に掘り出してちょくちょく持ち帰れるのでありがたい存在ですが、毎年春の初めの整理がたいへんでもあります。
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ムカゴも取れるから、掘らなくてもいいよねえ。
ナガイモは、去年掘り損ねたのがまた伸びてきていていますが、充実したイモから生えた芽は、勢いがすごいです。
ただ、イモ系は勝手に生えてくるのがうれしいのと、掘るとおしまいなので、毎年なかなか掘り出す勇気がないんですよね。
こういう植物は、基本的には掘り出さず、毎年生やしておいて、いざというときだけ掘り出す、非常食みたいなもののような気もします。
そんなときは、来ない方がいいのかもしれませんが。
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イチゴも、初夏の草整理の一番の目的は、伸び続けるランナーを整理することだと思うくらい、すっかり定着して実も葉も旺盛。
食べるスピードは、人間より虫が優っていますが、イチゴにとってはその辺で排泄してくれる虫に食べてもらった方が好都合なのかな…?
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トマトも、今年は第一号のトマトは虫に先手を取られてしまいました。
去年は、勝手にいろんなところから生えていたのでわざわざタネを育てて植えなかったのですが、予想が外れ、今年はほとんど生えてこず…。
慌てて苗を買って植えましたが、どうやら虫にも魅力的な品種だったようです。
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消えてしまったものがある一方で、消えたと思っていた植物を発見することも。
畝を守るために植えたリッピア(ヒメイワダレソウ)、草整理のときに誤って刈り取ってしまったと思っていましたが、花をつけていてホッとしました。
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さすが分解が早いと言われるだけある。
落花生も次々と花をつけ始めました。
この花が落ちてそこから実ができるのですが、草マルチしていると、ちゃんと入っていけるのかなあと、ちょっと心配になってしまいます。
でも、この雨のなさ。
草マルチがなかったら、そもそも枯れてしまいそう。
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実は土が豊かなんじゃないか説。
斜面の草刈機での草刈り、まだ怖くて「やります」とは言えず、いつも先輩任せです…。
人間の暮らし方と共に変わる気候を生きる、一年で個体の命がひと巡りする野菜たち。
毎年種取りして育てたら、少しずつ適応していくのでしょうか。
続く「弐」では、虫たちの様子をお伝えします。
自分の書く文章をきっかけに、あらゆる物や事と交換できる道具が動くのって、なんでこんなに感動するのだろう。その数字より、そのこと自体に、心が震えます。